JAしみず様による野菜ソムリエのための
みかん学習会が開催され、
産地見学、収穫体験、選果場の見学など
盛りだくさんの体験をさせていただきました。
その内容については、順にご紹介してまいりますが、
まず最初に基盤整備事業で造成された
新しいタイプのみかん畑について書かせていただきます。
清水でみかん栽培が始まったのは、明治の初期。
清水は山間地がほとんどで、稲作には向かない土地だったため、
日当たりの良い傾斜地を利用して
みかん栽培が行われるようになったのです。
ところが、昭和40年にみかんが大暴落。
それをきっかけに、みかん栽培をやめる農家が増えました。
傾斜地では、なかなか他の作物を植えることもできず、
かといって新規就農者には難しい土地。
そこで、平らな土地でみかんを栽培したらどうか?
ということになり、急傾斜地が整備され、
平坦な大区画農地に集約されました。
見学させていただいたのは、新丹谷(あらたにや)造成地区です。
上から見ると、みかんの樹が整列して植えられています。
この新丹谷地区の農地は30ha。
全造成には10年かかっています。
平成15年、造成された土地から順に、
みかんが植えられ始めました。
平らな土地なので作業がしやすく、
樹も大型の機械が通れるように等間隔で植えられているため、
かなり作業効率が上がったそうです。
太田ぽんかんの収穫体験をさせていただいた畑も
もちろん造成された平坦な土地。
子供の頃、傾斜地でおっかなびっくりみかん狩りをしたことを思うと、
ずいぶん楽になりました。
ぽんかんの収穫体験をさせていただいたところを
遠くから眺めると、こんな感じです。
「みかんの丘」という文字は、
椿の樹を植えて作られています。
急傾斜の畑を平らにし、
車が入って行けるように農道を整備する。
これで、重労働は軽作業に変わり、
農業者の高齢化にも対応できるようになりました。
また、一人でもできる作業が増えたと言われてます。
この取り組みにより、新規就農者がみかん栽培に乗り出し、
清水の町とそこに暮らす人が
もっともっと元気になるといいですね。
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