昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

なるほど!と思う日々(469)無力化している人間?

2017-04-27 04:27:31 | なるほどと思う日々
 三鷹市の東八道路、大沢交差点の近くに極彩色のマンションがある。  題して「天命反転住宅」
 芸術家として有名な荒川修作の作品だ。
 彼は「バリアフリーなんてとんでもない」と、逆の発想で人間が本来持っている感覚を呼び起こすために、段差をつくったり、床をデコボコさせたり、突起をつくったりする。
 そういうところに住むと寿命が延びるという彼のコンセプトだ。
 デズモンド・モリス「人間動物園」のなかでモリスは「人間というのは動物園にいる家畜化された動物に近い。文明の進捗によって。暮らしはどんどん便利になって、抵抗なしにスムーズに生活できる方向にどんどん進んでいる。しかし、このことで人間が最も無力な存在になっている」と言っている。
 
 ぼくらが子どもの頃、二本洟を垂らした子がたくさんいたが、あの頃は花粉症なんてなかった。
  
 後進国の不衛生な環境で水を飲んでたちまち下痢を起こす日本人が多いとか。
 文明の進化により、環境はどんどん清潔になり、逆に人間の<免疫力>が低下しているのだ。
 どこか本質的なところで問題がひそんでいるようだ。



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