桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

疑惑

2021-12-10 | Weblog
茨城県で空気を血管に注入して殺害したとの容疑で女性看護師が逮捕された。 
その施設では多数の死者がいて数々の疑惑のある逮捕だと報道されるが、これホント?
一昔前に仙台・北陵クリニック事件と呼ばれる事件が報道されたときも「何人もの患者が亡くなっていて殺害されたようだ」と大々的に騒がれた。
でも、その真相は最先端技術治療を謳った東北大学医師の絡む病院が最先端技術治療の失敗で経営が悪化したことから末期症状患者を受け入れたことによる死亡であり、病院経営ミスを隠蔽したい病院側と事件を求める警察の阿吽の呼吸で作られた冤罪事件だと、今や知る人ぞ知るだ。
今回の茨城県下の事件と言われるモノは、ホントに殺人事件だろうか。
マスコミは、これまでに多くの冤罪と同じに警察発表を百%の事実であるかのように報じるが、また同じ轍を踏んではいないだろうか。
この警察発表を、あたかも判決でもあったかのように犯人として報道することが、日本では冤罪を作る大きな原因になっていることを反省しないのがマスコミだ。
無反省に無責任。どこもかしこも困った国だよなぁ。
本当に大量の空気を插入して殺害した証拠があったものか、隠し立てと捏造のない証拠を見ないと信じられないと俺は思ってる。