桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

霞城

2019-03-20 | Weblog


山形駅前には最上義光で有名な最上家が築いた城跡がある。
今日の予定に時間があれば城好きの俺としては見ない手はない。
さほど大きな城郭ではないが、南大手門から堀を渡って城内に入り、堀に沿って高い土塁上を歩いたらば城内にも堀があるのが判った。
堀の中に堀。敵の攻撃に備えた造りは戦乱の世らしい。
残念ながら、まだ修復作業中らしい中心部には入れなかった。
歴史に記録された石垣崩壊の場所は、そのままに発掘されて残っていた。

面会

2019-03-20 | Weblog
久しぶりに冤罪仲間に面会した。
秋田・大仙市事件の畠山博さんだ。
2年前、山形刑務所に面会に来たときは拒否された。
監獄法改正で面会や手紙の自由が認めないられたのに、いつの間にか刑務所長の裁量権で制限が作られ、各地の刑務所で、それぞれに違いはあるが、面会に制限が設けられている。法律は変わらない。変わらない以上、面会は自由のはずなのだ。
今回、拒否されたならば国賠裁判を提訴して突破するつもりだったが、肩すかしを食った感じだ。
しかし、会えたことは嬉しかった。
畠山さんは、いかにも真面目!という印象だった。
話すこと、態度、真っ直ぐに伝わら感覚があり、この人ならば大丈夫だと安心もした。
なかなか再審は難しいものがあるが、畠山さんにも春が来て欲しいね。

当然だが良かった!

2019-03-20 | Weblog
昨日、湖東記念病院事件の再審開始決定に対して、検察庁の行った異議申し立てが最高裁で棄却されて再審開始決定が確定した。
良かったあ。
検察庁は公益の代表とされるが、公益とは、何なのか!もう1度、社会的に議論されて良い時期が来たのではなかろうか。
検察庁の判断だけが正しいのならば裁判所はいらない。検察庁の主張が誤りだと裁判所に指摘されたならば、それに従うことも公益ではないのか。
再審開始決定に対して、いたずらに抵抗し、再審裁判で無罪判決が出てもなお、犯人だとか、有罪は変わらないとか主張する行為は、自らのみを正しいとする独善でしかない。公益の代表の言葉には似合わない態度だ。
自ら反省する力を持たない検察庁という組織を、真に公益の代表とするために、早急に法律の改正を求めたい。
まだまだ多くの冤罪犠牲者がいる。次は大崎事件だ。原口アヤ子さんに残された人生は少ない。1日も早い最高裁の決定を求めたい。そして、国民を代表する国家には、検察庁の過ちを防ぎ、冤罪犠牲者を作らせない法律制定に動けことを求めたい。