旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

山びこの会7月行事「志賀高原」(2)

2014-07-22 14:49:50 | 


 初日の、田の原湿原から木戸池、三角池、長池、上の小池、蓮池、丸池などを巡る「自然探勝コース」に続き、二日目は、笠ヶ岳登山隊と東館山高山植物園組の2班に分かれて行動。笠ヶ岳は標高2075mでかなりきついコースと聞く。この組はわれわれより1時間くらい早く出発して頂上を目指した。
 東館山高山植物園も標高は2030mと高さにおいては劣らないが、このコースは発哺温泉までバスで行って、そこから東館山山頂までゴンドラリフトで登るのだ。つまり、ほとんど歩くことなく標高2030mに達する。そこから周辺に広がる高山植物園をゆっくり歩こうというわけだ。
 ところがドッコイ、約500種類の高山植物が植えられているという植物園は、かなりの急斜面で広く、登りも下りも結構足に来た。それもそのはず、ここは長野オリンピックの大回転の行われた場所という。好天に恵まれその場所まで行ってみたが、なかなか雄大な景観であった。

 
長野オリンピック大回転競技のスタート地点でくつろぐ

 私は植物名に弱く、おびただしい草花の名前はほとんど知らない。ただ高山植物は何とも可憐で、どれを見ても心が和んだ。人気を呼んだのは「ひかりごけ」だ。山肌の穴を覗くとコケの光るのが見えると言うのでみんな覗くが、見える人も見えない人もいるようだ。「見えた」と言う人も、「多分あれだろう?」と、もう一つ腑に落ちない顔をしていた。加齢黄斑変性で視力の劣る私は、初めから挑戦しなかったが。

        

 齢80歳を前にして、今年もまた2000mの高山の空気が吸えて、ただただ満足した。私なども参加できる初心者コースを設定してくれて、よく面倒を見てくれる「山びこの会」の皆さんに心から感謝した。
 見上げるとゴンドラの彼方には夏空が広がり、梅雨明けがそこまで来ていることを知らせる白い雲が浮かんでいた。
 

           


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