桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

足利事件・裁判所

2009-06-05 | Weblog
今朝のテレビで腹が立ったのは、元最高裁判所判事だった人のコメントだった。「当時としては最善を尽くした、後悔していない」と語ったらしい。
後悔?
この言葉、おかしくない?
この人が刑務所に入ったわけじやなし、それは痛くも痒くもないだろうから自分のしたことを後悔しないのだろうが、17年も塀の中で苦しんだ菅家さんの思いには至らないのだろうか?苦しめることになったのは、アナタの判断だったのだよ?
裁判官としての判断を間違えて無実の人を無期懲役にした人の、これが言うべき言葉だろうか。
こんな輩が最高裁判官なのだ。
今朝のテレビでは、佐藤博史弁護士も語っておられたが、このDNAの違いは、すでに9年前、最高裁判所で審理中に指摘されていた。つまり、この「当時として最善を尽くした」と自己満足する言葉は嘘なのだ。最善どころか、弁護士の指摘を無視して「無期懲役」と誤判を下したのだ。
大体、自分のかかわった事件に誤りがあったならば、普通は「最善を尽くしたが、菅家さんには申し訳なかった」と言葉が出るのが人間というものではないのか。それが人の心ではないだろうか。
この程度が最高裁判事なのだ。
裁判員制度の問題は山ほどにあるが、社会の一般の人の方が判断は健全だ。
今朝のテレビでも、まるで我がことのように菅家さんの不幸を嘆く声があった。
おい、元最高裁判官!お前につける薬は無い。
9年前に再鑑定をしていれば、今日は無かったのだぞ!お前の誤りで真犯人は逮捕されなくなったのだぞ!お前の誤りで時効になってしまったのだぞ!
菅家さんと社会にわびろ!


足利事件・検察と警察

2009-06-05 | Weblog
今朝は足利事件と菅家さんのことばかりをテレビで見てしまった。仲間が勝つのは、本当に嬉しい。あの日あのときの俺だと思うと胸に迫るものもあった。
このことで栃木県警や検察庁からのコメントが出された。一応、まともらしいことは言ってるが、警察や検察が反省するはずがない。
どうせ「どうしたら無罪にならないようにするか」と考えて、また死刑囚が再審で無罪になったときと同じように「今後は証拠を隠し続ける」とか「今後は再鑑定を出来ないように証拠のDNAを捨てる、全部使ったことにする」などの汚い手段しか行うまい。現に北陵クリニック事件ではやってるし、それが日本の警察、日本の検察なのだから。
さて、裁判員制度の時代、死刑囚たちの再審無罪のときに「今後は証拠の提出はしない、隠し続ける」とした検察庁がどんな検証結果を発表するか、ご注目だね。
警察?あんな連中、腐ってるもの。何にも出来やしない。裏金のゴミに腐った組織はどうしようもないよね。