昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

なるほど!と思う日々(534)日本人の特質

2018-08-17 09:38:15 | なるほどと思う日々
 このところネット囲碁に嵌っている。
 パンダネットはプロも参戦しているほど、とてもレベルが高い。
 ボクは三鷹市立第一小学校で囲碁指導をしている立場なので、それなりに棋力の向上を目指している。
 といっても大した棋力ではない。
 しかし、少しでもランクアップをしようとのめり込んでしまう。
 中には勝敗が見えているのに延々と打ち続ける人がいる。
 <卑怯者>と思いながら、自分のミスで負けてしまうことがあって、自分の甘さを感じる日々である。
 

 プロの棋聖戦で王立誠棋聖が柳時薫7段を相手に<ダメ詰め事件>を起こしたことを思い出した。
 囲碁の最終処理としてダメ詰めが行われ、最終場面を形成する作業が行われる。
 その中で、王はアタリを打った。柳はそれを無視して他を打ったので、王はアタリの石を抜いて結果的に逆転勝利した。
 柳はゲームは終わったと判断してしまったうっかりだった。
 ところが、その囲碁をめぐって、「王は卑怯だ!」と言う論争が起きたのだ。

 <卑怯>と誹られた事件が高校野球でも起きた。
 星稜の強打者、松井秀喜を明徳義塾の監督は「5連続敬遠して」結果的には勝利を収めた。
 その監督の行為が<卑怯>だと批判されたのだ。
 
 西欧ではそれらの行為が<卑怯>と批判されることはない。
 <ルール>の範囲なら全く問題のない行為だからだ。
 ・・・ところが日本では問題化する。・・・

 結局歴史的に厳しい勝負を生き抜いてきた西欧と、お互い助け合って生きてきた日本の歴史<育ち>の相違なのか?