昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

エッセイ(166)中学校同窓会

2013-06-28 15:56:15 | エッセイ
 今、一泊二日の伊豆・修善寺で行われた同窓会から帰ってきた。
 以前にも述べたことがあるが、この会は<あじさい会>と称して、石川県金沢市の中学校を卒業して東京近辺に住んでいる者を中心に20年ほど前から毎年行われている。
 最近では金沢に住んでいる連中も参加する。
 5年前に開かれた伊香保での<古希を祝う会>には30名も集まった。
 
 中学校を出た連中が、この歳になっても集まるだけでも珍しいのに、ましてや遠方の金沢の中学校を卒業したものたちだ。なかなかこんなケースはないだろう。
 これはひとえに幹事のご努力の賜物である。

 実は、このところボクは参加を渋っている。去年も参加しなかった。
 理由はお小遣いが少ないからだ。1万円以上の会合には参加しないと公言している。
 で、今回も参加しないつもりだった。
 ところが、寸前になって、大幹事のMくんから電話があった。
「あんたから参加の返事がない!」というわけだ。尊敬しているこの幹事からこう言われちゃ、会費が17000円だから出れない、なんて言えないじゃないか。
 この会の幹事役のEくん,Tくん、Yさんが順番に電話に出てきて「今、幹事会をやってるんだけど、ぜひ出て!」と言われたので、他でも幹事役をしていてその苦労がわかるだけに、勢いで「分かった!」と言ってしまい、参加することになったのだ。

 参加してみると、幹事役のひとり、Yさんが事前にけが、(けがと言っても、顔の怪我だから美貌の持ち主にとっては堪えられなかったのだろう。お察しします。彼女はこの会に最多、連続出場がかかっていたのに・・・)ほかにもこの歳だからドタキャンもあり、結局東京から9人、金沢から9人と合計18名、特に女っ気が少ない。いつもは多いのに今回はたった二人だ。

 しかし、幹事Mくんを中心に、Yさんの代わりをしたEさんとAさんが頑張ったね。実はEさんにバスの手配をしてもらい、行きは新宿・伊豆スカイライナーで出かけたのだが、これが、他の電車で乗り継ぎなどで不便だった連中と比べるとすこぶる快適だった。
 
 宿泊する滝亭のごくちかくまで直通だったのだ。
 
 おまけにAさんのカンに頼って飛び込んだ蕎麦屋が最高によかった。
 
 葉っぱのついたままの生わさびを擦って、いい香り! しこしこしたそば、付け合せのかぼちゃもジャガイモもウマイ!

 そして6時から宴会が始まり、8時からカラオケに移動、さらに10時から幹事室で三次会。いやあ、盛り上がった、盛り上がった!
 
 やはり女っ気がない!でも、宴膳は最高! 特に狩野川鮎の塩焼きがよかった。
 
 

 そして、今回の目玉はEくんの英語落語。着物まで用意してきて本格的だ。
 我々英語の分からないやつより、外人に聞かせたい。彼の英語は英国仕込みの本格英語だから。
 

 カラオケでは、先頭切って、ハワイアンジャズバンドを率いる半プロのTくんが<カイマナヒーラ>を歌う。
 さすがプロ! あとの連中が歌いにくくなっちゃった。
 でもEさんが、めずらしく乗りに乗って、美声を聞かせてくれました。

 3次会ともなると、けっこう寛ぎすぎちゃっているが、酔っぱらう前にひとりづつ近況を述べた段階では、Tくんの大震災後、福島にハワイアンバンドを引きつれて地元の子どもたちにフラダンスを指導して励ました話なんて、泣けちゃったね。
 Eさんは、Tさんのようにみんなに尽くすことはできませんが、ご主人のために今日は朝、昼晩と食事を用意してきましたなんてのろけていました。
 幹事のMくんは、今でも顧問役で何日か会社にでかけ、地域の役員として取りまとめ役をこなし、その合間にはゴルフ、飲み会にと公私ともに充実した日々を過ごしているらしい。
 Aさんはご夫婦で<奥の細道・完全踏破>されたとか、また、今回二人の方が奥さん同伴でお見えになるという睦まじい仲も披露された。
 
「来年もぜひ、またさらに多くの仲間がこうやって集まれるように!」と締められ、来年の幹事役はEくん、Aさんの期待できるコンビが選ばれた。
 ・・・来年も無理してでも参加しようかな?・・・
 
 翌日はみんな修善寺をはじめ、桂川の渓流に沿って、どっこの湯や竹林の小径を散策、河原湯を楽しみました。
 
 
 
 
 梅雨の中休み、清々しい天候にも恵まれました。
 <あじさい会>はどういうわけか天候に恵まれるんです。