竹取翁と万葉集のお勉強

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新撰萬葉集(新撰万葉集)原文 和歌及び漢詩 下

2013年11月23日 | 資料書庫
新撰萬葉集 下



余以倩見古人之留歌、易覺難知、隨時有興也。偷擇時人之歌練、學詩書、状批陳、氣節在樂乎。然則、或有識之人、撰文書之艷句、詠當時之美憐。或秀才之者、取詩章之麗言、讚梅柳之可怜。遂使文花開於翰林、綾字就於辭林。凡以在在、處處歌曲、�箇家家宴、宴聳聞也。
何況乎、光華繽紛、才藝霞飛翔。等閑仙窟、抽集為卷。則以使、視歌興詩詠之者、庶幾使、諸家之有、以留聆餌脣、試傳後代乎。將多點字。手疏卷舌、鉗口無那。頗加以述意之序、別絶句之仄也。
歳次延喜十三年八月廿一日、謹進序句之。前人雖興和顯、未詠詩序仍序句。但憚愕上人丹心、凡人不興歟。雖然迂筆爾云。

<訓読>
余、倩(つらつら)、古人の留歌を見るに以(よ)って、覺り易く知り難き、隨時(まにま)に興(おもむき)は有らむ。愈(いよいよ)、時人の歌練を擇(えら)び、詩書を學び、状(さま)を批陳(ひちん)し、氣節は樂に在るや。然則(しからばすなわち)、或るは、有識の人の文書の艷句を撰び、當時の美憐を詠ふ。或るは、秀才の者の詩章の麗言を取り、梅柳の可怜を讚(たた)へむ。遂(つい)に、文を使(もち)ひて花は翰林に開き、綾字は辭林に就(したが)ふ。凡そ在在を以ちて、處處の曲を歌ひ、家家の宴に�箇ひ、宴に聳を聞くなり。何況(なんぞいわんや)、光華(こうか)繽紛(ひんふん)、才藝の霞は飛翔(ひしょう)す。等閑(とうかん)仙窟(せんくつ)、集を抽め卷と為す。則ち以ちて歌を視み詩を詠ふを使(おこ)なふ者は、庶幾(しょき)の諸家に有を使(もち)ひ、以ちて聆を餌脣に留め、試みに後の代に傳へんや。將に多く字を點(とも)し、手疏(てそ)は舌に卷き、無那(なむ)に口を鉗(つぐ)む。頗(すこぶ)る以ちて述意の序に加へ、別絶句(ぜっく)の仄(ほのめき)なり。
歳次(としのやどり)延喜十三年八月廿一日、謹しんで之の序句を進(たてま)つる。
前(さき)の人、雖(ただ)、和を興すを顯(あら)し、未だ詩序を詠はず。仍(すなわ)ち、序句のみ。但し、憚愕(たんがく)上人の丹心(まごころ)、凡人の不興か。雖然(しかれども)、これ迂(う)筆(ふで)か、爾云(しかいふ)。

春歌廿一首  
歌番120 源當純
和歌 谷風丹 解凍之 毎隙丹 打出留浪哉 春之初花
読下 たにかせに とくるこほりの ひまことに うちいつるなみや はるのはつはな
漢詩 溪風吹春解凍半 白波洗岸為明鏡 初日含丹色欲開 咲殺蘇少家梅柳

歌番121 藤原興風
和歌 音不斷 鳴哉鶯 一年丹 再砥谷 可来春革
読下 おとたえす なくやうくひす ひととせに ふたたひとたに くへきはるかは
漢詩 黄鶯一年一般啼 歳月積逢數般春 可憐萬秋鶯音希 應任年客更来往

歌番122 佚名
和歌 春之日丹 霞別筒 往雁之 見江須見江須裳 雲隱筒
読下 はるのひに かすみわけつつ ゆくかりの みえすみえすも くもかくれつつ
漢詩 春来旅雁歸故鄉 雲路別南濱邊卻 恠往雁順年且来 不憎霜羽恒往還

歌番123 佚名
和歌 燃草丹 梅散落沼 生多良者 何成花歟 又者可折
読下 わかくさに うめちりかかり おひたらは いかなるはなか またはをるへき
漢詩 元月東風留寒氣 山野草木稍初前 梅柳古枝節前新 想像香葉且將開

歌番124 佚名
和歌 吾身緒者 一朽木丹 成多禮哉 千之春丹裳 逢留貝那芝
読下 わかみをは ひとつくちきに なしたれや ちとせのはるにも あへるかひなし
漢詩 一身萬事為重愁 一株朽木成百怨 怪毎春来頭更青 乘節萬葉孕花色

歌番125 藤原興風
和歌 春霞 起出留野邊之 若菜丹裳 成見手芝�窖 人裳摘八斗
読下 はるかすみ たちいつるのへの わかなにも なりみてしかな ひともつむやと
漢詩 何春何處霞飛起 陰陽毎年改山色 野人喜摘春若菜 山人往還草木樂

歌番126 藤原因香
和歌 春来禮者 花緒見牟云 心許曾 野邊之霞砥 共丹起介禮
読下 はるくれは はなをみむてふ こころこそ のへのかすみと ともにたちけれ
漢詩 青陽景氣齊天地 日月温溋驚時節 松風扇袖引月光 仙人彈琴斧柯宴

歌番127 伏見天皇
和歌 年内 皆乍春 過那南 花緒見手谷 心可遣久
読下 としりうち みなはるなから すきななむ はなをみてたに こころやるへく
漢詩 年内皆四時輪轉 遊客併周忘花見 谷風心任引雨足 春色深草木鮮

歌番128 紀友則
和歌 春雨之 色者滋雲 見江那國 野邊之緒 何手染濫
読下 はるさめの いろはあをくも みえなくに のへのみとりを いかてそむらむ
漢詩 春雨一色染萬山 海中潮波疑千濤 在在池上青烟色 處處野邊白露低

歌番129 藤原興風
和歌 折花者 乍千種丹 化成砥 誰革春緒 恨果多留
読下 さくはなは ちくさなからに あたなれと たれかははるを うらみはてたる
漢詩 千種拆花尤春宜 誰周忌深深色 可賞造花開風流 仙客休遊彈琴瑟

歌番130 佚名
和歌 色深 見留野邊谷 常那良者 春者往鞆 方見成申
読下 いろふかく みゆるのへたに つねならは はるはゆくとも かたみならまし
漢詩 谷霞色深見泛灩 野邊草木含孕光 烟霞風前類遷客 皆是蕭蕭旅漂身

歌番131 大江千里
和歌 鶯之 自谷出留 音無者 春来鞆 誰告申
読下 うくひすの たによりいつる こゑなくは はるはくるとも たれかつけまし
漢詩 元鶯溪澗趣吠音 山野領主汝来賓 毎年思量歸都日 我何歳知汝明春

歌番132 佚名
和歌 大虛緒 覆量之 袖裳�窖 春開花緒 風丹不任之
読下 おほそらを おほふはかりの そてもかな はるさくはなを かせにまかせし
漢詩 月光似鏡不明春 寒氣如刀不穿花 大空雨絕潤草木 春風花開覆射袖

