「あほリズム」
(550)
台風一過による鉄道の運休がもたらした通勤客の混雑は、
果たしてこれがネット社会の出来事なのかと思ってしまう。
「運休しているのが分っていて何で行く?」
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(551)
情報伝達の仕組みが適切に機能していないとすれば、たとえば、
鉄道会社の言うことは言葉足らずで判断できないとか、もしかした
らすぐに動き始めるかもしれないとか、予測が情報よりも優先され
るとすれば、こと通勤であればそれほど気にすることでもないのか
もしれないが、もしも、生死を分ける緊急の事態であれば、更に情
報がフェイクであったとすれば、信用できないネット情報によって
空回りする社会ほど怖ろしいものはない。
(552)
それほど異常だとは思わないことの異常さ。
そもそも、ネット社会そのものが非日常的であるということ。
(553)
正確な情報を発信することと正しく受け取ることの難しさは、
情報が固定化した言葉によって伝えられ、言葉は変化する状況ま
では捉えることができないからである。どれほど正確に今現在の
状況を説明したとしても、生成の世界はその状況を覆すのに理由
は要らない。つまり、情報が真理を追い求める限り、情報は誤謬
から遁れることができない。
(554)
であるとすれば、いかなる情報もその内容よりもまずその真偽
を確かめなければならないことになり、情報化社会にとって発信
者の信頼性こそが重要になる。虚偽の情報はもちろんのこと、偏
った情報、隠蔽された不十分な情報など、過失であれ故意であれ
、発信者によって歪められた情報の流布ほど怖ろしいものはない。
(555)
たぶん我々は正確な情報のやり取りの方法を考えなければなら
ない。
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