2月16日(水)、午前中は元高砂市長田村広一さん(亨年66歳)の告別式に参列させて頂きました。JAやすらぎ会館加古川にて行われた告別式は前夜のお通夜程ではなかったらしいのですが、それでも会場に入りきれない程の参列者に、故人の人柄、功績の大きさを感じました。
私にとっては市長時代には全く面識がなく、市長を退任された後でも殆どお話しをしたことのない方ですが、様々な方にお話しを伺うと、高砂市政にとって最も財政的に厳しかった時代であり、首長としてはしたくない「痛みを伴う切り詰めた行財政改革」を断行された方で、現在に至ってもその時に作って頂いたベースの上を歩んでいるとの見方が顕在化してきます。ご冥福をお祈りいたします。
さて、午後は一転、現実に戻り、13時~18時まで、3部著(企画総務部→教育部→水道事業所)の議案勉強会。
特に気になるのが、教育部が所管する工楽松右衛門氏の旧邸宅を保存すべく改修をしようとしていることです。
[堀川側から見た工楽邸。周辺整備を含め工楽邸を活かすには様々な課題が山積しています]
文化的財産を取り壊すことには非常に抵抗があるのは確かですが、ではこの旧邸宅を復元させてどの様に活用しようとしているのか、そのビジョンがないと、何となく残った昔の物になってしまい、「既にそれなりの税金を投入しているので今更取り壊す訳にはいかない」となってしまいます。
歴史や文化を大切にする方針には何の異論もないのですが、これから先は益々財政が逼迫し、来年度から再来年度には公共施設の統廃合も視野に検討をしていかないといけない流れがある中、「何となく」の旧邸宅保存では優先順位が違う様に思います。
今定例会、教育部とまちづくり部共通の課題として、この部分を明確に確認したいと思っています。