歌番133 佚名
和歌 白妙之 浪道別手哉 春者来留 風立毎丹 花裳拆藝里
読下 しろたへの なみちわけてや はるはくる かせたつことに はなもさきけり
漢詩 浪花妙白漁父吟 風驚浮波海中花 觸石浮雲青山葉 別道留胡岩汀霞

歌番134 藤原朝忠
和歌 散花之 俟云事緒 知坐羽 春者往鞆 不戀事
読下 ちるはなの まててふことを しらませは はるはゆくとも をしまさらまし
漢詩 春往散花舊柯新 毎處梅櫻別家變 樂濱海與泰山思 奢殺黄鳥出幽溪

歌番135 佚名
和歌 俟手云丹 不駐沼物砥 乍知 誣手戀敷 春之別歟
読下 まてといふに とまらぬものと しりなから しひてこひしき はるのわかれか
漢詩 寒光不駐欺雪多 池内山邊猶�固埆 蹴鞠庭前草又少 鞦韆樹下花且希

歌番136 佚名
和歌 往春之 跡谷有砥 見申加者 迅還来砥 言申物緒
読下 ゆくはるの あとたにありと みましかは とくかへりこと いはましものを
漢詩 春日暮往山館無 谷風迅卻物色少 夜雨偷穿石上苔 滴以鮫人眼涙玉

歌番137 佚名
和歌 春風丹 開者且散緒 可惜芝 春之方見丹 摘曾駐鶴
読下 はるかせに さけはかつちるを をしむへし はるのかたみに つみそとめつる
漢詩 鶯舌滑歌曲韻諧 蝶身輕嫋�箇不閑 可惜春風花再散 亭前片身暗樹早

歌番138 佚名
和歌 来春丹 逢事許曾 固唐目 過往丹為曾 不後申
読下 くるはるに あはむことこそ かたからめ すきゆくにたにそ おくれすもかな
漢詩 東南崗嶺早綻梅 西北池堤柳絲飛 梅飛白雪垣不銷 鳳女顏脂粉似凝

歌番139 佚名
和歌 春霞 棚曳山之 假廬丹者 涌而已許曾 於砥者立藝禮
読下 はるかすみ たなひくやまの かりほには たきつせのみこそ おとはたてけれ
漢詩 春霞櫻枝凝白花 流湍曳水紊聞 假廬前泉鳥倡梅 舌簪簸攬指南車

歌番140 佚名
和歌 去年鳴芝 音丹佐牟幡 似垂�窖 幾之革 花丹狎兼
読下 こそなきし こゑにさもはた にたるかな いつのまにかは はなになれけむ
漢詩 舊鶯今報去年音 千般狎逢幾春雙 恒吟鳴眼涙無出 鎮喘息咽氣不灱

夏歌廿二首
歌番141 佚名
和歌 天之原 悠悠砥而已 見湯留�窖 雲之幡手裳 色滋雁藝里
読下 あまのはら はるはるとのみ みゆるかな くものはたても いろこかりけり
漢詩 初夏漢天泛月顏 悠悠雲路流晴月 蕭蕭黄河亘玉光 相喜蒼天月玉色

歌番142 佚名
和歌 散花之 染云量 勢芝山緒 不見知沼容丹 夏者成塗
読下 ちるはなの そむてふはかり せしやまを みしらぬかほに なつはなりぬる
漢詩 連夫布水洗岩科 雲羅雨絕摩岸降 庭前風芝戀春往 池側温泉吐散花

歌番143 佚名
和歌 夏之夜之 月者無程 乍明 朝之間緒曾 加許知寄介留
読下 なつのよの つきはほとなく あけなから あしたのまをそ かこちよせける
漢詩 夏夜明月無翳處 銀漢落波開白明 夜月無程早朝連 先羽殉蹈無跡處

歌番144 藤原興風
和歌 夏之月 光不惜 照時者 流水丹 遊絲曾立
読下 なつのつき ひかりをしまて てるときは なかるるみつに かけろふそたつ
漢詩 月光連行不惜暉 流水澄江無遊絲 岩沓摧楫起浪前 人間眼病歎且多

歌番145 佚名
和歌 鵲之 嶺飛越斗 鳴徃者 夏之夜度 月曾隱留
読下 かささきの みねとひこえて なきゆけは なつのよわたる つきそかくるる
漢詩 鵲鏡飛度嶺無留 鳳彩千里跡不見 蒼波一葉舟陋遊 蕩子曾不憚遮春

歌番146 佚名
和歌 匂筒 散西花曾 思裳保湯留 夏者之 葉而已繁里手
読下 にほひつつ ちりにしはなそ おもほゆる なつはみとりの はのみしけりて
漢詩 朱明稍来春花薄 青陽暮行公鳥忽 妬涙嫉聲霑馥袖 細雨輕風不起塵

歌番147 佚名
和歌 夏之風 吾歟手本丹西 被裹者 思牟人之 土毛丹芝手申
読下 なつのかせ わかたもとにし つつまれは おもはむひとの つとにしてまし
漢詩 夏風俄来扇吾袖 �稿娥戀思別深身 暮行春節將過留 落花早速無障人

歌番148 佚名
和歌 假染丹 身哉被恃沼 夏之日緒 何蛻蝉之 鳴暮芝鶴
読下 かりそめに みやたのまれぬ なつのひを なにうつせみの なきくらしつる
漢詩 蛻蝉終日鳴暮憩 想像伶倫八音韻 春夏輪轉吟聲切 露�菷葉服育單身

歌番149 佚名
和歌 夏来者 藕之浮葉 老沼禮砥 後拆花緒 見裳過栖�窖
読下 なつくれは はちすのうきは おいぬれと のちさくはなを みもすくすかな
漢詩 五月菖蒲毎年宜 別節有人嘗傾觴 可謂鶣鵲宜好樂 皐陽飽愛不酩酊

歌番150 佚名
和歌 夏之日緒 暮芝侘塗 蝉之聲丹 吾鳴添留 音者聞湯哉
読下 なつのひを くらしわひぬる せみのこゑに わかなきそふる こゑはきこゆや
漢詩 夏天日長蝉侘�屋 恠回知併無愁人 盡日終夕鳴不涙 恨河長短多無息

歌番151 佚名
和歌 吹風之 吾屋門丹来 夏夜者 月之影許曾 涼雁介禮
読下 ふくかせの わかやとにくる なつのよは つきのかけこそ すすしかりけれ
漢詩 月影涼夏可怜 百剋支分室寂寞 江邊鴻雁頗欲卻 �痣浮月影鉗光

歌番152 佚名
和歌 古里砥 念成為濫 郭公鳥 如去歳丹 那禮曾鳴成
読下 ふるさとと おもひやすらむ ほとときす ことのことくに なれそなくなる
漢詩 郭公今年歸古里 去歳今年鳴同聲 恠毎年吟不易銜 可柏朋友時時新

歌番153 佚名
和歌 夏之日緒 暮芝侘筒 鳴蝉緒 將問而為鹿 何事歟倦杵
読下 なつのひを くらしわひつつ なくせみを とひてしてまし なにことかうき
漢詩 侶失孤鸞何處賞 偏侘鳴蝉何事愁 柯枕夢裏不見聞 鳥館蟲栖單喜倦

