「日本企業の終焉」

2012-01-09 22:11:48 | 従って、本来の「ブログ」



        「日本企業の終焉」


 私は会社経営についてはまったくの門外漢で、知った風なことを言

える者ではないことを断った上で、とは言っても、会社と謂えども

社会の中で営利を追求する組織である限り、敢て言えば社会正義に

反して行動することなど適うわけがないと思っていたが、斯くも世界

経済のグローバル化が叫ばれる中で、如何わしい宗教団体ならい

ざ知らず、日本の優良企業と言われたオリンパスでさえ、不正を糾

そうとした元社長ウッドフォードを解職し、不正を黙認した高山修一

・現社長が策定した事業再建計画を、主要取引銀行で大株主でもあ

る三井住友銀行は支持した。

 以下の記事は、決して創業者一族による相続争いでも、況してや

新興宗教の跡目争いでもない、哀しいかな日本を代表する優良企業

が行った決定である。全文転載します。

 
 「オリンパスのウッドフォード元社長、委任状争奪戦を断念」

 [東京 6日 ロイター] 損失隠し問題に揺れるオリンパスの
マイケル・ウッドフォード元社長は6日、社長復帰に向けた臨時株
主総会での委任状争奪戦(プロキシファイト)を断念することを表
明した。大株主である日本の機関投資家や主要取引銀行からの支持
を得られず、勝算がないと判断した。同氏は今後、昨年10月の社
長解任は不当だとしてオリンパスを提訴する方針で、現経営陣との
戦いの場を法廷に移す。
 これによりオリンパスは、現経営陣が臨時株主総会に提案する新
たな役員の下で、経営再建を目指すことになる。現経営陣は、過去
の損失隠し問題の責任を取る形で、経営再建に一定のめどをつけた
上で退陣することを表明している。臨時株主総会では高山修一社長
を中心に策定した事業再建計画も提案される予定で、会社側が提案
する再建策の是非を株主が判断することになる。
 ウッドフォード氏は同日、「新たな役員候補を提案するための活
動をきょうで打ち切る」との電子メールをメディア各社に送付した。
断念した理由について、「不正を正そうとする私の取り組みに対し、
オリンパスの主要株主である日本の機関投資家からはどこからも支
援の言葉を得られなかった」と説明。さらに、機関投資家は「汚染
された現経営陣の続投を事実上、黙認し続けている」と批判した。
 同氏はまた、「委任状争奪戦で勝利を収めることができたとして
も、国内と国外の大株主の間に決定的な対立を招くことにもなりか
ねない状況で、オリンパスの将来を考えると、このような間違った
対立は私が本来望む結果ではない」と述べた。
 同氏は同日午前、ロイターなど複数のメディアと会い、オリンパ
スの海外主要株主である米サウスイースタン・アセットマネジメン
トと米ハリスアソシエイツに対しては、委任状争奪戦断念の理由を
説明したとも話した。また、同氏が所有するオリンパス株について
は、株主総会に出席する権利を残しておくため、当面持ち続ける意
向を明らかにした。

<復帰しても銀行との良好な関係見込めず>

 ウッドフォード氏は同日午後3時、都内の日本記者クラブで会見
し、委任状争奪戦を断念した背景などをあらためて説明した。主要
取引銀行で大株主でもある三井住友銀行から自身の社長復帰を歓迎
されておらず、委任状争奪戦で勝って社長に復職しても、「オリン
パスにとって良い状態にならない」と考えたと述べた。国内株主か
らの支持が得られなかったことに加え、経営再建で連携する必要が
ある同行との良好な関係構築が見込みにくいことも断念の理由に挙
げた。同氏は昨年12月、三井住友銀行の国部毅頭取にも会談を要
請していたが、同行は、オリンパスが設置した「経営改革委員会」
の下で同社側が策定する再生計画を支持しており、その邪魔をした
くないとして断られたことを明かしている。
 ウッドフォード氏は、損失隠しの事実が明らかになっても日本の
機関投資家が批判の声を上げなかったことを指摘し、日本の株式持
ち合い制度は「戦後復興期には役立ったが、今の時代には役立たな
くなった」と批判した。だが、国内機関投資家による「一枚岩を崩
すことは一人ではできない」と述べた。さらには、「野田佳彦首相
は日本の資本市場は特殊ではないと訴えたが、実際はそうではない。
日本は特殊。まだ開かれてない」と語った。
オリンパスの主要株主である日本生命保険は、ウッドフォード氏の
決断についてコメントを控えた。

