哲仙の水墨画

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行く雲を 野坡(書)

2007-06-06 06:53:18 | 
行く雲を寝てゐてみるや夏座敷       志太野坡

 志太野坡(しだやば)は越前福井生まれ、「蕉門十哲」の一人。江戸に出て其角に俳句を学ぶ。後芭蕉に師事。大阪天王寺区の宝国寺に墓がある。昔の夏の暮らしは家を開放して涼風をとりいれた。蚊も家の中に入り、夜は香取や寝るには蚊帳が必要となる。座敷で寝ながら夏雲が流れていく様子を見ている。現代では生まれない句である。