歌番154 佚名
和歌 沙亂丹 情解筒 暖杵身緒 木高別手 風牟問南
読下 さみたれに こころとけつつ あつきみを こたかくわけて かせもとはなむ
漢詩 西嶺木高引風羽 庭前叢爛少月光 伯牙彈玉琴韻調 道桃梨花落後興

歌番155 佚名
和歌 草繁芝 多放往之 夏之夜裳 別手別者 袂者沾南
読下 くさしけみ したはなれゆく なつのよも わけてわかれは そてはぬれなむ
漢詩 野邊繁草山蘿 春去秋来開夏臺 春非春且夏非夏 池藕泥萼半將散

歌番156 佚名
和歌 推鍋手 夏�吊之野邊緒 見亘世者 草葉毛水毛 成藝里
読下 おしなへて なつきののへを みわたせは くさはもみつも みとりなりけり
漢詩 夏樹野邊草舉 葉眼水水裳成翠松 煙葉朦朧侵夜色 風枝蕭颯無秋聲

歌番157 佚名
和歌 夏之夜之 露那駐曾 藕葉之 誠之玉砥 誠芝果禰香
読下 なつのよの つゆなととめそ はちすはの まことのたまと なりしはてねは
漢詩 夜露一種染萬藕 流水布無葉不倦 裁縫無刀尺仙服 飛花帷葉隨步收

歌番158 佚名
和歌 夏之日緒 天雲暫芝 隱沙南 寢程裳無 明留朝緒
読下 なつのひを あまくもしはし かくさなむ ぬるほともなく あくるあしたを
漢詩 晴天夏雲無遺光 清河澄水不留滓 岸前連舟恒逍遙 終日欲通夕宴興

歌番159 佚名
和歌 夏之夜之 松葉牟曾與丹 吹風者 五十人連歟雨之 音丹殊成
読下 なつのよの まつはもよそに ふくかせは いつしかあめの こゑにことなる
漢詩 温夜松葉鳴琴音 阡栽前菊初將開 夏暮露初伴秋風 龜鶴自本述年齡

歌番160 佚名
和歌 幾之間丹 花散丹兼 求谷 有勢者夏之 蔭丹世申緒
読下 いつのまに はなちりにけむ うちはへて ありせはなつの かけにせましを
漢詩 花散後幾間風聞 樹根搖動吹不安 �始谷躁起�篭不靜 自是仙人衣裳乏

歌番161 佚名
和歌 夏草裳 夜之間者露丹 憩濫 常焦留 吾曾金敷
読下 なつくさも よのまはつゆに いこふらむ つねにこかるる われそかなしき
漢詩 夏草常焦無憩露 畝藍垣彫殉涼蔭 風烟雖賞興難催 應尋望雲雨潤衣

歌番162 佚名
和歌 蓬生 荒留屋門丹 郭公鳥 侘敷左右丹 打蠅手鳴
読下 よもきふの あれたるやとに ほとときす わひしきまてに うちはへてなく
漢詩 蓬生荒屋前無友 郭公鳴侘還古栖 應相送鳥往舊館 去留仇誰待来夏

秋歌卅七首 
歌番163 佚名
和歌 浦近久 起秋霧者 藻鹽燒 烟砥而已曾 立亘藝留
読下 うらちかく たつあききりは もしほやく けふりとのみそ たちわたりける
漢詩 秋風来觸處物馥 霧霞泛灩降白露 思得卞氏將玉鋪 山野叢併無染錦

歌番164 紀貫之
和歌 秋之野之 草者絲鞆 不見江那國 景白露之 玉砥聯貫
読下 あきののの くさはいととも みえなくに かけしらつゆの たまとつらぬく
漢詩 白藏野草芽華宜 嗤見玉露貫非絲 今日龍門秋波忽 九鱗爭得少時遊

歌番165 佚名
和歌 為吾 来秋丹霜 荒無國丹 蟲之音聞者 先曾金敷
読下 わかために くるあきにしも あらなくに むしのねきけは まつそかなしき
漢詩 秋夫雲收無惜光 池底清晴不過桂 黄荒表裏萼添金 仙國初泛千千盞

歌番166 壬生忠岑
和歌 秋来者 天雲左右丹裳 不黄葉緒 虛佐倍驗久 何歟見湯濫
読下 あきくれは くもゐまてにも もみちすを そらさへしるく なとかみゆらむ
漢詩 雲天灑露黄葉錦 漢河淺色草木紅 西施潘月両�囂身 山河林亭匂千色

歌番167 佚名
和歌 山澤之 水無杵砥許曾 見亘 秋之黄葉之 落手翳勢者
読下 やまのゐの みつなきとこそ みえわたれ あきのもみちの おちてかくせは
漢詩 山水濕露染秋華 陰陽登霧易葉色 碧羅殷錦稱身哉 嬌枝媚花隨步迴

歌番168 佚名
和歌 秋風丹 被倡亘 雁歟聲者 雲居遙丹 當日曾聞湯留
読下 あきかせに さそわれわたる かりかねは くもゐはるかに けふそきこゆる
漢詩 秋風被倡雁客来 白露被催鶴館宴 江河少鳥共踟躊 雲居遙聲且喜

歌番169 藤原公忠
和歌 幾之間丹 秋穗垂濫 草砥見芝 程幾裳 未歴無國
読下 いつのまに あきほたるらむ くさとみし ほといくはくも いまたへなくに
漢詩 幾間秋穗露孕就 茶籃稍皆成黄色 庭前芝草悉將落 大都尋路千里行

歌番170 藤原敏行
和歌 大虛緒 取反鞆 聞那國 星歟砥見留 秋之菊�窖
読下 おほそらを とりかへすとも きかなくに ほとかとみゆる あきのきくかな
漢詩 大虛霧起紅色播 星浦泉流菊黄光 未聞一年再盞泛 世上露餌述約齡

歌番171 佚名
和歌 秋之野丹 玉砥懸留 白露者 鳴秋蟲之 涙成希里
読下 あきののに たまとかかれる しらつゆは なくあきむしの なみたなりけり
漢詩 毎秋玄宗契七日 一年一般亘黄河 別日織女戀仙人 蓬�愬樓閣好裁縫

歌番172 佚名
和歌 秋之夜丹 雨砥聞江手 降鶴者 風丹散希留 黄葉成介里
読下 あきのよに あめときこえて ふりつるは かせにちりける もみちなりけり
漢詩 秋月秋夜雨足靜 山色稍出錦織文 林枝俄裁千里服 黄葉叢中蚓音聒

歌番173 佚名
和歌 秋之夜緒 明芝侘沼砥 云藝留曾 物思人之 為丹佐里介留
読下 あきのよを あかしわひぬと いひけるそ ものもふひとの ためにさりける
漢詩 蟋蟀壁中通夕鳴 藝人亂床夜明侘 寂寞蟲館獨寢聒 常揣鳴驚萬里人

歌番174 佚名
和歌 白波丹 秋之木葉之 浮倍留者 海之流勢留 舟丹佐里介留
読下 しらなみに あきのもとはの うかへるは あまのなかせる ふねにさりける
漢詩 碧河白波源水華 海中月光流湖鏡 松風緒張韻類曲 更訝�瘢郎琴瑟響

歌番175 佚名
和歌 秋之野丹 駐露砥者 獨寢留 我涙砥曾 思保江沼倍杵
読下 あきののに おけるつゆとは ひとりぬる わかなみたとそ おもほえぬへき
漢詩 玄夜寒氣及八紘 宇宙猛勢致四海 獨寢泣涙九夷溋 友別歎腸六蠻多

