おてんとうさんのつぶやき & 月の光の思案 + 入道雲の笑み

〔特定〕行政書士/知的財産管理技能士/国家試験塾講師等が生業の巷の一介の素浪人の日常

部屋の仕様を変えること

2019-03-03 | マンション〔トラブル〕

 

 

「マンション住人というのは

 好みの雰囲気の部屋にするために 

 勝手に

 室内の仕様をイジクルことができるの

 ですか?

 仕切り壁などを取り払ったりして 

 もかまわないのですか ? 」

 

 

Aさんは とあるマンションに住んでいる

彼はリベラリストだと 自身思っている


自身 常に自由でありたい
そうして
他の者の自由も尊重する

自由を標榜する者にとって そのことは自明の理だ

自己の自由だけを大事にすればそれでOKでは 真のリベラリスト ではない

単なる 自己中心主義者 individualist であるにすぎない

自己中心的な行動は リベラリストとしての自己の価値に傷をつけることになる

と 考える

マンション住人だ

 

 

 

 

 

(ある日のAさんの心のツブヤキ)

“ どうやら上の階の住人 改装工事をしているらしい

上の階のことだから なんら通知が来なかったのか?

たしか ルールでは ? 両隣なら工事のことの知らせが届いたのだろうが・・・

せっかくの平日の休日 ユックリ過ごそうとしていたが この様子では

ほぼ一日 工事音の虜にされそうだ


まあ リベラリストとしては 他人の自由も 尊重しなければならない

改装の自由もお互い 限度はあるだろうが 認めあうべきことではあろうな 

建築時期からして 修理時期にあるということは


あまり考えにくいので 好みの改装かな・・?


ン どうやら 隣の左隣 でも 改装 工事 始まったな ?

通知はきていたような いなかったような・・・さほど 気にしていなかったが・・

 



そうか 通知はきていたようだな 忙しかったから詳しくは読まなかった

そうなのか 今日からだったのか ケッコウ振動も音もすごいものだな


そうか 売り出し当初は同じ間取りで それが気に入って というか一種の

安心感があったりしたので購入を決断したりしたが・・・ 

それにしても どんな具合の改装にするつもりなのだろう

まさか 仕切り壁類を全て取り払って 完全なワンフロアーなんぞには・・ 

それでなくとも 気になる音が多いのに


工事後には ドンナ変化が起こるのだろう

 

なんとなく 落ち着かない ・・ ”





(さらに 数日後の Aさんの心のツブヤキ)

”リベラリストは 自己の宝だけを宝とするだけではなく

他者が宝と思うところを 宝として尊重してやる

その心こそが リベラリストか否かのリトマス試験紙なのだ


・・・それにしても

 


しかし この イライラ感 面白くない感 期待裏切られ感

は なんなのだ

このマンションの住人は おおよそ 皆が 改装を目指しているとでも

 

いうのか

アチラでも コチラでも
 
なんなのだ このレース的状況は

まさに 競い合う とでもいえそうな 

修繕じゃない 

改装 なのだ



己の尊重 それとともに 他者をも尊重
己の自由  他者の自由

・・・・・
それにしても
なんなのだ  この頃 朝晩 カーテンを開け閉めするとき感じる
息苦しさは

どの部屋も 同じようなつくりだ ということに ナントモイエナイ安心感が

あったりしたのだけれど・・・今の情況では ナントモココロモトナイ ”



自己の 自己の為の 自己による 自由を求めて
マンション生活を始めたのだが

そもそも・・・マンションというスタイルでの日々とは・・・・
こういうものだったのか


まさに このマンションは 日々とまでは言わないけれど 変化している

住人も そして それぞれの部屋も なのだろうな

まさか これほどまで 棟内の状況が変わるとは・・

それぞれ 自分のものだから どう使おうと自由 とはいっても
ここまで 各々のイジクリ が 起こるとは・・・ 


今の工事ルールのままで これからもヨシとしてヨイノダロウカ ?


