テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

Dumont、 RA-113-B4 (1950-1951) 続

2010-10-26 08:33:50 | Weblog

先週ウイルスに感染したWindows2000を友人が時間を掛けウイルスを駆除してくれ何日か問題
無く使っていたのですが再度可笑しくなり先週末には全く使えなくなった為別の物を用意してくれ
今週からWindows XPとWindows7を使い始めたがWindows7は可也使い勝手が違っておりまだま
だ使えると云えるレベルでは無い。 そんな昨日、画像を仕事場でアップし文章は夜我家でと考
え戻って自分のブログを開いてみたが折角アップした画像がアップされていなかった。 投稿ボタ
ンを押し忘れていたのかと再度画像もアップし、文章も加えたが今朝見たところ昨夜の作業が反
映されて無かった。 何が可笑しいのか最初分らなかったが昨日も 文字は最大10,000字と云う
様なエラーメッセージ?が出ていたのを思い出した。 多分一つのブログ(テーマ)が長過ぎた為
に投稿出来なかったのだろう、初めての経験となった。 サテ閑話休題 イヨイヨ今回の4機種の
中では最も困難が予想されるDumontのRA-113-B4に取り掛かった。

先ずは割れていた整流管5U4GB(本来は5U4G)を交換した。

キャビネットから外し作業台に載せたがシャーシーだけでも可也重い。

高圧整流には1X2が2本使われており倍電圧整流での出力は約12.6KV。

使われている0.0005μF(500pF)/10KVの絶縁が気になるが明日調べてみよう。

既に60年が経過しておりペーパーコンは全数交換を要すると想われる。 ケミコンも怪しそう。

同調指示は6AL7で、この機種の場合TV+FMで最初テッキリFMチューナーが別に在るのだと
想っていたが見当らず、解せなかったが後から分ったのはチューナーは連続タイプの物で約
55Mc)~約211Mcを連続カバーしておりFMはLow Ch.2~6Ch.とHigh Ch.7~13Ch.の間に在
る訳で別に用意する必要は無いのでありました。   ただ通常のインターキャリア方式で音声
のIF(4.5Mc)を得ることがFMでは出来ないので音声IFは21.75Mcとし、ビデオIF1段目の信号
を分岐し音声用のIFアンプ2段を経てディスクリに加えている。

今回の機種はRidersのTelevisionマニュアルVol.6に網羅されており1950年、或は1951年の物と
想像出来るが同時にRA-112(19インチ、丸型CRT)も発売されキャビネット・デザイン別に合計14
機種が発表されている。 中には(右上)レコードプレーヤ、AMラジオを含むTarrytownと云う大型
モデルも在る。  今回のRA-113-B4のモデル名はRevereでCRTは17インチの角型、電磁収束の
17AP4が使われている。  因みに水平出力は6BG6-G、垂直出力は何と6SN7で為されている。

10月27日 昨夜コンデンサ類の交換を何とか終えたので今日は通電してみたが若干の雑音
は出るものの受信している気配が無いのでチューナー部分を分解してみた。

渦巻き状のコイルに当てた摺動子を回転(移動)させインダクタンスを連続で変えて行く方式
で結果広いカバレッジを得る構造だがテレビ用のチューナーとしては始めての経験となった。

ラインナップは左からOSC:6AB4-Mix.:6AK5-RF:6J6 何かRFとMix.が逆の様に想えますが
これがこのチューナーで使われている構成です。

ダイアル糸の片方とテンションを持たせる為のスプリングが欠落していた。

ダイアル糸の駆動軸が単なるプレーンなシャフトでは無く、中間の直径が大きくなっている構造
の意味が上のダイアル板を改めて眺めてみて理解出来た。 つまり5Ch.辺りからFMの帯域は
少しの回転(角度)でダイアルが大きく回る(回転する)仕組みになっている。

使われていたのは17BP4BでこのCRTも70°偏向、電磁収束と最早手に入らない物でした。

一応ラスターはおぼろげながら現れ何とか映像を出せるかと期待したが余りにエミッションが低く
残念ながら若干影が動いている位の映像しか得られなかった。  この後14インチの類似CRTに
替え何とか映像は得られたが(同期は不完全)その画像は明日にもアップしよう。

電磁収束型のCRTはBUSHの1950年頃のモデルに使われていたMW  -   しか手元に
無くこれで動作を確かめてみた。

話しは変わるが今回のモデルに使われている同調指示管6AL7の指示の様子。

水平同期が不完全だが映像はマアマアのレベルで現れている。  本来のCRT(17BP4B)に戻し
てみたがラスターは暗く、映像は現れず一度は諦め掛けたが駄目元で偏向ヨークとフォーカスコ
イルを外しCRTに高圧を加えスポットがどの位発光するか調べたみたところこれまでイオントラッ
プの最良点と考えていた位置より15mm程蛍光面寄りに別の最良点が有り、スポットの輝度も可
也高く結果として下の画像を得た。 ただ白黒が反転した様な、また水平同期も不完全なまま。

一応映像増幅6AH6の出力は約50Vp-pのレベルが有った。

水平同期が不完全な為、AFCと水平発振につかわれているLCRを全て調べたみたが発振管の
グリッド部分の270pFが950pFを示した以外は問題は無さそうだったので発振トランス+安定コイ
ルを調整してみたが不安定さは改善されなかった。  既に想定した作業量の倍となって仕舞っ
たが真空管全てのgm/エミッションを測定してみた。 結果ビデオIFの4段目6BC5のgmがミニマ
ムの半分以下。 また同期増幅用狭帯域アンプ用6BA6がミニマムの6割程だったので交換した。

一応暗い室内ならギリギリ映像は確認できるが、回路は直流再生付きで、映像増幅とCRTの
カソード間はDCカップリングとなっており何とも気持ちが悪い(慣れて無い)ので思い切って改
造するか。 それと同期増幅/分離系(真空管4段の贅沢設計)を明日以降調べてみよう。

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Sears 1170(シャーシNo.528-52286、1960?) 続

2010-10-26 08:28:16 | Weblog

上はチューナーのシャフトに取り付けられるリモコン用モーターの回転制御用カム (接点用)で
シャフトに固定する部分が壊れていた。 一応接着剤で固定したが上手く動作して呉れるか?

使われているコンデンサを数個調べたみたが何れもフィルムコン、或は MP コンの様で絶縁
等に問題は見られなかった。上は同期分離+水平発振/AGC ユニット。 同期に関する真空管 4
本の gm を見てみたが同期分離 3AU6 が最低値を大幅に下回っていたので交換した。

映像 IF/増幅+音声 IF/増幅/出力ユニット

リモコン用受信ユニット

垂直発振/出力ユニット。 

前に比べ同期は可也改善されたが実用とするにはチト首をかしげる。 ただ今回は 2週間のイベ
ント期間中何とか映像が写し出されれば良いとのことなので (ご予算も有り) これで由としよう。

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Westar ブランドのテレビ(NEC製?)続

2010-10-26 08:25:00 | Weblog

10月25日 表示サイズが時間と共に減少する原因を探るべくダンパー、水平出力、水平出力
の Sg のパスコンと変えてみたが変化は見られず  容量計では問題が見られなかったブースト
用の 0.2μFを思い切って交換した結果良好な結果が得られた。  ならば他は元のままで良いの
かと今度は引き算の様に一つ一つを外して行ったが結局これら全てが必要なことが分った。

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