歌番176 大江千里
和歌 栽芝時 花待遠丹 有芝菊 移徙秋者 憐砥曾見留
読下 うゑしとき はなまちとほに ありしきく うつろふあきは あはれとそみる
漢詩 秋風寒山色變易 石水潵�尿澄亘改 池邊昌菊開黄花 前栽秋芽吐紫色

歌番177 佚名
和歌 黄葉 誰手�矇砥歟 秋之野丹 奴縻砥散筒 吹紊良牟
読下 もみちはは たかたむけとか あきののに ぬさとちりつつ ふきみたるらむ
漢詩 乘節黄葉西初秋 隨年白露紊錦色 山野風流梅成貯 凡陰陽其術亘好

歌番178 佚名
和歌 風寒美 鳴秋蟲之 涙許曾 草葉之上丹 露緒置良
読下 かせさむみ なくまつむしの なみたこそ くさはのうへに つゆをおくらめ
漢詩 斑斑風寒蟲涙潵 灼灼草葉落色嬾 處處榮野鹿聲聆 林林叢裡蟲聲繁

歌番179 佚名
和歌 黄葉之 散来時者 袖丹受牟 土丹落佐者 疵裳許曾都希
読下 もみちはの ちりくるときは そてにうけむ つちにおとさは きすもこそつけ
漢詩 黄葉飛落堆塵境 裾袖散来排粉黛 幾家幽人愛黄葉 誰家仕丁賞閑宴
注意として、次のものは『群書類従』には載せず、載せるものは「他本無」、「他本無此歌」、「他本無群同」などの左注を付けて紹介します。また、この歌には対となる漢詩はありません。
異伝本和歌 紀貫之
和歌 音丹菊 花見来禮者 秋之野之 道迷左右齋 霧曾起塗
読下 おとにきく はなみにくれは あきののの みちまよふまてに きりそたちぬる

歌番180 佚名
和歌 秋之露 色殊殊丹 置許曾 山之黄葉裳 千種成良
読下 あきのつゆ いろことことに おけはこそ やまのもみちも ちくさなるらめ
漢詩 秋露勢染千種色 虛月和照萬數處 �瘢郎絃彈歌漢月 �稿娥手拍迴�箇捨

歌番181 佚名
和歌 秋之夜之 月之影許曾 自木間 墮者衣砥 見江亘氣禮
読下 あきのよの つきのかけこそ このまより おつれはきぬと みえわたりけれ
漢詩 月影西流秋斷腸 桂影河清愁緒解 夜袂紅紅館栖月 咲殺人間有相看

歌番182 佚名
和歌 草木皆 色雖變 大海之 濤之花丹曾 秋無鴈希留
読下 くさきみな いろかはれとも おほうみの なみのはなにそ あきなかりける
漢詩 草木閑館色雖變 乘春林上古枝雜 海中園畝無栽人 四大海常仙花眼

歌番183 佚名
和歌 銀河 秋之夜量 與砥麻南 流留月之 景緒駐部久
読下 あまのかは あきのよはかり よとまらなむ なかるるつきの かけをとむへく
漢詩 銀河秋夜照無私 天岸流月影不跡 四時古花月影閑 可怜九重宮可憐

歌番184 佚名
和歌 不常沼 身緒飽沼禮者 白雲丹 飛鳥佐倍曾 雁砥聲緒鳴
読下 つねならぬ みをあきぬれは しらくもに とふとりさへそ かりとねをなく
漢詩 白雲低�瞋非鴈行 両濱波澄迷鴈跡 濤音聳耳應秋風 水聲凝唇還古館

歌番185 佚名
和歌 黄葉之 流手堰者 山河之 淺杵湍良杵裳 秋者深杵緒
読下 もみちはの なかれてせけは やまかはの あさきせらきも あきはふかきを
漢詩 應知月色山河淺 可惜岸峻光不駐 湍波潦流行水舉 黄葉紅色吐叢金

歌番186 文屋康秀
和歌 打吹丹 秋之草木之 芝折禮者 郁子山風緒 荒芝成濫
読下 うちふくに あきのくさきの しをるれは うへやまかせを あらしなるらむ
漢詩 郁子裳垂任山風 許由袂招校秋草 岸邊蘆花孕秋光 林高枝頭惟葉光

歌番187 佚名
和歌 秋之蟲 何侘芝良丹 音之為留 恃芝影丹 露哉漏往
読下 あきのむし なにわひしらに こゑのする たのみしかけに つゆやもりゆく
漢詩 秋蟲何侘鳴音多 蝉身露恃夢聲聒 時時月影低息希 數數葉裏秘育身

歌番188 佚名
和歌 山裳野裳 千種丹物之 哀杵者 秋之意緒 遣方哉無杵
読下 やまものも ちくさにものの かなしきは あきのこころを やるかたやなき
漢詩 山野千種物色丹 寒風稍来草木斑 心性造飛無定處 花勢解散不收人

歌番189 佚名
和歌 白露丹 被瑩哉為留 秋来者 月之光之 澄濫
読下 しらつゆに みかかれやする あきくれは つきのひかりの すみまさるらむ
漢詩 白露草瑩無光蔭 情夫裏月不光 濁池底月影不度 情林前星貌不見

歌番190 佚名
和歌 秋風丹 濤哉立濫 天河 亘間裳無 月之流留留
読下 あきかせに なみやたつらむ あまのかは わたるまもなく つきのなかるる
漢詩 秋露孕光似玉珠 莓苔積勻流舊蹤 江堤波濫舉練光 濁桂經月伴葉舟

歌番191 佚名
和歌 秋之野丹 凝垂露者 玉成哉 聯貫懸留 蜘之絲筋
読下 あきののに こりたるつゆは たまなれや つらぬきかくる くものいとすち
漢詩 天漢秋濤盛浮月 凝露桂洸懸貫玉 蜘綸柯懸似飛鬚 可惜往還冬不来

歌番192 佚名
和歌 夕暮丹 音紊 秋之蟲 何歟金敷 吾那良那國
読下 ゆふくれに こゑみたれます あきのむし なにかかなしき われならなくに
漢詩 菊是九月金液凝 水花鶴壽訶梨年 金樓宴泛盃毎節 萬人持節卻往冷

歌番193 佚名
和歌 露寒美 秋之木葉丹 假廬為留 蟲之衣者 黄葉成計里
読下 つゆさむみ あきのこのはに かりほする むしのころもは もみちなりけり
漢詩 寒露木葉怨秋往 萬人家所知長別 數處林枝愁黄葉 廬宅中壁蟲音薄

歌番194 藤原敏行
和歌 秋来沼砥 目庭朗丹 不見禰鞆 風之音丹曾 被驚計留
読下 あききぬと めにはさやかに みえねとも かせのおとにそ おとろかれける
漢詩 山水飛文苦心落 月宮仙人宮任添 搗服無砧秋錦留 染縫不人綾羅多

歌番195 佚名
和歌 如此留世丹 何曾者 露之起還里 草之枕緒 數為覽
読下 かかるよに なにそはつゆの おきかへり くさのまくらを かすにするらむ
漢詩 月宮凝映娥眉月 素楚夜深銀闕照 數夕枕上求夢根 單寢閨良子不見

