おてんとうさんのつぶやき & 月の光の思案 + 入道雲の笑み

〔特定〕行政書士/知的財産管理技能士/国家試験塾講師等が生業の巷の一介の素浪人の日常

価値のランク

2009-12-16 | ■ 業 務 エ ッ セ イ

相談者の方の悩みを伺っていて つくづく思うのは
価値基準の置き方の個性もサマザマ ということ

そもそも その辺の距離の隔たりが大きいと 合意には
なかなか至らない

A・B・Cの解決条件があるうち どれを優先させるべきか
B・Cは譲っても Aは断じて守らねばとの信念の方に
法的には Aは論外 なによりもB 一歩譲ってもCを獲得
することが最良 などと力説しても どうにも相談者の
方の理解は得られない


つまり 法的根拠だけでは 人の心はまとまらない
“損をしてでも 総じて実利はゼロに近くなろうとも 
この主張だけは 削除なんぞ考えられない”
そういう雰囲気の方 多いですね


各種書類作成に関連しての
権利義務・事実証明に関する文書作成に於ける相談の場面

将来的な争訟を遥か遠くに見据えての相談で
できる限り 合意を形作ることへのアドバイス相談の場面でのことです
(弁護士法との関連で このようなコトワリ書きを付しました   不十分かもしれませんが 一応記します)


『その点を主張しないということは 相手に自己の不満を
ブッツケテいないことになるわけですね
相手の主張に異議を表わしてもいないことですね
結果として屈服するのと同じことになるのですね・・・
断じて それはデキカネマス』 


つまるところ 法的にどうのこうのというより
相手への憤りを貫きたいことが主眼なのだ
ととらえきるまで 何度も面談することがあったりする
私に話をぶつけるうちに 自分の気持ちを探り 確認している
ような作業をしているようなものなのかも


『話しを重ねているうちに 何が問題だったのか 
輪郭が見えてきました 
要するに 金銭的な問題より 
裏切りが許せないのです』

サンザン法的なことを纏め上げ いざ結論にして文書に
という場面で そのような発言が ポトリと落ち



私に話すことにより 少しなりとも心の安堵を得られたの
なら それも 良し

とにかく 心配事を薄めるお手伝いにはなったのだ
などと 法務相談ならぬ愚痴承り相談に苦笑することも
ケッコウ多いです






人間 感情の動物
で この感情の様子を確認しほぐすのに有益なのは 
何時の世でも
話す相手がいてくれること
それと
時の経過

のようです