昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

エッセイ(415)講演「文明のリーダーは男でいいのか?」(3)

2018-03-05 04:23:24 | エッセイ
 現実的に、男と女って違いますよね。
 
 「感性リサーチ」代表の黒川伊保子さんは<男脳>と<女脳>とあって、男と女の話は方向が真逆だとおっしゃっています。
  
 女性は<プロセス指向型> 事の発端からなぞるようにしゃべる。
 事の経緯をしゃべると、その裏で無意識にこの事の経緯に含まれている真実は何か、誰が悪くて何が起こったか、そして私はどうすればよかったのか、さらにこれからどうすればいいのかという演算が無意識のうちに走る。
 
 従って女性は気持ちよくしゃべらせておけば、しゃべり終えた途端に立ち上がれる。
 つまり女性の話は邪魔するなってことだ。
 <共感>して気持ちよく聞いてあげればいいのだ。

 それに対して男は<ゴール指向問題解決型> 問題が見つかった瞬間に問題を指摘して早くゴールに行きたがる。
 で、夫が「お前の口の聞き方が悪かったんじゃないのかい?」なんて言うから妻は一生反省しないことになる。
 女性にとって<共感>が死ぬほど大事なのだ。
 女性は<共感>してもらうと、脳の余剰なストレス信号が解消する。
 何故か?
 女性は怖いこととか体験したときの感情が男性の数十倍強く、そして数百倍残る。
 
 これは哺乳類のメスだから。
 自分を守り、小さな子どもを守らないと生殖ができないから。
 <共感>してもらうことが大事。
 夫婦の会話で大事な四文字ことばは「そうだな」
 
 カーリング女子の「そだねー」みたいなもんです。

 少し前のことだが・・・。
 北朝鮮がテポドンを含む7発のミサイルを発射した。
 
 早朝からテレビ局はこのニュースで持ちきりとなり、軍事評論家や国際政治評論家たちが引っ張りだこでこの事件を論評した。
 テレビ朝日でも小川和久、中谷巌、小池政行ら評論家たちが、日本に与える影響などについて解説、意見を述べた。
 
 同席していた作家、山崎洋子氏も発言を求められた。
「こんな時にふさわしくない言い方かもしれませんが、気になるのは、男の方々がこうした事件に異様に反応し、高揚されることです。そして、軍備拡張とかいう方向に議論が進んでいくのではないかと心配ですね」
 彼女は静かにこういった趣旨のことを言われた。
 この場の雰囲気からすると唐突ともいえる見解にボクはハッとした。

 NHKの歴史大河ドラマでは、主役である女優に「戦争のない平和な社会を」と必ずといってもいいほど言わせている。
 今までこの言葉を聞くたびに、ボクには何か型にはまった、見え透いた言葉だと感じていた。
 しかし、今山崎洋子氏の言葉と重ね合わせると、男性のカウンターパートとしての役割を担う女性を感じないわけにはいかない。

 ─続く─

 一昨年の三鷹三田会<年忘れの会>でNHK大河ドラマ「真田丸」のメーンテーマ曲などの名演奏をしていただいたヴァイオリニスト、植村理葉さんからブログを通じての交流のご縁で、リサイタルのご案内をいただいた。
 
 で、昨日行われた三鷹三田会幹事会で披露させていただいた。
 
 「植村理葉ヴァイオリンリサイタル」
  4月5日(木)19:00開演(開場18:30)
  東京文化会館小ホール(JR上野駅公園口正面)
  入場料金(全自由席)4500円・学生3000円
  ピアノ江尻南美