歌番196 柿本人麻呂
和歌 秋之野丹 立麋之聲者 吾曾鳴 獨寢夜之 數緒歴沼禮者
読下 あきののに たつしかのねは われそなく ひとりぬるよの かすをへぬれは
漢詩 秋夜麋處處響 毎山蟲咽數數聒 月光飛落照黄菊 濤花開来解池怨

歌番197 佚名
和歌 白雲丹 翼鼓替芝 飛鴈之 影佐倍見留 秋之月�窖
読下 しらくもに はねうちかはし とふかりの かけさへみゆる あきのつきかな
漢詩 秋天飛翔鴈影見 翼鼓高�嫋聞雲浦 可憐三秋鳴客風 冷雲寒星欲疏稀

歌番198 佚名
和歌 秋来者 草木雖枯 吾屋門者 繁里留 人芝不問禰者
読下 あきくれは くさきかるれと わかやとは しけりまされる ひとしとはねは
漢詩 秋往冬来草木古 蕪里古家皆悉怨 月影吾行山河飛 四鄰併人不閑靜

歌番199 佚名
和歌 礒之上 古杵心者 秋之夜之 黄葉折丹曾 思出鶴
読下 いそのかみ ふるきこころは あきのよの もみちをるにそ おもひいてつる
漢詩 月殿慵閉久重暗 雪雲足早降阡陌 蕪礒上波洗松眼 河内凍水泥苔葉

冬歌廿二首
歌番200 佚名
和歌 天之虛 冬者浦佐倍 凍介里 石間丹涌豆 音谷裳世須
読下 あまのかは ふゆはうらさへ こほりけり いしまにたきつ おとたにもせす
漢詩 玄英碧空雪不閑 天浦九淵霖雨早 桑榆枝葉先散落 池潦水音靜湍

歌番201 佚名
和歌 流往 水凍塗 冬障哉 尚浮草之 跡者不定沼
読下 なかれゆく みつこほりぬる ふゆさへや なほうきくさの あとはさためぬ
漢詩 宇宙冬天流水凝 池凍露寒無萍蹤 風寒霰早雲�濡速 初冬初雪降下冷

歌番202 佚名
和歌 吾屋門者 雪降牢手 道裳無 五十人童葬處砥 人將来
読下 わかやとは ゆきふりこめて みちもなし いつこはかとか ひとのとひこむ
漢詩 冬天齊夜長日短 霜雪劍刀穿松柏 風壯寒氣傷草木 應痛暑往無温氣

歌番203 佚名
和歌 神女等歟 日係紛之上丹 降雪者 花之紛丹 焉違倍里
読下 をとめらか ひかけのうへに ふるゆきは はなのまかふに いつれたかへり
漢詩 神女係雪紛花看 許由未雪鋪玉愛 咲殺卞和作斗�勹 不屑造化風流情

歌番204 紀友則
和歌 冬来者 梅丹雪許曾 降紛倍 何禮之枝緒 花砥折甲
読下 ふゆくれは うめにゆきこそ ふりまかへ いつれのえたを はなとをるへき
漢詩 冬来霜枝許花卻 雪帶林枝似白華 非枝非花恠似開 不春不秋降紛色

歌番205 佚名
和歌 足曳之 山之懸橋 冬来者 凍之上丹 往曾金敷
読下 あしひきの やまのかけはし ふゆくれは こほりのうへに ゆくそかなしき
漢詩 寒天素雪凝�返照 雲非橋金樓前度 疑是西土鋪帳歟 念彼論工白布曳

歌番206 佚名
和歌 白雪之 降手凍禮留 冬成者 心真丹 不解麻留�窖
読下 しらゆきの ふりてこほれる ふゆなれは こころさたかに とけすまるかな
漢詩 大都應憐白雪宜 何況最無雲冬宵 霜柯泥池水靜�濡 晨日出達水猶鏡

歌番207 佚名
和歌 白露裳 霜砥成介留 冬之夜者 天之漢障 水凍介里
読下 しらつゆも しもとなりける ふゆのよは あまのかはさへ みつこほりけり
漢詩 月浦九河雪凝早 山野林隈霜飛速 冬夜停前無暉月 凍池水邊不草

歌番208 佚名
和歌 降雪之 積留峰丹 白雲之 立裳不躁 居歟砥曾見留
読下 ふるゆきの つもれるみねに しらくもの たちもうこかす をるかとそみる
漢詩 陽季漢天降雪早 白雪浪浦散花速 霜枝不老無白鬚 雪山垣翠頭素髮

歌番209 佚名
和歌 吹風者 往裳不知砥 冬来者 獨寢夜之 身丹曾芝美介留
読下 ふくかせの ゆくもしらねと ふゆくれは ひとりぬるよの みにそしみける
漢詩 何冬何處愛林亭 冬霄風氣衾不單 寒月谷風枝不障 閑館獨寢無問人

歌番210 佚名
和歌 嵐吹 山邊之里丹 降雪者 迅散梅之 花砥許曾見禮
読下 あらしふく やまへのさとに ふるゆきは とくちるえたの はなとこそみれ
漢詩 冬月冬日山嵐切 降雪迅散花柯寒 秋往冬来希温風 寒温齊平連造變

歌番211 佚名
和歌 雪而已曾 柯丹降敷 花裳葉裳 伊丹兼方裳 不知麻留�窖
読下 ゆきのみそ えたにふりしく はなもはも いにけむかたも しらすまるかな
漢詩 雪柯泉邊迷林住 叢中萬蟲還古館 柯葉無流失時怨 池凍同被無三秋

歌番212 佚名
和歌 草裳木裳 枯塗冬之 屋門成者 不雪者 問人裳無
読下 くさもきも かれぬるふゆの やとなれは ゆきふみわけて とふひともなし
漢詩 冬日草木帶雪斜 寒夜閑館無問人 處處家家併寂寞 恨寒夜多無瓶酒

歌番213 佚名
和歌 冬之池之 上者凍丹 閉鶴緒 何手加月之 底丹入兼
読下 ふゆのいけの うへはこほりに とちつるを いかてかつきの そこにいりけむ
漢詩 蒼天月色無收人 霜凝雪降不泛月 雪霽雲明影不見 恠誰秘留月貌底

歌番214 佚名
和歌 浦近杵 前丹波立 冬来者 花拆物砥 今曾知塗
読下 うらちかき さきになみたつ ふゆくれは はなさくものと いまそしりぬる
漢詩 瀧河起浪穿月舟 湖浦�痣湖折星槍 應謂三冬無熱草 九碧河降氣切苦

歌番215 佚名
和歌 霜之上丹 跡蹈駐留 濱道鳥 往邊裳無砥 浪耳曾来留
読下 しものうへに あとふみとむる はまちとり ゆくへもなしと なみのみそくる
漢詩 冬月興希心猶冷 夜光細灼弄人嬾 御溝堤晴無宴鳥 南亭池澄不泛月

歌番216 佚名
和歌 自木間 吹来風丹 散時 雪裳花砥曾 見江惑介留
読下 このまより ふきくるかせに ちるときは ゆきもはなとそ みえまとひける
漢詩 叢前枝枯袖不見 黄林枯樹彫花多 雪生風羽從扇宜 從年齡盡不知老