我が愛するマンションよ お前はどこまで 変わっていくのだ ”

 

 

 

 

買ったときのマンションの仕様で住み続けられる と 終の棲家とするべく 手に入れた

 

としても 他の住人も 同じ契機で 同じ思いの下で それぞれの城を定めた とは 

限らないのです

 

マンションは 住人のメンバー構成も 部屋の扱いも 不変ではなく 

普遍の仕様と使用がなされるとは限らない 各人の所有物の集まりなのです

 

 

 

これから購入の方

 

 

規約をジックリ調べて 細則もシッカリ眺めて購入を決めてください

 

 

 

 

さまざまな事由で これから 二度目三度目のマンション生活を決断しようと

なさる方 

マンションで生活するということを さらに再確認してみてください

 

(本日の記事 言われないでも とうに知っていたよ と お思いの方も

 多いでしょうが・・・)

 

 

マンションを愛するマンション管理士として

余計なお世話かもしれませんが 長々と申しあげました

 

≪購入後 好みに合わせて リフォームをどうぞ≫というキャッチ文句を

眼にすることが 最近多いな ? と感じるものでして

改装工事に関するトラブルの関連相談事も多く

<各々の所有物 の 改装なのだ> ということで

私有財産への干渉など無用 ということが前面に楯としてたちはだかることなので・・

 

 

マンションの躯体に影響を及ぼすような改変は 当然 できないこと

というあたりは争いのない自明のことですが

なかなか 拠って立つ 基準というものが 見つけにくいことでもあり

住人各々の改装工事の限度というのは扱いが難しいことなのです

修繕工事と性質が異なるので なかなか タイヘンなのです

 

つい 念のため いろいろな面からクドクド記してみたのでした

 

ということで

充分に 考慮のうえ 行動を

 

くどいようですが

すでに お住みの方は 規約や細則で 工事届出ルールを確認されますよう

 

私の個人的意見としては 

できる限り詳細な改装ルールをもって 手をつけてはいけない改装禁止部分(範囲)の特定

や改装用部材の点検の徹底を図るため ありきたりでない工事仕様書提出厳守 と その

厳格審査を尽しての 許可と 工事後の 点検の徹底(場合によっては 違反行為には

元の状態へ を徹底させ)

ということかな と 考えます(つまるところ おおよそ このような表現に

落ち着かざるを得ないかな と)   


実行体制をどのように構えるのかが最大の課題ではありましょう


改装全面禁止 という約束事は なかなか議題に載せ得ないと思いますので

 

とにかく いろいろ タイヘンなことです

 

以前顧問をしていたマンションにおいては 同様の事案で さて どのようにしたら

と相談をされ まず“ありきたりでない詳細な工事予定書を”と要求すべき 

それと

同じ階の全室 上下階の全室への通知をしなければならないとのルールを書面で告げることを

忘れずに

とアドバイスしましたら 

なぜか 改装申請の取り下げがなされたのでした

なぜ 取り下げたのか までは 伺うことなく 一件落着ということで落ち着いたのでした

 

ただ 理事会においては 一概にマンションといっても さまざまな形があり

いわゆるアパート仕様とでもいうような 均一物件売出しで おおよそ 改装を

想定していないと思われるもの(買い手も 安心感を求めて そのあたりを評価して 

というような)

躯体の仕様などからして また 建物全容からしての売り出し個数の少なさからして 

経年後の改装をおおよそ当初から予定してのものなど が あり得 

そのマンションは

ほぼ前者であろう とは 述べましたが・・・

 

改装全面禁止 というマンションには 今まで伺ったことがありません

ルールとしては 工事届出の必要 というあたりで なんとか運用している

という現状でしょう

 

とてつもない改装は 登場していない のかも・・・ということでしょうか

率直に言って 自身 いろいろ検討することあり と 考えていますが

 

 

                          

 

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