<不当解任でオリンパス提訴へ>

ウッドフォード氏は日本記者クラブでの会見に先立ち、同日午前に
複数のメディアと会った際に、不当に社長を解任されたことでオリ
ンパスを提訴する考えを明らかにした。まず英国で法的措置を開始
するよう弁護士に指示したといい、来週には英重大不正捜査局(S
FO)と面談する予定。
 記者会見でもオリンパスを提訴する方針をあらためて示し、同氏
は「解職後の菊川剛元社長、高山修一社長の発言は、まったく不条
理。ぜひ法廷で両氏に会いたい」と語った。会見終了後には、「も
し私の主張に弱点があるなら言ってほしい。ないでしょう」と述べ、
勝訴に絶対的な自信を示した。

<まるで「不思議の国のアリス」>

ウッドフォード氏はまた、オリンパスの社外取締役が「まったく機
能していなかった」と指摘し、「社外取締役にはステークホルダー
の代表として監督責任がある。その責任を果たさなければ訴えられ
る法的な仕組みが必要」とも話した。
 さらには、「正しいことをやった人は解職され、不正を黙認した
人がまだ役員として(会社に)残っている。まるで不思議の国のア
リスの世界だ」と語った。同氏はこれまで、損失隠しのためにオリ
ンパスが買収した本業とまったく関係ないベンチャー企業3社を「
ミッキーマウス・カンパニー(お笑い劇、取るに足らない企業)」
と表現している。

 一方、会見終了後には、日本企業から社長就任の要請があった場
合は「引き受けたい」と記者団に語り、「いくつかの要素にはへき
えきしたが、日本そのものには嫌気がさしていない」とも語った。

<市場では断念に落胆の声も>

 国内機関投資家からの支援がなかったとしたウッドフォード氏だ
が、一部からは、同氏の社長復帰と委任状争奪戦の断念に対して落
胆の声が出ている。改革のスピードが遅くなるだけでなく、立ち直
るまでに時間を費やせば費やすほどビジネス面へのダメージも大き
くなるとみられているためだ。同社株は現在、機関投資家の投資対
象銘柄から除外されている。
 公募投信を運用する国内系運用会社の株式運用部ファンドマネー
ジャーは「スピード感を持ってスムーズに立て直しを図るチャンス
を逸したのではないか」と話す。SRI(社会的責任投資)の観点
から、現経営陣の交代や外部からの経営トップへの就任が行われた
うえで、新たなコンプライアンス体制などが発表されれば、形式的
な投資除外条件はクリアする見通しという。「問題の全容が解明さ
れ(訴訟も含めた)ごたごたが収まり、ガバナンスの強化策などが
表明され、実際に機能してくるには1─2年はかかるだろう」(別
の国内投信シニアファンドマネージャー)とみられており、投資対
象とするには程遠いとの見方もある。

 ウッドフォード氏は損失隠し問題で不明朗な資金の流れを指摘し、
昨年10月に社長を解任され、同12月に取締役を辞任した。その
後、経営陣の刷新に向け、会社側に臨時株主総会の早期開催を求め
るとともに、海外株主などと連携して委任状争奪戦に持ち込む構え
を示していた。

(ロイターニュース ティム・ケリー、白木真紀、大林優香;取材
協力 程近文、岩崎成子;編集 宮崎大) 




「あほリズム」(182)

2012-01-09 03:03:37 | アフォリズム(箴言)ではありません



                「あほリズム」

                

                  (182)


     主権者たちよ、憤れ!

     あなた達が騙し取られた一票は、

     あなた達に仕えているはずの公僕たちの

     安楽のために利用されようとしていることを

     決して忘れるな!

                         ギリシャ人





     

 「若者らよ、憤れ!」

2012-01-05 20:18:46 | インポート

            

 

               「若者よ、憤れ!」   

 

 

    若者よ、憤れ!

    お前らが奪われた自由は、

    お前らを操ろうとしている大人達のものになることを

    決して忘れるな!

                      分別のない大人   

  

           「Seventeen's Map」

尾崎豊 十七歳の地図 郡山市民文化センター


 「尾崎豊」

2012-01-04 04:14:01 | インポート

 

 

                  「尾崎豊」

            

