”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

スマイルの戦略

2012-10-09 11:23:32 | 果物

その色に惹かれて思わず買ってしまった、

ぶどう シナノスマイル

Img_4867

 

私の写真では、その色がうまく伝わらないのが

残念ですが・・・。

正直、果物の色ではないと思った・・・。

 

私の感性がズレているのかもしれないが、

あずきとか、

レバ刺しとか、

町工場の錆びた機械の色を思い出させた・・・。

 

ブルームをまとったその果皮は

ベルベットのようにも見えた・・・。

  ※ブルームとは、ぶどうの表面に付いた白い粉で

    ぶどう自身が出している物質。

    ぶどうの病気を予防し、鮮度を保つ働きがあります。

 

 

シナノスマイルは、長野県須坂市で

1995年に品種登録されました。

1982年、﨤町(そりまち)静男さんが、

高墨(たかすみ)という巨峰の変異種を自然交配させ、

選抜したことが誕生のきっかけとなりました。

Takasumi2

          高墨

 

 

シナノスマイルの糖度は19前後で、

味はやはり親である巨峰によく似ています。

皮と実が離れやすいので食べやすく、

香りも甘みもほど良い感じがします。

 

一粒食べると、その名のとおり、

ぶどうがやさしく、無邪気に微笑んでいるような

そんな印象を受けますが・・・。

あの独特な色で人を惹きつけるところなど、

かなりしたたかな微笑みも隠し持っているようで、

スマイルの戦略を感じます。

 

コメント
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