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”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

重曹とお酢、そしてベーキングパウダー

2011-06-23 09:25:35 | お菓子

先日、食推協仲間のO村さんが、

蒸しパンを作ってきて下さいました。

Img_1636

「お酢を入れて作ったんだよ。」とO村さん。

 

重曹を使った蒸しパンでしたから、

重曹臭さを消すために、酸性のお酢を加えて中和させたんだろうなぁ・・・

と漠然と思っていましたが・・・。

やはり、ここはしっかり調べてみましょう!

 

●重曹+お酢の意味

 重曹とは、炭酸水素ナトリウムのこと。

 炭酸水素ナトリウムは、熱分解によって二酸化炭素を発生させ、

 蒸しパンなどの生地を膨らませます。

 しかし、熱分解だけでは完全に二酸化炭素が発生しないことも!

 そこで、お酢に含まれる酢酸と反応させ、

 もっと簡単に二酸化炭素を発生させることをねらったのです。

 つまり、重曹とお酢を反応させることによって、2つの効果が得られます。

  ・二酸化炭素を発生させ、生地を膨らませる。

  ・重曹臭さを取る。

 

ところで、私は、蒸しパンだけでなく、お菓子を作る時は、

ベーキングパウダーを使うことがほとんどです。

では、このベーキングパウダーって何なんでしょう?

 

●ベーキングパウダーって何?

 ベーキングパウダーは、重曹を主成分として、

 酒石酸、クエン酸など水に溶けると酸性を示す物質を配合したもの。

 つまり、重曹とお酢を合わせた時と同様の効果をねらって作られた

 膨張剤と言うことができます。

 

●重曹とベーキングパウダーの使い分け

 【重曹】

  どら焼き、甘食、黒糖蒸しパンなど、仕上がりを色濃くしたい場合に向く。

  しっとりした仕上がりになる。

 【ベーキングパウダー】

  クッキー、ケーキ、スコーンなど

  重い生地をふんわりと仕上げたい場合に向く。

 

まあ、こんな道理を知らなくても、おいしいお菓子を作れる人は

たくさんいらっしゃいますが、

どうも、疑問にぶつかると前に進めなくなるこの性格。

困ったものだと思いながら、

今日もスッキリしました~♪

 

 

コメント (4)
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