タマルさんはナツメヤシ

タマルは女性の名。ナツメヤシの意味で多産を象徴。聖書には約束の地カナンは、蜜(ナツメヤシ)と乳(ヤギ)の流れる地とある。

宇宙に、感謝すればいいのです

2015-03-06 21:01:46 | 産科


上の写真は、篠山市池上の朝陽(あさひ)くん、2月1日生まれ。
「登る太陽のように、明るい子になってください。
初めての出産でいろいろ勉強したけど、実際はなすがままって感じでした。
不安でしたが、丁寧に教えてもらい助かりました。」

初めてのお産は、想像を遥かに超えて、さぞ皆さんたいへんなことでしょう。
だからタマル産では、妊娠初期、中期もそうですが、
妊娠後期になると、毎週、妊婦健診の帰りにソフロロジー教室を開いているのですね。
ソフロリミナルな状態、と言っても、造語なので外国人に言っても通じませんからね。

タマル産で安産できるのは、何もウォーターベッドだからだけでは有りません。
ウォーターベッドは確かに、肉体的な辛さをマシにしてくれるでしょう。
ですが、このソフロロジーという精神的なトレーニングも、心を穏やかにしてくれるのです。
心の乱れは、身体の不調に通じますからね。
心身症とも言うでしょう?

ところで昨日の木曜日は午後に、柏原に会合に出かけていました。
県立柏原の丸尾先生、兵庫医大の池田先生や、保健所長、
それに篠山市、丹波市の保健師さんなどが参加されていました。

テーマは、妊娠の初期に届けをするのですが、
ここから何を見つけ出せるか、ということですね。
丹波圏は、兵庫県の中でもとくに分娩施設や精神科の有る施設と市町村との連携が
うまくいっているのだそうです。
そのネットワークを利用して、児童虐待の予防をしていこうということなのです。

愛着がみられない親にはやはり共通点が有るのです。
タバコを吸っていたり飲酒をしたりしていないかどうか、
2度以上の中絶をしていないか、
妊娠も中期頃になってようやく健診を受け始めていないか、
既婚か未婚か、
うつ病などの既往がないか、など他にもたくさん有ります。

今までは産後の家庭訪問や、
乳児や幼児の検診で子供自体を観察することによって把握していたものですが、
妊娠初期の段階から発見していこうというところが新しいのですよ。
本当は全員を家庭訪問すればいいのでしょうが、リスクの高い方を重点的にということです。
母子手帳を発行する時に、行政機関が問診票を利用して、話を聞き出そうということですね。

皆さんはまさか自分のことではないのに、と思われるでしょうが、
実はそうでもないのです。
自分こそ胎児への愛情も人一倍だ、と感じておられるかもしれません。
ですが、産後に、突然うつ病になってしまうことだって有ります。
完璧主義な人ほど、赤ちゃんの世話がうまくいかないことも有ります。
もちろん、ほったらかしもいけませんが。

3世代同居なら、お婆ちゃんに助けてもらったりもできるのでしょうが、
今は若いお婆ちゃんがまだまだ働いていますからね。
義理のお婆ちゃんだと、仲良しになれない女性も多いですしね。
かといって、自分の実家に里帰りしてこられても、自分の育った田舎でさえ、
その田舎の閉塞感に息苦しく感じてしまうことも有るようですよ。

タマル産で生まれた赤ちゃんでも、虐待によって亡くなられたり、
ネグレクトで亡くなった子も居るのです。
前の病院では、お母さんが産後に自殺してしまったり。

スーパーなどで、子供を怒ったり、叩いたりするお母さんも居ますね。
まあ子連れでなくても、運転が荒い若い女性も多いですよ。
駐車場で違法駐車を注意したことが有るのですが、逆に怒鳴り返されたりね。

結局、どうすればいいですか?
私なら日曜日は教会なり座談会なりに家族揃って行くのがいいと思いますけれどね。
父親がパチンコをして、母親がテレビを見て、子供がゲームをしているようではね。

*****

宇宙は神秘的な世界です。
いたずらや遊びの材料として
精誠を込めて、
愛する人間のために造られたとすれば、
なるほど、この世界は
いかに美しいことでしょうか。
ですから、私たちがこの宇宙を眺めるとき、
天の父が私のために造られたという、
この上ない有り難い心を
もたなければなりません。

   レバレンド・ムーン