桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

あれは?

2016-10-29 | Weblog
少し前、上野から赤塚へ帰る電車に乗ったとき、70代と40代と思われる母娘が乗っていた。
フッと気付いて見れば、娘は目を閉じて眠っていた。その右手を母娘は左手で握り、しきりに親指で娘の指を撫でていた。やがて、母親も居眠りを始めたが、左手の指は、ハッと目覚めては思い出したように娘の指を撫で続けていた。
あれは、何だったのだろうか?
救援会柏支部の映画会のとき、俺は冤罪の話をして唄ったが、CDにサインをしていたときに、同年代くらいの女性が来て「髪の毛は染めているんですか?」と聞く。「はい!もちろん染めています♪」と答えたらば、「あぁ、良かった!」と微笑んで、そのまま帰ってしまった。
あれは、何だったのだろうかなぁ?

狭山事件集会

2016-10-29 | Weblog
昨日は日比谷野音での狭山事件集会だった。
あいにくの冷たい雨。参加者は大変だったが、千名も来たろうか。
志布志事件の川畑さん、足利事件の菅家さん、袴田秀子さんも参加して、53年になる石川さんの冤罪が1日も早く解決するように願って発言した。
開会前には、坂本九さんの遺児、大島花子さんの歌があって、初めて聴いたが、透き通ったキレイな声だった。懐かしく「上を向いて歩こう」を聴いた。
相変わらずに公安警察が固まってヘルメット連中を監視。実に不愉快な存在だ。俺は石川さんの運動に参加する中で、公然と公安警察が存在することが、どうしても納得出来ないよ。
集会中に降っていた雨は、少し小降りになってデモ行進した。
デモ行進後、俺たちを撮影するスタッフも一緒に乾杯をした。
あと何回、こういう集会をすれば再審を実現出来るのだろうか。