歌番217 佚名
和歌 雪之内野 自三山許曾 老者来禮 頭之霜砥 成緒先見與
読下 ゆきのうちの みやまよりこそ おいはくれ かしらのしもと なるをまつみよ
漢詩 雪裏三山首早白 叢中六根老速貌 霜鬚絲頭白毳 鏡顏塵栖怨皺来

歌番218 佚名
和歌 降裳不敢 銷南雪緒 冬之日之 花砥見禮早 鳥之認覽
読下 ふりもあへす きえなむゆきを ふゆのひの はなとみれはや とりのとむらむ
漢詩 南山雪晴松柏 風枝往梅柳初萌 九天凍解月桂晴 寒氣稍卻早鳥趨

歌番219 佚名
和歌 年月之 雪降往者 草裳木裳 老許曾為良芝 白見禮者
読下 としつきの ゆきふりゆけは くさもきも おいこそすらし しろくみゆれは
漢詩 何處雪山經年 誰家人侶白頭居 毎歳春齡往還達 終日年�勵數不知

歌番220 清原深養父
和歌 雲之上之 風也者繁杵 白雪之 枝無花砥 許許良散覽
読下 くものうへの かせやはしけき しらゆきの えたなきはなと ここらちるらむ
漢詩 雲上早風白雪散 霜裏速氣柯花落 邊館寂寞戀春来 石泉荒涼俟節改

歌番221 佚名
和歌 花更丹 散来砥而已 見江鶴者 降積雪之 不消成介里
読下 はなさらに ちりくるとのみ みえつるは ふりつむゆきの きえすなりけり
漢詩 林中古館還將柯 止色無春無成 池裡凍景稍解散 水上萍葉葉初萌

戀歌卅一首
歌番222 和泉式部
和歌 一度裳 戀芝砥思丹 苦敷者 心曾千千丹 摧倍良成留
読下 ひとたひも こひしとおもふに くるしきは こころそちちに くたけへらなる
漢詩 郎君一覽何不在 玉珮響留且不来 閨中單己愛君戀 女郎胸心府共絕

歌番223 佚名
和歌 君戀留 涙之浦丹 滿沼禮者 身緒筑紫砥曾 吾者成塗
読下 きみこふる なみたのうらに みちぬれは みをつくしとそ われはなりぬる
漢詩 積年戀慕何早速 終日泣涙誰千行 若君逢披雲使者 余不惜雖待覽卻

歌番224 佚名
和歌 獨寢 屋門之自隙 往月哉 涙之岸丹 景浮濫
読下 ひとりぬる やとのひまより ゆくつきや なみたのきしに かけうかふらむ
漢詩 荒涼宅屋無雙侶 粉黛壞来嬾經營 毳衣分散還收人 紅涙鎮霑服不晞

歌番225 佚名
和歌 戀侘 景緒谷不見芝 玉桂 殊者根佐倍丹 掘手捐店
読下 こひわひて かけをたにみし たまかつら ことはねさへに ほりてすててむ
漢詩 戀思人何心府切 愁腸斷誰且暫息 月桂常壯余鬚絲 鏡面鎮明侘自皺

歌番226 佚名
和歌 後遂丹 何為與砥歟 玉桂 戀為留屋門丹 生留藍
読下 のちつひに いかにせよとか たまかつら こひするやとに おひまさるらむ
漢詩 君去我留別離心 桂靨何年一往見 柳絲眉何時不還 使別檨帳前来□

歌番227 佚名
和歌 人見手 念裳牟事谷 有物緒 暗丹戀曾 葬處無雁介留
読下 ひとをみて おもふことたに あるものを そらにこふるそ はかなかりける
漢詩 西施潘岳本慇懃 何汝與我愁涙流 滴涙似鮫人眼玉 凝粉如鳳女顏脂

歌番228 佚名
和歌 足千種之 祖裳都良芝那 如此量 思丹迷 世丹駐低
読下 たらちねの おやもつらしな かくはかり おもふにまよふ よにととめたる
漢詩 千愁胸障足不駐 世怨心府連無量 愁霜殘鬚侵素早 歎烟怨顏伴老速

歌番229 紀貫之
和歌 人緒思 涙之無者 唐衣 胸之亘者 色裳江那申
読下 ひとをおもふ なみたしなくは からころも むねのわたりは いろもえなまし
漢詩 君思多我念不希 愁緒碎胸裏無斷 怨涙眼前流不息 何日相逢慰良心

歌番230 藤原興風
和歌 契兼 言露曾都良杵 織女之 年丹一度 逢者相革
読下 ちきりけむ こころそつらき たなはたの としにひとたひ あふはあふかは
漢詩 東嶺明月機照盛 何織女相契一夜 相見逢語且遲来 恨玄宗遠隔不見

歌番231 佚名
和歌 吾戀者 三山隱之 草成哉 繁佐禮砥 知人裳無杵
読下 わかこひは みやまかくれの くさなれや しけさまされと しるひともなき
漢詩 君行遙指千里程 我三山隔無知人 月光似鏡無照怨 寒氣如刀不切怨

歌番232 佚名
和歌 思庭 大虛障哉 燃亘 朝起雲緒 烟庭為手
読下 おもひには おほそらさへや もえわたる あさたつくもを けふりにはして
漢詩 千古行遙乘白雲 自逢別檨久荒迷 題埋世路心府泥 烟霞大虛復不見

歌番233 佚名
和歌 不飽芝手 君緒戀鶴 涙許曾 浮杵見�縄箕手 有亘都禮
読下 あかすして きみをこひつる なみたこそ うきみしつみて ありわたりつれ
漢詩 怨府切盛未留愁 君思鶴戀院飽足 箕婦眼涙溋不覺 僅逢相語且永契

歌番234 佚名
和歌 無破曾 寢手裳覺手裳 戀良留留 怨緒五十人槌 遣手忘牟
読下 わりなくそ ねてもさめても こひらるる うらみをいつち やりてわすれむ
漢詩 霜月輕往驚單人 曉樓鐘響覺眠人 戀破心留五十八 相思相語幾數處

歌番235 佚名
和歌 侘沼禮者 誣手將忘砥 思鞆 夢砥云物曾 人恃目那留
読下 わひぬれは しひてうすれむと おもへとも ゆめといふものそ ひとたのめなる
漢詩 荒室蜘綸人無挑 暇閑簾内衾不收 戀侘寢夢魂不見 誣無忘恃人不愁

歌番236 佚名
和歌 可銷 命裳生八斗 試牟 玉之緒量 將逢云南
読下 きえぬへき いのちもいくやと こころみむ たまのをはかり あはむといはなむ
漢詩 恒鎮玉八十年期 何生命道猶長短 玉顏芳語往似花 羅服雲袖稔無產

歌番237 佚名
和歌 不飽芝手 別芝初夜之 涙河 與砥美裳無裳 涌立心歟
読下 あかすして わかれしよひの なみたかは よとみもなくも たきつこころか
漢詩 不飽郎君自別離 初夜涙河堪無留 郎與我両袖染紅 怨氣散雲散雨流

