■ 昨年(2019年)ノーベル化学賞を受賞した吉野 彰氏が小学生の時に熱中した本として挙げたファラデーの『ロウソクの科学』が話題になった。担任の先生からこの本を薦められて読み、化学に興味を持つきっかけとなったとのこと。
書棚に残したおよそ250冊の文庫本の中に『ロウソクの科学』ファラデー(岩波文庫1973年第44刷)が入っている。昔の文庫本はパラフィン紙のカバーがついていた。懐かしい。そのカバーを外して写真を撮ろうかとも思ったが、そのままにして撮った。
巻末の訳者附記には**これは一八六〇年のクリスマスのお休みにファラデーが(中略)特に少年少女のために六回にわたっておこなった講話を速記してウィリアム・クルックスが編さんしたものである。**(123頁)とある。
吉野氏は小学生の時に読んだそうだが、私は20代の時に読んだ。水色のテープがこのことを示している。名著は再読に耐える。書棚に残しはしたが、私にその機会があるかどうか・・・。
2020.04.28の記事再掲