桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

蟄居

2012-01-25 | Weblog
今日は、北松戸のマンションに籠って書き物をした。やっと高裁段階まで書き進めたが、俺の記憶には、かなりの脱落があることが判った。書いているうちに思い出して、書くべきことは漏らさずに入れていると思うが、最後には、当時の書き付けと較べて見なければならないようだ。
忘れたことを確認しながら書いていると、これが書き上がったとき、俺は過去に決別出来るのかも知れないと感じる。国賠裁判はあるが、それば取り調べ当時だけの記憶で、後は無関係だ。早く過去に決別したいような、決別には惜しいから、もう少し時間を掛けたいような不思議な感覚だ。
目標の来月までに仕上がりますかねぇ。

くだらない

2012-01-24 | Weblog
今日は、野田首相が演説をして、なかなか上手いことを言ったのだが、消費税増税を求めた演説に対して、マスコミは「与野党力を合わせて」とか、言ってる。判ってないよね。
バブル崩壊後、大企業は莫大な利益を上げていて、今や内部留保金は266兆を超えるのだ。その4%を吐き出せば、1人1万の昇給が可能で、サービス残業代金も支給され、6百万を超える人を雇えると言う。
大企業が、たった4%を吐き出すだけで、今の事態を変えられるが、その大企業の金に雇われるマスコミは、残念ながら日本を救う手段を語り得ない。大企業が、当たり前に金を使い、国民がお金を使う社会にして税収を上げる国内消費型社会にしてこそ、今の事態を解決出来るのに、マスコミは語れないのだ。
日本社会は、総てを変えなければならない時代に来ている。でも、教育に差別を持ち込み、1つの能力でしかない素早く理解する力のある、いわゆる頭が良い子供を選別するような橋下政治の時代にすることではないだろう。
1人ひとりの個性が大事にされて、たった5千社が社会の利益を独占するような社会を変えることから始めるべきだろう。
社会を変えるのは、アナタの意識と行動だ。命を掛けて、この社会はおかしいと、変えようと、アナタが声を上げれば社会は変わる。一緒に声を上げましょう!

独り酒盛

2012-01-24 | Weblog
今夜は、本当は水戸で過ごす予定だったが、東京に出て来たので、まあ誰かとの夜もいいか!と思っていたけど、なかなか上手く行かないねぇ。結局、北松戸に借りた部屋で独り酒盛になった。
社会に帰って来たときは、こんな夜もあったが、この何年間では、久しぶりだ。無実になり、初めて歳を重ねた夜、これが相応しいかも知れないね。

始まりだね

2012-01-24 | Weblog
袴田事件で、袴田さん自身の血液を鑑定することになった。それはそれで良かったし、これで再審開始に進むだろうが、遅いよね。
前回の鑑定では、検察側の鑑定人が裁判所の指示した鑑定事項を行わず、あたかも検察に有利な有罪方向の結果であるごとき報道もなされたが、次は、どうなるだろうか。
最悪の抵抗は、袴田さんの血液をでっち上げてしまうことだが、如何に性悪検察でも、そこまではやり得ないだろう。また、鑑定人に強い意向を示して、あやふやな結果を出させるくらいだろうが、正直に行う限りは袴田さんの血液が「犯行衣類」に存在するわけがないのだから、必ず袴田さんの血液ではないとの結果になって無実が明白になるだろう。
今日は、東電OL殺人事件の三者協議もあり、いよいよ決定に前進するだろうが、再審ラッシュの年の動きが始まった感じだね。

誕生日

2012-01-24 | Weblog
この歳になっての誕生日は、特別に嬉しいこともないが、歳を重ねたくないとは思わない。
何日か前に、その辺りが誕生日だよね、どうせ忘れるから今のうちに、なんて、実にアバウトな祝いの言葉初めに、今日は何人かから祝いのメールが届いて覚えていてくれる人がいるのは有り難いと思った。
連れ合いからは、そのうちサインを書くのに必要でしょ、と冗談混じりの言葉と一緒に万年筆を貰った。
俺の人生は歳を重ねるたびに楽しくなるから、果たしてこれからの1年はどうなるか、楽しみばかりだ。

変なものだね

2012-01-24 | Weblog
昔の俺は自分に自信がなかった。勉強も含めて自分に才能はないし、何も出来ない男だと思っていた。
刑務所に入って、強制される中だが、仕事をして、音楽や野球など、色々なことに取り組んで、俺もやれば出来るのだと判り、初めて自分に自信が湧いて来たものだった。
昨日、小さなゴールの達成感を味わい、やっと人並みにやれる自信も得たが、また一つ歳を重ねて、 何だか俺は歳を重ねるほどに生きる明日への自信が湧いて来るし、自分の生きる力にも確信を得ているように思う。
人生は面白いね、本当に。

満期

2012-01-23 | Weblog
今日は積み立て型のカンポの満期日だ。
何をしても続いた試しがなくて途中で投げ出すばかりだった俺が、初めて満期まで続けた保険だ。
社会に帰ったとき、土方で生きていくと決めた俺は、すぐに二つの保険に入った。郵便局に勤めていた同級生に勧められて、事故の際に支払われる金額の違う二つに入ったのだが、一度だけ怪我で使った他は、大した怪我もしないで15年が過ぎたのだが、何とか満期日を迎えて、なぜか両親のことを考えている。一つのことをやり遂げた達成感を両親にも別けられないのが残念な思いで。

思い出した

2012-01-23 | Weblog
今朝、起きたらば左手の小指下の柔らかい部分が痛かった。
風呂に入ったらば、両足の甲も沁みる痛みがあるし、右肘にも鈍い痛みがあるので、何で痛いのか、全く記憶にないので不思議だったが、突然、痛みの理由が判った。
確か、どこかで、何度も転んだのだ。足が縺れて、仰向けになった記憶も甦った。財布もスイカも、何もなくさなかったが、いやはや、良くぞ無事に帰れたものだ。

初囃子

2012-01-23 | Weblog
昨日は、中田切地区の祭りだった。初囃子と言うが、地区の鎮守である稲荷様の祭りのようだが、まあ簡単に言えば飲み会だ。
俺は、聞いた時間に行ったが、それよりも1時間早い始まりだったようで、既に回っている人が多かった。半分くらいの人とは話したが、あとは言葉を交わすこともなく1時間ほどで終わり、それから誘われて先輩の家に行き、更に、次の家に誘われて寄りしたのだが、気が付いたらば南千住駅にいた。先輩の家で美味い白菜のお新香を食べながらウイスキーを飲んだこと、次の家では杉山の同級生だと言う奥さんと盛り上がって日本酒を飲んだことなどを覚えているが、どこをどう帰って南千住だったのか、全く覚えていない。
以前だと、こんなときは「何かに巻き込まれないように」と言われたり、自戒したものだが、もう、そんな心配もなくなったのだと、妙に嬉しかった。

差し入れ

2012-01-22 | Weblog
昨夜は、守る会歴史を記録誌にまとめる会議後、何人かで食事をした。
何時も通りに、何時もながらの楽しい酒になったけど、何しろ5時ころから始まったから、早くに終わった。俺も、早く帰ってと思ったが、山形に住む支援してくださる方が都内の実家に戻られ、俺に会いたいとの要請が来ていた。
この方は、桜井ファンだ!と称して、俺が石巻市へボランティアに行ったときは、わざわざ山形から石巻市までご夫婦で差し入れ付きの激励に来てくれたが、昨夜も「手製の味噌です」と、またまた差し入れを持って来てくれた。
人様の思いに恵まれた我が闘いだと、昨夜も感謝の思いを深めた。