”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

ピーマン、赤い実が増えた原因は

2020-09-23 13:01:55 | 野菜

最近の庭のピーマン

急に赤い実が増えました。

「赤果」と言うそうですが、大きさも小さく、

形もくちゃっとつぶれたようなものが多いのです。

  

  

 

どうして急に赤い実が増えてしまったのか?

朝夕、気温が下がったのが原因なのか?

それとも、他に原因があるのか?

調べてみましたよ!!

  

 

【ピーマンの開花から収穫まで】

通常5月から11月に収穫する緑色のピーマンは、

開花後20日から30日で収穫できます。

しかし、赤果は開花後50日から60日経過しており、主に7月以降に発生します。

 

【ピーマンの種の数と気温の関係】

通常ピーマンの果実の中には200から300程度の種子がありますが、

赤果には100程度の種子しか入っていません。

200程度の種子があれば50~60gの大きさになりますが、

100程度の種子数では20g程度にしかなりません。

また、開花10日前気温が高いと種子数が少なくなるという関係があります。

 

【赤果発生の原因は?】

以上のことから、高温による種子数の減少で果実が大きくならず、

大きくなるのを待っていても肥大しないため、

樹上で熟して赤くなり「赤果」が発生するということがわかりました。

    

 

確かに赤くなったピーマンと緑のピーマンをカットしてみると、

種の数に違いがあることがわかります。

両方とも不出来ではあるけれど、

緑のピーマンの方が、まだ種が多く見られます。

  

そうか、赤果ができる原因は、実が生ってからではなく、

開花前の気温(高温)に原因があったのですね。

ハウス栽培なら、開花前にハウスの換気に気を配るなどして、

温度管理もできますが、花壇だとそうもいきません。

高温で推移した年は赤果の発生が多くなるそうですから、

今年の夏は、ピーマンにとっても過ごしにくかったのでしょう。

  

緑色で出荷することを考えるのならば、

赤果の「被害」を最小限に留めるために、

小さくても緑色のうちに収穫することが望ましいようですが、

私は赤いピーマンも大切に使い、

そのカプサンチンパワーを存分にいただきたいと思います。

 


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