昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

エッセイ(557)カント「永遠平和のために」

2019-08-31 09:14:49 | エッセイ
 カントの「永遠平和のために」
 ・・・世界の恒久的平和はいかにしてもたらされるべきか・・・       
 ・・・哲学者カントは具体的な提案をしています・・・

 <予備条項>
 ①従来の平和条約は戦争の種をひそかに保留している。
 ②独立しているいかなる国家は、大小にかかわらず取引の対象となってはならない。
 ③常備軍は全廃されなければならない。
 ④対外紛争に関する国際は発行すべきではない。
 ⑤他国に暴力をもって干渉すべきではない。
 ⑥他国との戦争において、将来の平和時における相互の信頼を不可能にしてしまうような行為をしてはならない。

 <確定条項>
 ①共和的でなければならない。
 ②国際法は自由な諸国の連合性に基礎を置くべき。
 ③世界市民法は普遍的な友好をもたらすものに限られるべきだ。

 <付録>
 ①政治と法は<正直>のもとにあるべき。
 ②法は<公表性>を伴わなければならない。


 カントの墓標銘。
 「我が上なる星空と、我が内なる道徳法則、我はこの二つに畏敬の念を抱いてやまない」
  ・・・「偉大な技巧家」としての<自然>は<自然の摂理>として我々人間に迫って来る・・・
  ・・・自然もまた永遠平和の実現を望んでいるのだ・・・。

 *「純粋実践理性の国」
  ・・・すべての人間が互いに他を目的それ自体として尊重し合う共同体のこと。
  ・・・これが国連につながっている。

 現実はどうなのか? 見直すべき時に来ている。


 




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