”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

しんとり菜

2015-07-28 09:15:01 | 在来種 伝統野菜

江戸東京野菜に認証されている

しんとり菜を送っていただきました。

 

  

画像は、食育通信さんのものを拝借しました。

なぜ、自分で撮らなかったのか?

その理由は、この野菜が持つ特徴のひとつとして、

あとで紹介させていただきます。

  

  

しんとり菜は、昭和40年頃より

江戸川区を中心に栽培されていました。

中華料理の炒め物や、スープに使われていたそうですが、

青梗菜などの中国野菜の登場とともに

作られなくなったと言われています。

 

  

私が一番気になったのは、しんとり菜という名前です。

しんとりって、芯取り??

 

そう、しんとり菜は、もともと唐菜(唐人菜)とか

ちりめん白菜と呼ばれていたアブラナ科の野菜です。

これを若採りし、芯の部分を摘み取って

お吸い物などに使っていたことから、

しんとり菜と呼ばれるようになったそうです。

  

  

生食もできるそうなので、そのまま食べてみましたが、

くせのないレタスの茎のような食感です。

  

 

油揚げと一緒にさっと煮てみました。

使っただしは、煮干しだしです。

 

  

クセがなくて、食べやすい。

加熱しても、シャキシャキ感がしっかり保たれています。

 

  

この野菜のどこが、青梗菜に劣ると言うんだろう?? ^_^;

なぜ、作られなくなったのだろう?

  

その理由は、伝統野菜が必ず抱えているものでした。

 ●虫がつきやすい。

 ●アブラナ科の野菜は、他品種との交雑が激しく、

  種を守り、品種を固定化させるのが難しい。

 ●収穫後、日持ちがしない。

 ●販売するにあたり、束ねにくい。

  

 

実は、今回、しんとり菜の写真が撮れなかったのも、

収穫された翌日、手元に届き、

濡れた新聞紙に包んで送ってくださったのにも関わらず、

この暑さで外側の葉が、傷んでしまっていたからなのです。

 

  

今度は、自分から逢いに行かなくては・・・。

だしをしっかり含んだしんとり菜を噛みしめながら、

そう心に誓いました。 (*^^)v

 

 

※江戸東京野菜とは

江戸時代から昭和の各時代に、東京近郊で栽培されていた伝統野菜で

いずれも固定種です。

生産は激減しましたが、その個性が見直され、

JA東京中央会が、2011年に「江戸東京野菜」を商標登録。

現在、34品種が認証されています。

 


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