高木守道さん…。
最初に覚えたドラゴンズの選手は
守道さんだったんじゃないかな。
なんといってもセカンド守備のときの華麗なバックトスが有名で、
守備の人という印象が強いけれど、
通算本塁打が236本というパワーヒッターでもあったわけで。
74年ロッテオリオンズとの日本シリーズでのサヨナラとか、
あれはツーベースだったかな。勝負強い選手だったと思う。
選手のときは寡黙な印象だったけど、
監督になってからは、94年ジャイアンツとの10・8決戦。
桑田とか斉藤とか主力投手をすべてつぎ込んで、
なりふり構わなかったジャイアンツに対して、
いつもの野球を貫いて、結局負けて優勝を逃した頑固で融通の利かないところ。
そして12年からの第二次政権。
こんなに短気だっけ、とびっくりするぐらいの暴走老人ぶりで、
妙なところでキャラが立ったのも、それはそれで楽しかった。
聞くところによると、怒るとあの星野さんより怖かったらしいし、
瞬間湯沸かし器というあだ名があったようで。
いろんな顔を見せてくれて、
そしてまぎれもなくドラゴンズを支えてくれた守道さん。
名選手、というかファンにとってはスーパースターでした。合掌。