昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

三鷹通信(204)第24回読書ミーティング(2)応仁の乱

2017-07-24 04:30:46 | 三鷹通信
講師推薦本(2)呉座勇一「応仁の乱」
 室町時代後期に発生し、戦国時代への転換点となった応仁の乱。
 知名度こそ高いが、詳しい内容は一般によく知られていないこの大乱を概説した硬派の歴史書が、異例の37万部というベストセラーに!
 「応仁の乱フェア」として関連本を扱う書店もある。       
 高校の教科書では、8代将軍足利義政に息子がなく、弟の義視を後継者にしたが、義政の妻、日野富子が男児(のちの9代将軍義尚)を出産。富子がわが子を将軍にしようと乱を起こしたと記述されているだけ。
 しかし本書では、総勢300人が登場。
 複数の守護大名の家督争いや将軍の後継問題。
 有力大名の細川勝元と山名宗全の幕政をめぐる主導権争いで全国大名が東西両軍に分かれた上、双方で寝返りが相次ぐなど混迷を極めた11年の戦乱だったことを、興福寺の僧の日記をもとに読み解く。
 応仁の乱がわかりにくいことが分かる本。

 著者、呉座勇一は国際日本文化センター助教。
 インタビューを受けて語っている。
「現代が複雑であるから、複雑で混沌としたものをそのまま理解しようとしていかないと。単純なモデルでお手軽に手に入れた指針で複雑な社会を生きようとするのは、かえって危ない。生兵法はけがの元です」
「右も左も成功物語、そもそもそこが良くない。学ぶべきは失敗だ」

 複雑さを一覧にしてみると、
 
 ヒーロー不在で歴史好きにはむかない、複雑で大義なき<応仁の乱>が今、なぜブームになっているのか?
 現在、中東や東アジアで起きている世界の混迷に通じるものがあるのでは? という関心なのだろうか。
   
  
 
 <好奇心コーナー>
 
 昨日は三鷹三田会麻雀分科会第234回麻雀大会だった。
 幹事長役を後輩に譲って、今年はゲームに専念している。
 ところが今回、第1回戦にドンビリを喰らう。
 その時モデルでプロ雀士岡田彩佳さんの言葉が浮かんだ。「ぜったい、ツキは回ってくる。前を向いて諦めないこと!」
 最終的にプラスまで持ち込み。52名中23位、当日賞というおまけもいただいた。
 半年を経過して、成績は67名中第7位。


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