歌番238 佚名
和歌 無限 深思緒 忍禮者 身緒殺丹裳 不減介留
読下 かきりなく ふかきおもひを しのふれは みをころすにも おとらさりける
漢詩 無限思緒忍猶發 身殺慟留且不憚 妾羅衣何人共著 燈下抱手語聳耳

歌番239 佚名
和歌 經年 燃那留富士之 山自者 不飽沼思者 吾曾里留
読下 としをへて もゆなるふしの やまよりは あかぬおもひは われそまされる
漢詩 室堂經年獨簪卷 數多屏前單燈挑 終日嶺雪見暇閑 通夜池凍見無友

歌番240 佚名
和歌 侘亘 吾身之浦砥 成禮禮者哉 戀敷人之 頻波丹起
読下 わひわたり わかみのうらと なれれはや こひしきひとの しきなみにたつ
漢詩 眼浦愁浪頻無駐 胸�返戀重侘不見 吾身霜露光易散 他壽霞烟保不留

歌番241 佚名
和歌 髣髴丹見芝 人丹思緒 屬染手 心幹許曾 下丹焦禮
読下 ほのにみし ひとにおもひを つけそめて こころからこそ したにこかるれ
漢詩 任氏顏貌彷彿宜 粉黛不無眉似柳 �・砂不企脣如丹 心思肝屬猶胸焦

歌番242 佚名
和歌 夕三里夜 於保呂丹人緒 見手芝從 天雲不晴 心地許曾為禮
読下 ゆふつくよ おほろにひとを みてしより あまくもはれぬ ここちこそすれ
漢詩 江雁朋失迴雲湮 人侶友別三里趨 �犧�犢曾羽客不逢 踟躊專魂魄不見

歌番243 佚名
和歌 雖近 人目緒護 許呂者 雲井遙氣杵 身砥哉成南
読下 ちかけれと ひとめをまもる ころほひは くもゐはるけき みとやなりなむ
漢詩 道士手別卻碧羅 蒼天霞凝袖不見 交情交涙更無那 去留雲居世上理

歌番244 源清蔭
和歌 不飽而 今朝之還道 不覺 心一緒 置手来芝加者
読下 あかすして けさのかへりち おもほえす こころひとつを おきてこしかは
漢詩 四時輪轉春常少 今朝還道心不覺 百刻支分秋猶希 一緒置来�勵無知

歌番245 佚名
和歌 天漢 三尾而已留 早湍丹 荏許曾堰敢 檷袂之志加良三
読下 あまのかは みをのみまさる はやきせに はなこそせきあへね そてのしからみ
漢詩 漢天早湍無浮舟 生死瀑河不留人 �銀眉厭老終�眼卻 拍手歌漢月樂盡

歌番246 佚名
和歌 自葦間 滿来潮之 彌丹 思鞆 不飽君�窖
読下 あしまより みちくるしほの いやましに おもひませとも あかぬきみかな
漢詩 �瘢郎羽衣�萌塵往 腰輕步乘雲離別 啼號黄河求不聞 池前清水影不見

歌番247 佚名
和歌 人之身丹 秋哉立濫 言之葉之 薄裳滋裳 千丹移徙禮留
読下 ひとのみに あきやたつらむ ことのはの うすくもこくも ちちにうつれる
漢詩 可憐人身千還移 秋葉黄色無還期 思滋喜少人猶侘 玉匣花釵收不用

歌番248 佚名
和歌 戀為禮者 吾身曾影砥 成丹介留 佐利砥手人丹 不添物故
読下 こひすれは わかみそかけと なりにける さりとてひとに そはぬものゆゑ
漢詩 客人貌顏無別往 此慇懃溛心未懸 不添沼物故更生 可惜黄葉且不来

歌番249 紀貫之
和歌 逢事者 雲井遙丹 鳴雷之 音丹聞筒 戀亘�窖
読下 あふことは くもゐはるかに なるかみの おとにききつつ こひわたるかな
漢詩 逢�眼別易朋友契 袖交手抱語何忘 枕同臂據心誰吟 遙聞雷響疑友音

歌番250 佚名
和歌 風吹者 峰丹分留留 白雲之 往還手裳 逢砥曾思
読下 かせふけは みねにわかるる しらくもの ゆきかへりても あはむとそおもふ
漢詩 顏影去行迴雲路 將逢見泊河遙遠 欲招手霞高不見 分散併含茶蓼葉

歌番251 佚名
和歌 袖裳無杵 身砥哉可成 戀歴筒 涙丹腐手 可棄藝禮者
読下 そてもなき みとやなりなむ こひへつつ なみたにくちて すてつへけれは
漢詩 曉鸞鏡向戀分影 暮抱鴦被似一身 戀涙我身霑袖腐 怨屆筒扣人不知

歌番252 佚名
和歌 戀侘沼 天河原倍 往手志歟 亘彥星 逢砥云成
読下 こひわひぬ あまのかはらへ ゆきてしか わたるひこほし あふといふなり
漢詩 天河原往戀機趨 無彥星鳴侘不報 男郎逢時喜樂多 阿婆毎日涙血飽


女郎花歌廿五首。(一本では女郎花部は無い、戀部を持って卷は終わる)
歌番253 佚名  
和歌 白露之 置晨之 女倍芝 花丹裳葉丹裳 玉曾懸禮留
読下 しらつゆの おけるあしたの をみなへし はなにもはにも たまそかかれる
漢詩 孔子仁恩都山野 白露晨晨晞玉裳 仙人洪勢併林樹 晴霧暮暮懸羽衣

歌番254 佚名
和歌 草隱禮 秋過禮砥 女倍芝 匂故丹 人丹見塗
読下 くさかくれ あきすきぬれと をみなへし にほふゆゑにそ ひとにみえぬる
漢詩 女郎何葉節草隱 侯周忘秋人袖匂 終日秋野收黄色 通夕露孕染花見

歌番255 佚名
和歌 名丹饒手 今朝曾折鶴 女倍芝 花丹戀禮留 露丹奴禮荷
読下 なにめてて けさそをりつる をみなへし はなにかかれる つゆにぬれつつ
漢詩 秋野草都號女郎 鶴潤鏡今朝鴈 風馥多 今夕 自是野客千般喜

歌番256 壬生忠岑
和歌 公丹見江牟 事哉湯湯敷 女部芝 霧之籬丹 立隱濫
読下 きみにみえむ ことやゆゆしき をみなへし きりのまかきに たちかくるらむ
漢詩 女芝露孕秘籬前 江公位保�擠侘敷 秋風吹来將排卻 可惜草木且濫落

歌番257 佚名
和歌 女倍芝 移秋之 程緒見手 根障遷手 露曾折鶴
読下 をみなへし うつろふあきの ほとをみて ねさへうつりて つゆそをりつる
漢詩 芽花與女郎交袂 烟霞相催草木宜 天都秋山埜可怜 風露染手秋腸斷

歌番258 佚名
和歌 秋之野緒 皆歴知砥手 少別丹 潤西袂哉 花砥見湯濫
読下 あきののを なへてしるとて ささわけに ぬれにしそてや はなとみゆらむ
漢詩 是花中偏不愛郎 萬山都併花歴年 知行芽芝劣潤別 馥散野人醉□□

