トルコ旅行の5日目は、いよいよあのカッパドキアに行くことになっている。
私は既にトルコに行ったことのある友人に、「あの変な岩のあるらしいカッパドキアには行く必要があるのか?」と質問した。友人の返答は、
「改まって聞かれると、必要あるかどうかわからないが、折角トルコにまで行って『わざわざ見ないで帰る』必要も無いのではないか? よそでは見られない景色であるので・・・」
と言うものであった。8日間コースの中で、わざわざバスに揺られて遠くまで行くよりイスタンブールをゆっくり見た方がいいのではないかと言う思いと、トルコというと変な岩の写真が載っているので、何となく抵抗を感じていたのだ。
しかし言われてみれば、トルコを象徴する景観の一つであるならば、「わざわざ見ないで」帰ることも無いだろうと、そこを含むコースとした。
カッパドキアだけは見なければわからない景観であろう。ガイドブックによれば、「そのルーツは、タウロス山脈が隆起した6000万年前にさかのぼる。これにより生じた東のエルジェス、南西のハッサンなどの火山は長期にわたって火山灰を堆積させ、柔らかい擬灰岩層を形成。そこに流れ込む雨水や風雪の浸食が、この摩訶不思議な風景を造り出した」(わがまま歩き「トルコ」281頁)とある。
とにかく「わざわざ行って」この「摩訶不思議な風景」をこの目で見よう。