 つい前に「尾崎豊の遺書」が公開されて読みましたが、それ程

驚くことはありませんでした。彼が出てきた頃はバブル絶頂期で、

私は、間もなく大阪で「花博」が開催されるというので、観葉植物

の貸植木の会社で働いていました。狭いトラックに男三人が乗っ

て大阪市内を回って植木の交換をしてました。その時にカーラジ

オから聴こえてきたのが彼の「卒業」でした。彼は、その時、間違

いなく「この世界からの卒業」と歌っていました。私は、隣に座った

若い青年に、「自殺するしかないやんけ」と言ったのを覚えています。

花博の前々年でしたから、1988年の夏頃だったと思いますが、

谷町九丁目の道路端には、もしかしたらまだ私の吐いた「フキダシ」

が転がっているかもしれません。私は尾崎豊世代ではありません。

青春の苦悩からはすでに卒業していたので直接衝撃を受けることは

ありませんでしたが、その異質な歌は青春の苦い記憶を甦らせました。

熱狂的なファンでなかった私でも、彼は自殺願望があると思ったくらい

ですので、だから、その真相で未だに揉めていたことが信じられません。

ただ、あの記事は、何故彼が自殺願望を抱くようになったのかを探ろ

うとはしていませんでした。私はそれが知りたかったのだが。


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「アケオメ」

2012-01-04 01:31:28 | 赤裸の心



                 「アケオメ」


 遅ればせながら、新年明けましておめでとうございます。

 しばらく小説から離れていましたが、それは一度書いたものを原

稿に起こそうと思ったからで、ところが、それが間違いだった。自

分の書き残した文章を再び目を通すことの恥ずかしさに耐えられな

くなって、何度もペンではなくキーボードを折ろうと思いましたが、硬
 
くて出来なかった、てなことを後になって読み返すと、それは、かつ
 
て自分が排いた糞便を、誰かがわざわざ拾ってその日付まで付して
 
送り届けてきたような腹立たしささえ感じた。(ああ、これも・・・)つま

り、過去にこのブログに記した「私」とは、決して今この文章をキ

ーボードで打っている「この私」のことでないことを分って頂ける

だろうか?三年前の「私」は今の私ではありません。それは「三年

前の私」なのです。このようにして、主体を言い表す「私」という

同じ言葉でさえも、厳密には私自身を正しく捉えることが出来ない

のに、どうしてそんな言葉を使って正しく世界を語ることが出来る

でしょうか。つまり、世界は常に変化しているのに言葉はそれに応

じて変化してくれません。正鵠を射た言葉を再び同じように射ても、

白鳥は射られるために再び同じ処へは飛んで来てくれないのです。

過去の「私」が残したものを今の私が認めたくないとすれば、今の

私が信じていることも何れ怪しくなってしまうかもしれません。世間

ではそういう徒を「嘘つき」と呼びますが、そもそも、言葉とは変化

を捉えることが出来ないのです。前に言葉足らずで、「言葉なんて

信じちゃいけない」と記しましたがそういう意味からです。

 話が逸れましたが、そういう訳で時間があれば原稿用紙を汚す日

々ですが、実際、しばらくペンを持たないでいるとこんなにも間違

うかというくらい間違いますし、更には自分の拙文に落ち込み再び

書き直して、こんなことならPCなんかに残さないで始めから新た

に小説を書けばよかったと後悔してしています。すでに書き損じた
 
原稿の方が遥かに多くなってしまいました。ただ、「私」は、これか
 
らはITから新しい小説が生まれるだろうと思っていたので、こんな
 
にも空振りするとは思いませんでした。それは、もちろん私の小説
 
が拙いことを認めてことですが、IT文化さえも所詮仲間内でしか共
 
有しようとしない蛸壺文化そのものではないかと気付きました。そ
 
れは排他的で当たり障りのない同じような御追従のコメントばかり
 
が交わされて、異論を挟むことさえ憚られ、例えば、原発賛成派の
 
者は反対派のログにコメントすることさえ憚れ、「いいね!」「いいね
 
!」と言う者ばかりが集まっても議論にもならない。しかし、実際の社
 
会では賛否が渦巻いていると言うのに。つまり、我々は向こう三軒両
 
隣を失ったから仕方なくITにその肩代わりをさせているだけではない
 
だろうか。それなら、ITなどに頼らずにもう一度ご近所との付き合いを
 
取り戻した方が無縁社会と呼ばれる地域社会を少しは再生させるこ
 
とに繋がるのではないだろうか。

 おっと、話がまた逸れましたが、そういう訳で、私は書き上げた

小説をリメイクして仕方なく既存のオーソリティーに委ねるべくせ

っせと書き殴っている次第です。もちろん、すでにブログに於いて

結果は出ているのですが、それでも諦め切れない執筆する者の業か

もしれません。

 以上が私の近況を伝えると同時に、年越しの愚痴を新年の始めに

吐き出してスッキリして、新しい年を再び有る事無い事を記してこ

れまで通り時を潰すつもりですので、どうぞよろしくお願いいたします。

                      
                                 ケケロ脱走兵