歌番259 佚名
和歌 毎秋丹 折行良砥 女倍芝 當日緒待乃 名丹許曾佐里介禮
読下 あきことに をりゆくらめと をみなへし そのひをまつの なにこさりけれ
漢詩 毎秋往良芝良折 當日相對猶不古 藝能敢取丹名禮 毎秋往良芝良折

歌番260 佚名
和歌 秋風丹 吹過手来留 女倍芝 目庭不見禰砥 風之頻禮留
読下 あきかせに ふきすきてくる をみなへし めにはみえねと かせのしきれる
漢詩 秋風觸處露不閑 吹過浪花岸前發 竹葉隱低自引盃 相說黎民女宴盛

歌番261 佚名
和歌 泛成砥 名丹曾立塗 女陪芝 那砥秋露丹 生添丹兼
読下 あたなりと なにそたちぬる をみなへし なとあきつゆに おひそひにけむ
漢詩 秋霧泛�表添丹生 名兼成立曾無那 池内水文水雨紊 霧中叢併葉色薄

歌番262 凡河内躬恒
和歌 女倍芝 往過手来 秋風之 月庭不見砥 香許曾驗介禮
読下 をみなへし ゆきすきてくる あきかせの めにはみえねと かこそしるけれ
漢詩 婆母過年自往来 庭前丹香倍芝艷 秋風往山野寂寞 寒風来空堂閑等

歌番263 佚名
和歌 女倍芝 人哉見都濫 三吉野之 置白露之 姿緒作禮留
読下 をみなへし ひとやみつらむ みよしのの おくしらつゆの すかたをつくれる
漢詩 姿人留無見不得 花愛枝賞白露散 等觀莖翫心猶冷 俄喘息紅色遷移

歌番264 佚名
和歌 女倍芝 此秋而已曾 己 瞻杵緒玉砥 貫手見江南
読下 をみなへし このあきのみそ おのれこそ なかきをたまと ぬきてみえなむ
漢詩 秋暮行草木寂寞 花宿白露無盛時 寒風俄来禮五連 女郎何惜留花匂

歌番265佚名
和歌 荒金之 土之下丹手 歴芝物緒 當日之占手丹 逢女倍芝
読下 あらかねの つちのしたにて へしものを けふのうらてに あふをみなへし
漢詩 貞女香含吐黄金 秋野行人服皆匂 芝草逢者奢侈花 摘柯取株共不愛

歌番266 藤原時平
和歌 女倍芝 秋之野風丹 打靡杵 心一緒 誰丹寄濫
読下 をみなへし あきののかせに うちなひき こころひとつを たれによすらむ
漢詩 秋風花�壓草木靡 誰許寄濫止野陵 濤奢風侈林不閑 雲帳要凝池不明

歌番267 佚名
和歌 乍枝 花秋風丹 散沼鞆 色緒原分那 野之女倍芝
読下 えたなから はなあきかせに ちりぬとも いろをはらふな ののをみなへし
漢詩 柯花俟秋風分散 池色隨起浪移落 花袖玉色易遷移 郁女時時来問訊

歌番268 佚名
和歌 長霄緒 誰待兼 女倍芝 人待蟲之 毎秋丹鳴
読下 なかきよを たれまちかねて をみなへし ひとまつむしの あきことになく
漢詩 秋月霄長光猶富 誰知九重似官量 兼識天地陰陽氣 素髮何歳他来秋

歌番269 佚名
和歌 秋之野緒 定手人之 不還禰者 花之限者 不遺介里
読下 あきののを さためてひとの かへらねは はなのかきれは のこらさりけり
漢詩 秋野物色都可怜 路頭遊客花色詠 山中狩人柯先吟 無遺花上蝶羽勻

歌番270 佚名
和歌 朗丹裳 今朝者不見江哉 女倍芝 霧之籬丹 立翳禮筒
読下 さやかにも けさはみえすや をみなへし きりのまかきに たちかくれつつ
漢詩 月朗秋夕見可怜 早朝閑坐眺黄菊 霧帳月眉翳不明 風羽扇夕塵無晴

歌番271 佚名
和歌 夕方之 月人男 女倍芝 生砥裳野邊緒 難過丹為
読下 くれかたの つきひとをとこ をみなへし おふとものへを すきかてにする
漢詩 父女郎不見心焦 月男別往併難逢 幼見野草與芝花 風吹催兮林隈物

歌番272 佚名
和歌 女倍芝 拆野之鄉緒 秋来者 花之影緒曾 假廬砥者世留
読下 をみなへし さくののさとを あきくれは はなのかけをそ かりほとはせる
漢詩 野草芳菲紅絲亂 鶴響雲館紫丹凝 来秋花影尤盛宜 草木靡柯似舞袖

歌番273 佚名
和歌 打敷 物緒思歟 女倍芝 世緒秋風之 心倦介禮者
読下 うちしくに ものをおもふか をみなへし よをあきかせの こころうけれは
漢詩 打亂緒秋風收倦 世緒女郎貌絕饒 芽野鳴鹿幾戀愛 林枝啼鳥且耽饒

歌番274 佚名
和歌 君丹依 野邊緒離手 女倍芝 心一丹 秋緒認濫
読下 きみにより のへをわかれて をみなへし こころひとつに あきをとむらむ
漢詩 為君栽芝草令開 手掘池沼蓮馥匂 在在處處玉盞泛 丹芝草見玉景美

歌番275 源清蔭
和歌 女倍芝 秋在名緒哉 立沼濫 置白露緒 潤衣丹服手
読下 をみなへし あきあるなをや たちぬらむ おくしらつゆを ぬれきぬにして
漢詩 良芝秋花最勝宜 泛名衣潤野客服 白露服�捗仙人狎 手抱歌�箇共筵宴

歌番276 佚名
和歌 女倍芝 折手丹潤留 白露者 嫉花之 涙成介里
読下 をみなへし をるてにぬるる しらつゆは ねためるはなの なみたなりけり
漢詩 花見嬾秋風嫉音 人間寰中寒氣速 晴河洞中浪起早 露白烟丹妬涙聲

歌番277 佚名
和歌 露草丹 潤曾保知筒 花見砥 不知山邊緒 皆歴知丹杵
読下 つゆくさに ぬれそほちつつ はなみると しらぬやまへを みなへしりにき
漢詩 草露潤袖秋往 山邊保花怨落堆 若逢真婦女郎者 可惜生死遙別行



新撰萬葉集 裏書 (盛岡市中央図書館蔵『新撰万葉集』による)

新撰萬葉集
以詩續歌、號菅家万葉集。菅家撰也。二卷書也。序曰、平五載九月廿五日。下卷、延喜十三年八月廿一日。【云云。】是佗人撰也。或説源相公説、【云云。】如何。
寛永十年霜月十七�戈
元禄十二巳卯歳三月吉且
攝陽大坂心斎橋筋書肆 保武多伊右衛門梓

<訓読>
新撰萬葉集は、
詩を以ちて歌に續け、號(なづ)けて菅家万葉集。菅家の撰なり。二卷の書なり。序に曰はく「平五載九月廿五日」と。下卷、延喜十三年八月廿一日。云云(うんぬん)。是、他の人の撰なり。或る説に源の相公(そうこう)の説、云云(うんぬん)。如何(いかん)。
寛永十年霜月十七�戈
元禄十二巳卯歳三月吉且
攝陽大坂心斎橋筋書肆 保武多伊右衛門梓
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