透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

243 理にかなう意味があるはずだ

2012-01-14 | A 火の見櫓っておもしろい

 
海野宿にて 撮影201103

 火の見「櫓」というからには立体的な構造であることが必須の条件と言える。従ってこのような梯子状の火の見は櫓ではないが、一般的な慣習に従ってこのようなものも含めて火の見櫓と呼んでいる。まあ、こんな堅いことは脇に置いておこう。

 
243 塩尻市片丘南内田の簡素な火の見櫓 撮影20120108

 アングル材の柱に丸鋼をボルトで留めてステップにしている。後方のアングル材とで3角形の平面を構成して、やはり丸鋼の斜材で繋ぎ、立体トラスを構成している。

高さは3mとない。地上に立って半鐘を叩くことができるような高さのものと、どう違うのだろうか。音の届き方にも違いはないような気がするがどうだろう。たとえ数段であっても梯子を上るという行為そのものに意味があるのかもしれないなどと考えてみるが、一刻も早く半鐘を叩いて火災を伝える必要があると考えると、合点がいかない。

この姿・形にも理にかなう意味があるはずだが・・・。


 


フェルメールからのラブレター展

2012-01-14 | A あれこれ

 渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムで開催中の「フェルメールからのラブレター展」では手紙を主題にした作品が3点公開されている。昨日(13日)の午後鑑賞した。会場内はそれ程混雑してはおらず、3点とも正面からまじかに観ることができた。なお、2008年の10月には上野で開催され、7点公開されている。


「手紙を書く女と召使い」 

この作品は2008年の展覧会にも来ている。婦人が手紙を書き終わるのを所在なさげに待っている召使い、確か前回はこんな印象ではなかったかと思う。今回は印象が違っていた。ふたりには良好な関係が築かれていて、会話をしているようだった。窓の外の様子を見ながら、「今日もいい天気ですね」と召使い。「そうね、後で散歩に出かけましょう」とか何とか・・・。婦人の服の白さがまぶしいほどだった。


「手紙を書く女」

左肩の輝く黄色、きれい!手紙を書くのをとめてこちらに顔を向けた若い女性の上品な微笑。その一瞬をフェルメールの目がのがさなかった・・・。


「手紙を読む青衣の女」

服の深みのあるウルトラマリンブルー。夫から届いた遠くからの手紙を読む婦人。優雅な暮らし。


「フェルメールからのラブレター展」 会期は3月14日(水)まで