テレビ修理-頑固親父の修理日記

古いテレビ、ラジオ、カーラジオ、アンプ、プレーヤ、電話機の修理のご案内です。古い物でしたら何処の国の物でも略OKです

トヨタ、 クラウン/2000GT 用カーラジオ

2010-10-18 17:58:29 | Weblog

TEN (神戸工業) 製のカーラジオでトヨタの部品番号は 86100-30040 でクラウン用ですが前面
のデザインは異なるものの 2000GT 用の物と中身は同じではないかと想われます。 先日オー
ストラリアで見付け、航空便で送って貰った物が昨日届き早速レストアに取り掛かりました。  
この種のカーラジオの修理に付きましてはこちらの HP  https://vrc-tezuka.sakura.ne.jp/ から
お問い合わせ下さい。

幸い回路図が蓋の裏に貼られており回路は追い易かった。 音量が極端に小さかった問題は直
ったがリモートチューニング(自動選局機能)が機能せず、道のりは遠そうだ。

10月20日 今日の午後先日の続きに取り掛かった。 リモートチューニングの開始トリガー回
路にはフリップ・フロップ?が使われているがこれの目的が良く分らない。  またこの回路の
負荷 (リレー) は検波信号を増幅した電流でも駆動されているが、どうも動きが良く分らない。 
友人が同じ機種を持っているので彼に(持っていれば)取説を借りてみよう。

回路図を持ち帰り我が家でもアレコレ眺めてみた。  自動選局を開始するにはリレーをONし、
自動選局を機能させている間中 ON しっぱなしでなければならないが、自動選局を終わらせ
る為にはリレーを ON しなければならない回路になっており何とも理解出来ない。 既に ON
しているリレーをそれ以上 ON は出来ない! どうも回路が読めないが他に IF の問題も考え
られるのでそちらから取り掛かろう。

10月21日 ラジオ用の IF は2段で、自動選局用には更に2段の狭帯域 IF アンプが加わる。 
その後トランジスターに依る検波回路となるがその検波用の石の e-b 間には 20mVp-p程度
の信号しか加わって無く従ってコレクタ電流は流れておらずこれでは自動選局は機能しそ
うも無い。 検波用、或いは IF アンプの石が怪しいのでは無いかと外してみたが hfe は左程
低く無かった。

ならばと IFT の再調整を試みたが途中(上の画像では左から 3つ目)の IFT が可笑しい。 
455KHzでは共振していない様なので外して共振周波数を確認してみたが約 350Khzと100KHz
以上低い。 内部に在ったチタコンの容量は約 190pFと可笑しな値では無かったが 455KHzと
するには 120pF程であった。 IFT のコアの特性が変わったとは想えないが何とも解せない。 
再度組み込み IF の特性を見てみよう。

11月2日 今日は時間が出来たので先日棚上げした IFT の組み込み、調整を行った。 
結果動作は良好となり一安心。 しかし IFT の共振点が可也ズレて仕舞った理由は不明。

コメント
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