昨日フジテレビで<いつやるか? 今でしょう>で有名になった林修氏がヤンキー相手の授業をしていた。
勉強は出来そうもないが、相手を威嚇する強そうな風体の連中だ。
ちゃんと席にはついているが、いずれもふてくされていて、真面目に授業を受ける姿勢ではない。
中にはもう机に突っ伏して寝ようとしているヤツもいる。
「受験があと一か月のところで必ず言う言葉があるんです」
「・・・」
「あと、一か月だね。この一か月を頑張るか頑張らないかはキミたちの勝手だけれど、この一か月がキミたちの一生を決めるんだ!」
「・・・」
「この一か月を頑張れる者はさらに一年、一生頑張れる!」
もちろん、受験を控えているわけではないヤンキーたちからの反応はない。
先生、やたらに水を飲む。
「頑張れるかどうかは<決断>と<創造>だ!」
「・・・」
「つまり、考えることだ!」
そうか、考えるかどうかで差が出る。・・・ぼくには分かる。
「本を読まないヤツは嫌いだ!」
読みそうもない相手にそこまで言っていいのかい?
「特に歴史を読みなさい! ナポレオンや織田信長の成功ものじゃなくて、失敗した歴史を」
「・・・」
「負けるヤツには共通の原因がある!」
ここでヤンキーの中から何人かが身を乗り出した。
「情報不足、慢心、思い込みの三点だ」
確かに桶狭間の戦いにおける、信長と今川義元にその典型が見れる。
「みんな、勉強は嫌いだと言うけれど、学校で勉強した中にも人生に役立つことはあったと思わないか?」
「漢字を知らないと損をする・・・」
初めてヤンキーのひとりが反応した。
さらに恋愛メカニズムの話になったら、ざわざわと男も女も反応し出した。
「脳にはゾーンがあって、特に女性の一目ぼれゾーンは極端に小さい。だから福山雅治やキムタクならともかく、ぼくやキミのような男はひと目では相手にされない」
「どうしたらいいんですか?」
「好きになってくれそうなタイプを探す地道な作業が必要だ」
「ぼくの失敗談を離そうか?」
かなりのヤンキーが身を乗り出した。
「実はぼくは東大を出て銀行に入ったんだが、仕事が不満で辞めて、独自の仕事をやって失敗したんだ。失敗し続けて1800万も借金した」
「どうして返したんですか?」
彼らにとっても関心のあるテーマに入ってきたようだ。
「結局、地道に塾の先生をやるしかなかった。塾の先生なんて、役人や大企業に入った仲間には恥ずかしくて言えなかったけどね。仕事は趣味じゃないんだよね」
「仕事は趣味じゃない・・・」
やっとヤンキーにも通じたようだ。
「でも地道なことを重ねていたら、今の<いつやる? 今でしょう>の言葉が売れて、運がついてきたんだ・・・」
ヤンキーも少しは納得したみたい。
授業が終わってプロデユーサーから感想を訊かれた先生。
「失敗でしたね。手強い相手でした。最初で勝負はつきました。敗因は慢心です。理屈を持って入った時点で敗けていました」
たしかに・・・。しかしぼくにとっては刺激的な授業だった。
<ボクノ人生は運が悪かったのか?>という新たな創作意欲が湧いてきた。
「いつやるか、今でしょう!」
勉強は出来そうもないが、相手を威嚇する強そうな風体の連中だ。
ちゃんと席にはついているが、いずれもふてくされていて、真面目に授業を受ける姿勢ではない。
中にはもう机に突っ伏して寝ようとしているヤツもいる。
「受験があと一か月のところで必ず言う言葉があるんです」
「・・・」
「あと、一か月だね。この一か月を頑張るか頑張らないかはキミたちの勝手だけれど、この一か月がキミたちの一生を決めるんだ!」
「・・・」
「この一か月を頑張れる者はさらに一年、一生頑張れる!」
もちろん、受験を控えているわけではないヤンキーたちからの反応はない。
先生、やたらに水を飲む。
「頑張れるかどうかは<決断>と<創造>だ!」
「・・・」
「つまり、考えることだ!」
そうか、考えるかどうかで差が出る。・・・ぼくには分かる。
「本を読まないヤツは嫌いだ!」
読みそうもない相手にそこまで言っていいのかい?
「特に歴史を読みなさい! ナポレオンや織田信長の成功ものじゃなくて、失敗した歴史を」
「・・・」
「負けるヤツには共通の原因がある!」
ここでヤンキーの中から何人かが身を乗り出した。
「情報不足、慢心、思い込みの三点だ」
確かに桶狭間の戦いにおける、信長と今川義元にその典型が見れる。
「みんな、勉強は嫌いだと言うけれど、学校で勉強した中にも人生に役立つことはあったと思わないか?」
「漢字を知らないと損をする・・・」
初めてヤンキーのひとりが反応した。
さらに恋愛メカニズムの話になったら、ざわざわと男も女も反応し出した。
「脳にはゾーンがあって、特に女性の一目ぼれゾーンは極端に小さい。だから福山雅治やキムタクならともかく、ぼくやキミのような男はひと目では相手にされない」
「どうしたらいいんですか?」
「好きになってくれそうなタイプを探す地道な作業が必要だ」
「ぼくの失敗談を離そうか?」
かなりのヤンキーが身を乗り出した。
「実はぼくは東大を出て銀行に入ったんだが、仕事が不満で辞めて、独自の仕事をやって失敗したんだ。失敗し続けて1800万も借金した」
「どうして返したんですか?」
彼らにとっても関心のあるテーマに入ってきたようだ。
「結局、地道に塾の先生をやるしかなかった。塾の先生なんて、役人や大企業に入った仲間には恥ずかしくて言えなかったけどね。仕事は趣味じゃないんだよね」
「仕事は趣味じゃない・・・」
やっとヤンキーにも通じたようだ。
「でも地道なことを重ねていたら、今の<いつやる? 今でしょう>の言葉が売れて、運がついてきたんだ・・・」
ヤンキーも少しは納得したみたい。
授業が終わってプロデユーサーから感想を訊かれた先生。
「失敗でしたね。手強い相手でした。最初で勝負はつきました。敗因は慢心です。理屈を持って入った時点で敗けていました」
たしかに・・・。しかしぼくにとっては刺激的な授業だった。
<ボクノ人生は運が悪かったのか?>という新たな創作意欲が湧いてきた。
「いつやるか、今でしょう!」