桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

甲南大学

2017-02-25 | Weblog
昨日は、甲南大学の笹倉ゼミの皆さんが構成した模擬裁判に招かれた。
ある冤罪事件を参考にして、甲南大学校内で起きた窃盗事件として、検察班、弁護士班、裁判官班などに別れて、捜査 、弁護、そして訴訟指揮などの役割を文書のやり取りで行ったそうだが、模擬裁判が進行するにつれて引き込まれるほどに見事な構成だったし、素晴らしい演技で、
指導教官として、笹倉先生のご苦労はあったろうが、感動の模擬裁判だった。
甲南大学は、その敷地が巨大な民家のように自然に溢れ、今までに訪れた大学とは違っていた。どこの大学も切り開かれた平地のようなのに、樹木や石も自然のままにあるようで美しい大学だった。
昨年の夏、東京に会ったときもだった月、素直で明るくて楽しい学生さんたちとの時間は、奪われた若い時代を取り戻すような楽しさだった。