旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

「星の王子様」の街リヨンに降り立つ

2007-12-02 12:09:46 | 

 

 07年9月28日、私たちはサン・テグジュペリ空港(リヨン空港)に降り立った。出発したフランクフルト空港に比して、こじんまりとした、むしろ静かな感じのする空港であった。なんと言っても空港の呼び名がいい。
 そう。この町リヨンは『星の王子様』の作者サン・テグジュペリの生きた町である。街のまん中に、その夢見るような像が建っている。そしてリヨンという街は、まさに夢見るような美しい街であった。

 空港からタクシー40分ぐらい(料金50フラン、8千円強)で、ホテル「ボスコーログランドホテル」に着いた。旧市街のほぼ中央、ローヌ川に面した実にいいホテルであった。町の中心ベルクール広場にも、また市庁舎、オペラ座、美術館などが集中した観光中心地にも、徒歩で10~15分ぐらいで行ける。
 チェックインは15時となっていたが、12時過ぎに到着して無理を言って部屋に通してもらった。しばらく休んで早速街に繰り出す。夕方、「フランスの友人」セルジュ君と落ち合うまでたっぷり時間がある。
 まず訪問したのは、「織物歴史博物館」と「装飾博物館」、・・・そう、リヨンは絹織物の町であった。この博物館訪問を最初に望んだのはワイフであった。ワイフは、中学生のとき社会科で「絹織物工業の発展とリヨン」について学んだことを、強烈に憶えているというのだ。私などはせいぜい、リヨンでは「ローヌ・アルプ地方の銘酒エルミタージュ」を飲もう、などと思っていたのだが、自分の水準の低さを恥じたのであった。
 それは、さすが絹の町と思わせる立派な博物館であった。展示物もさることながら、織物の歴史は同時に織機の歴史であるだけに、初期の手織りの織機から大掛かりな自動機まで、その発展の歴史が繰り広げられていた。

 なにごとも、行って見なければ分からない、のである。                                                                                               


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