桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

リモート講演

2021-12-09 | Weblog
昨夜は東大のゼミ生にリモートで話をした。
山本先生が布川事件のアウトラインを話してくれた後、俺が、何時も通りに好きなことを話した。
7時に始まり、9時過ぎまで、質問を受けたりしたが、何でも検察官からも話を聞いたそうで、その検察官は証拠開示に付いて、相変わらずにブライバシー問題での懸念を語ったそうだ。
その検察官の懸念を東大ゼミ生は、それは判ると理解したというから驚いたな。
その証拠や証言を知った被告が、何かやらかす恐れも言ったそうだが、そんな問題じゃないだろう。
50年が過ぎた布川事件で、誰がどんな証言をしていても、何か問題があるかな?
死刑や無期懲役判決を受けて社会に戻れない人が、何かを知って、どんな問題が発生するというのだ。
無実の証拠や証言を隠して有罪判決を掠め取る検察官の、その犯罪行為を隠したいがためだけの、プライバシー主張での証拠開示拒否なんだが、それが善良な国民には判らないのだと、昨夜も教えられたね。

狂ってるよ

2021-12-09 | Weblog
給付金の話題が報道されているが、困窮者に10万を支給するとかで現金にするか、クーポン券と半分にするか、まだ正式決定が出来ないでいるとかだ。
現金支給だと貯蓄に回す人が出て地域振興にならないのでクーポン券を半分にして支給したいのが政府案。
ところが、クーポン券にすると紙を作成することはじめ、事務費が発生するが、その金額が900億円を超えるらしい。900億のうち、2百億とか3百億とかは電通やパソナに行くそうだ。
何時も、こうだよな。
自民党政治を肥やしに太り続ける人買い業のパソナ。そして、その宣伝力で自民党を支える電通。持ちて持たれつだよね。
そもそも生活に困る人に支給するのだ。いくら貯蓄に囘すと言っても半額も貯蓄出来るだろうか。
振興券にしようが、現金にしようが、支給された人が使う金額に変わりがあるとは思えない。 
パソナや電通に回った金は、やがて自民党に献金などの形で戻る仕組みもあるのだろうが、ホントお金の使い方が小狡いよな。
こんな政治、何時まで続くのだろうか。 

柏コンサート

2021-12-09 | Weblog
7日、柏市のクリスタルホールで唄った。
柏市で合唱団を指導されるソプラノ歌手の奥野さんと、その合唱団で活動される方が同じ舞台に立ってくれて、俺の唄う機会を作ってくれた。
400名の会場、そんなに人が来てくれるのかと案じたが、ほぼ満席くらいになり、俺のことや布川事件を知らない人も多かった中で唄った。
たまたま、その前にNHKの逆転人生が放送されたことも力になったようで、来てくれた方の残したアンケートは150枚はあったろうか。ほんの数枚、見ただけだが、良かったと書いてくれているものばかりで、また新しい出会いを得たようだ。
きっと警察や検察、司法の実態を知らなかった人が多かったろうが、話せば判って貰えるし、何時の日か、必ず司法を変える法改正も為せると確信をも得たコンサートだった。