歌番号四四一
原文 那加川幾川己毛利尓
読下 九月つこもりに
原文 川良由幾
読下 つらゆき(紀貫之)
原文 那加川幾乃安利安个乃川幾者安利奈可良者可奈久安幾八寸幾奴部良也
和歌 なかつきの ありあけのつきは ありなから はかなくあきは すきぬへらなり
読下 長月の有明の月はありながらはかなく秋は過ぎぬべらなり
解釈 長月(九月)の有明の月は、明日もまだ昇ってきますが、今日に暦での秋は過ぎてしまうようです。
歌番号四四二
原文 於奈之川己毛利尓
読下 同じつごもりに
原文 美川祢
読下 みつね(凡河内躬恒)
原文 以徒可多尓与者奈利奴良无於本川可那安遣奴加幾利八安幾曽止於毛者无
定家 以徒方尓夜者奈利奴良无於本川可那安遣奴加幾利八秋曽止於毛者无
和歌 いつかたに よはなりぬらむ おほつかな あけぬかきりは あきそとおもはむ
読下 いづ方に夜はなりぬらんおぼつかな明けぬ限りは秋ぞと思はん
解釈 秋九月なのか、冬十月なのか、どちらの方に夜はなったのだろうか、はっきりしない、やはり、明けない限りは、秋九月だと思っていよう。
原文 那加川幾川己毛利尓
読下 九月つこもりに
原文 川良由幾
読下 つらゆき(紀貫之)
原文 那加川幾乃安利安个乃川幾者安利奈可良者可奈久安幾八寸幾奴部良也
和歌 なかつきの ありあけのつきは ありなから はかなくあきは すきぬへらなり
読下 長月の有明の月はありながらはかなく秋は過ぎぬべらなり
解釈 長月(九月)の有明の月は、明日もまだ昇ってきますが、今日に暦での秋は過ぎてしまうようです。
歌番号四四二
原文 於奈之川己毛利尓
読下 同じつごもりに
原文 美川祢
読下 みつね(凡河内躬恒)
原文 以徒可多尓与者奈利奴良无於本川可那安遣奴加幾利八安幾曽止於毛者无
定家 以徒方尓夜者奈利奴良无於本川可那安遣奴加幾利八秋曽止於毛者无
和歌 いつかたに よはなりぬらむ おほつかな あけぬかきりは あきそとおもはむ
読下 いづ方に夜はなりぬらんおぼつかな明けぬ限りは秋ぞと思はん
解釈 秋九月なのか、冬十月なのか、どちらの方に夜はなったのだろうか、はっきりしない、やはり、明けない限りは、秋九月だと思っていよう。