市場経済が機能するにはお金を仲介する金融が欠かせない。余剰資金を市民から広く集める現金、手持ち資金を上回る消費や投資の資金を融通する融資。だが、新興国では銀行の支店網に限りがあり、金融事業が庶民にまで届かなかった。
ケニアでは携帯会社サファリコムが07年に決済サービス「M-PESA」を始めた。零細事業者は金融機関の拠点がなくとも融資が受けられるようになり、事業拡大が容易になった。携帯があればどこからでも返済や貯蓄ができる。今や人口の2割超の950万人が利用し、携帯による個人間の資金移動は、商業銀行の民間向け融資残高の増加額を上回る。
広い国土に人口が点在している新興国も多い。金融機関が新興国に営業網を築くのは不可能とみられてきた。だが、携帯が不可能を可能に変えた。携帯電話が金融サービスの外側にいた新興国の何億もの人々を市場経済に引き込んでいく。
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