桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

撮影

2017-02-01 | Weblog

今日は、足利事件の菅家さんと一緒に狭山へ行って、狭山事件の石川さん宅跡にある闘争本部で「獄友」の撮影した。
撮影を取材する共同通信の記者も来て、かなり大掛かりな人数での撮影だった。石川さん宅を訪ねるのは2回目。家事で失った昔の家をプレハブ内に作ってあるが、行って現場を見れば、石川さんが被害者から奪った万年筆を鴨居に隠したと言う作り話は一見明瞭だ。今日は、嘘の自白の犯行ルートも歩いたが、ここも歩けば高校生を強姦目的で脅して自転車ごと、犯行現場へ連れて行ったとする自白が、いかに荒唐無稽から、これも一見明瞭だった。
石川さんは、もう54年だ。検察が隠し続ける証拠を開示させて、1日も早く無罪放免としたいし、その力になる獄友映画になれば嬉しい、と思った1日だった。

新年会

2017-02-01 | Weblog
昨日は弁護団会議と新年会だった。1月の最後、そして最後の新年会だった。
会議は、今は高裁での文書提出命令の決定待ち。これによって展開が変わるため、決定の中身が問題だけども、俺は楽観主義。警察や検察の不真面目な対応が看過されるとは思えない。地裁での提出命令は維持されるし、更に高裁での開示命令が加わるものと確信している。
もう判断に入って2ヶ月。そろそろ決定は出されそうだが。
今後の展開では、次は証人尋問だ。しかし、尋問対象者は、俺を含めて5人ほどしかいない。もう50年となる過去の話となれば、尋問事項も限られようし、公判も3回とはならないだろう。
高裁の決定次第では、年内で終了するかも知れない。どうなるかねぇ。
新年会は、そんな展望で、何時もながらの明るく楽しく!!