旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

NPO銀行について

2008-01-17 22:37:38 | 時局雑感

 
 今日のNHK「クローズアップ現代」でNPO銀行が採り上げられていた。聞いてはいたが、そのようなものが本当にあるのかと、ほとんど信じていなかった。
 つまり非営利団体に金を貸すこと自体ピンと来なかったし、その銀行が相応に非営利的であるなど想定できなかったからだ。
 私は都市銀行に30年勤めて融資課長などもやってきた男であるが、そのような哲学は私の経験した世界には無かった。
 ところが、その銀行に、無利子、無条件で金を出資する人が沢山いるのだ。しかも出資者たちは結構若い人たちだ。その中の一人が、インタービューに応えていた。
 「今まで銀行に預けていたが、その金がどこに、何に使われたのかさっぱりわからない。充実感が無い。それなら、利子もつかず返ってくる保証も無いが、NPO銀行などで”使われる先のわかる融資”に充てられる方がいい。少しでも世の中の役に立ちたい。」
 これには驚いた。今の若い人たちは、そんなことを考えているのかと感動した。「経済主義だけに走る気はしない」と話していた若者もいた。
 それだけにその金の融資にあたっては、相当な時間をかけて、相手NPOへ経営指導もやりながら審査を進め、最終融資判断を下すらしい。こちらも立派なものだと思った。
 世の中は変化しつつあるのかもしれない。お金第一主義、利潤第一主義から、本当に世の中のためになるために自分の金を使ってもらいたい、と思う時代に変っていくのかもしれない。
 われわれの時代には無かった価値観ではないか?
 もう少し調べたうえで考えてみたいと思う。
                   


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