9日付のブログで、「悲喜こもごも」と題し上村愛子のモーグル4位をむしろ悲しいニュースとして書いた。しかしこれは大変な誤りであった。4年に一度のオリンピックで5大会連続入賞などいう快挙は、今後日本オリンピック史上起こりえないかもしれぬ快挙であったのだ。
4年前の2010年2月16日付ブログで、4位にとどまりメダルを逸し「なんで一段一段なんだろう」と涙を流し続ける上村に対し、私は、「4回も連続出場し毎回入賞、しかも順位を上げ続けた選手など世界にいるのか?」と高く評価したことを思い出す。
だから今度は、もう一段上の銅メダルを期待したのだがそれに届かず、私は悔やんだ。しかし彼女に4年前の悲しみや悔しさの表情はなかった。考えれば彼女は今回も後退はしなかったのだ。4位に踏みとどまったのだ。
「もうちょっと頑張れば超えられたのではないか、という壁は今回はなかった」、「全力を出した。達成感マックス。前回よりすがすがしい」
こう言って彼女はさわやかに笑った。
この快挙はどんなに高く評価してもしすぎることはないだろう。
4年前のブログに「清らかな“止まらぬ涙”」と題して、悔し涙を流す彼女の写真を掲げたが、今回「達成感最高の笑顔」と題して満面笑みを浮かべる彼女の写真を掲げることのできることを喜ぶ。