桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

ヘタレ民族

2022-01-27 | Weblog
酷い事件があったな。
東北線で車内喫煙をする男を注意した高校生が、逆ギレした男に乱暴されて負傷した事件だ。
一緒にいた高校生たちは、必死に止めに入ったそうだが、その事件を見ていた乗客は、誰一人として止めに入らず、黙認していた。
どんなに悔しかったろうか、痛かったろうか、悲しかったろうか、その高校生の気持ちを考えると身体が熱くなる。
逮捕された男は両肩を揺らして歩き、見るからに粋がっている。そして「正当防衛」と主張しているとか。
電車内で喫煙するような常軌を逸した男だから、その言動は当然なのだろうが、どこか狂っている。
もし、この事件が諸外国ならば、こんな結果になっていたろうか。誰一人として止めに入らない結果だったろうか。
そうは思えない。お隣の韓国や台湾、アジア諸国でも、きっと誰かが止めたか、その暴力男を制裁していたに違いない。
ヘタレ民族日本。正義や真実などに鈍感で、目の前で暴力行為があり、子供が被害に会っていても無視出来るのが日本民族だ。
だからこそ冤罪などにも無関心だし、権力犯罪にも無関心。本当に情けない国家、国民性だよなぁ。

警察こそ

2022-01-27 | Weblog
JR職員がボディーカメラを装着するとニュースになった。スーツに取り付けるモノのようだが、客とのトラブルを記録するために使用すらしい。
アメリカでは警察官がボディーカメラを装着して身を守る手段として使用している。公務の正義を証明する証として使っているのだが、残念ながら日本では警察官がボディーカメラを装着する話は出て来ない。ありのままにカメラに公務を記録したならば、それは公開出来ないような映像が多く残されてしまい、警察の職務行為の如何わしさを社会に知らせることになることだろう。それを認識する警察はボディーカメラ装着の法案が出されようモノならば、猛然と反発するに違いない。でも、大方の真面目な警察官を護り、冤罪を生まない捜査をおこなわせるためには警察官のボディーカメラは必至の備品だ。完全可視化のカメラ設置、弁護士立会い取調べ。世界の司法が実施していることは、必ず日本でも行われる日は来るし、その1日も早い実現のために、われわれは冤罪犠牲者は声を上げて行かなければならないが、JR職員よりも警察官こそ、ボディーカメラ!