桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

にっこりと

2021-12-14 | Weblog
今日は冤罪仲間、折山さんの再審請求日だ。
田園調布資産家殺人事件と呼ばれる折山さんの冤罪は、被害者とされる遺体が違っていたり、殺したとされる後に生きている証拠があったり、他の冤罪と同じに、余りにも杜撰な認定で有罪にされている。
まだ詳しい再審請求の中身を聞いていないが、きっと勝ち得る請求書が提出されるだろぅ。
その請求に立ち会いを求められで来た東京地裁前、雨なのに袴田事件を支援する仲間が立っていた。他には弾圧された人を支援する人たちがテントでおでんを配っていた。 袴田支援者と話して地裁に入ろうとすると裁判所前に臭う数人。
俺の前を歩いていた驚いたが、その1人に耳打ち。俺が大きな声で「公安?」と聞いたらば、耳打ちされたオッサンが俺を見てニッコリと頷いた。 
おい、おい。
公安と聞いて頷かれたのもニッコリとされたのも、初めてだなぁ。
日本を護っているのが俺たち、公安と思っているのだろうが、民主主義日本を汚しているんだけどなぁ。

大阪から

2021-12-14 | Weblog
昨日は、俺の映像を卒業作品にするとして撮影を続けている関西大学の学生さんが、わざわざ水戸の我が家まで、撮影に来た。
学校で借りたという機材を持ち、宿泊の準備だろう旅行バッグを曳き、東京から高速バスで来た彼を迎えに行った9時過ぎから、彼の思いに1日を付き合った。
利根町の現場なども撮影したいというので車で利根町へ。
我が家跡地、事件現場、布佐駅前での撮影という順番で、彼は大阪へ帰って行ったが、果たして、どんな作品になるのだろうか。
来年1月には、俺の映画「オレの記念日」も完成するが、どちらも楽しみだなぁ。