「あほリズム」(550)

2019-09-10 04:04:33 | アフォリズム(箴言)ではありません

 

        「あほリズム」

 

         (550)

 

 台風一過による鉄道の運休がもたらした通勤客の混雑は、

果たしてこれがネット社会の出来事なのかと思ってしまう。

「運休しているのが分っていて何で行く?」 

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          (551)

 

 情報伝達の仕組みが適切に機能していないとすれば、たとえば、

鉄道会社の言うことは言葉足らずで判断できないとか、もしかした

らすぐに動き始めるかもしれないとか、予測が情報よりも優先され

るとすれば、こと通勤であればそれほど気にすることでもないのか

もしれないが、もしも、生死を分ける緊急の事態であれば、更に情

報がフェイクであったとすれば、信用できないネット情報によって

空回りする社会ほど怖ろしいものはない。

 

          (552)

 

 それほど異常だとは思わないことの異常さ。

そもそも、ネット社会そのものが非日常的であるということ。

 

           (553)

 

 正確な情報を発信することと正しく受け取ることの難しさは、

情報が固定化した言葉によって伝えられ、言葉は変化する状況ま

では捉えることができないからである。どれほど正確に今現在の

状況を説明したとしても、生成の世界はその状況を覆すのに理由

は要らない。つまり、情報が真理を追い求める限り、情報は誤謬

から遁れることができない。

 

 

            (554)

 

 であるとすれば、いかなる情報もその内容よりもまずその真偽

を確かめなければならないことになり、情報化社会にとって発信

者の信頼性こそが重要になる。虚偽の情報はもちろんのこと、偏

った情報、隠蔽された不十分な情報など、過失であれ故意であれ

、発信者によって歪められた情報の流布ほど怖ろしいものはない。

 

            (555)

 

 たぶん我々は正確な情報のやり取りの方法を考えなければなら

ない。

 

 

 

 

 



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