タマルさんはナツメヤシ

タマルは女性の名。ナツメヤシの意味で多産を象徴。聖書には約束の地カナンは、蜜(ナツメヤシ)と乳(ヤギ)の流れる地とある。

卵子凍結なんてやめておきなさい

2015-03-09 20:09:25 | 不妊症
丹波市市島町の莉逢叶(りおと)くん、2月1日生まれ。
「優しく元気な子に育ってください。
今回のお産は痛みもマシで良かったです。
優しい人ばかりで良かったです。」

最近の流行りの、万葉仮名風のカッコイイ名前ですね。
ちなみに最近の女の子の名前は、漢字1字や、2音が多いのですよね。

ところで先週でしたか、卵子凍結のお話をしたところですが、
これに関するニュースを見たので、補足説明しておきましょう。

千葉県浦安市の松崎市長が、少子化対策のためにしたことは、
卵子凍結の研究のために地元大学の研究費用を補助するとしたものです。
はっきり言って、これはお金の無駄使いだと思いますよ。
問題点は3つに分けられるでしょう。

1つは、今現在、卵子凍結はまだ完成した技術ではないということです。
成功率はすごく低いのです。
だから悪質な不妊治療施設を排除するために、基準作りを進めようとしているところなのです。

2つ目に、不妊治療の研究は、その市町村だけがすればいいのではなくて、
世界的な研究でなければいけません。
そのために大学の研究などでは、国の研究費を公募によって募集するわけです。
これによって、より質の高い研究がなされるのですが、
実績の不確かな地元の大学に助成をするだけでは、研究は進まないでしょう。

3つ目ですが、仮に未婚女性から卵子を採取、保存できて、
将来の胚移植も技術的に容易になったとしても、まだ問題は有ります。
卵だけ若い間に採取して保存しても、それを使用する頃には、
その女性も高年齢になっているであろうし、妊娠自体のリスクが高まっているでしょう。
高齢であれば、妊娠することによって、生命を落とすことも有りうるでしょう。
うまく出産できたとしても、子育てはたいへんです。
子供が成人した頃には、すでに自分はお婆ちゃんになっているのです。
その女性が亡くなった後の卵の取り扱いの法的な問題も大きいでしょうしね。
未受精卵でなく、受精卵の長期保存も、さらに大きな問題ですからね。

だからとりあえず、未受精の卵子を凍結するなんていう願いは、一旦忘れてください。
それは自分が歳をとることの保険なんかには、なりませんからね。
と、厳しい話でゴメンなさい。
もっと違う方法を考えなければいけませんね。

私が天理よろづ相談所で働いていた頃は、お医者さんも、看護師さんも、
みんな子供が5人くらい居るのは普通でしたよ。
ローマカトリックだって、最近法王が確認されたように、避妊は禁止のままですよ。
何が言いたいかは、もうお分かりでしょう。
個人主義ばかりが幅を利かせている世の中ですが、
もう一度、家族の意義を見出さないといけないとは思われませんか。

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神様の造られたすべての存在を
愛の対象として感じなければなりません。

   レバレンド・ムーン