桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

赤旗だけの記事

2022-01-29 | Weblog
京都府警の交通課警察官が偽の捜査費用伝票を書いて金を騙し盗っていた事件で、警部補が懲戒免職、他の5人は懲戒処分で、そのうち4名は依願退職したと赤旗に小さく掲載されていた。
朝日や毎日、東京に載っているかと見たが、赤旗だけだった。
今日の新聞には、例の元法務大臣に絡む1億5千万円の選挙買収事件で検察審査会が起訴相当の決定を出した記事が大きい。
当たり前だよね。民主主義の根幹を揺るがす選挙買収なのに、金を貰っても起訴にならないなんて一般常識では有り得ない。まあ検察の常識は一般社会の非常識であることが多いのが現実だ。驚きはしないが、それてお天道さまが許すか、という話だろう。
これで起訴、裁判になるかは、まあ非常識たちのやることだから判らないが、当然ないのことだと納得が行った。でも、赤旗の小さな記事には、凄い違和感を感じた。
警察官かニセの領収書で税金を騙し盗って懲戒だけ、依願退職?
いいの?
店員が売上金を盗ったり、タクシーの運転手が売上金を盗ったりして、ただの懲戒で済むか?
最高額が19万円、その警部補が懲戒免職、もっと少額が懲戒らしいけど、本当に19万円だったの?
警察官犯罪での警察発表ほど、信じられないモノはない。
全国の警察署で行われていたのが、ニセ領収書での裏金作りだ。それで甘い汁を吸っていた連中が、その甘みを忘れ兼ねておこなった犯罪ゆえに警察は、ことを小さく発表しているのではないのか。
そもそも社会正義を支えて護るべき警察官の犯罪行為は、より厳しく処罰されるべきではないのか。
厳しく処罰すると過去の警察犯罪行為を暴露されても困る、ゆえの甘い処罰。
これだもの警察官の犯罪行為は無くならないよね。