桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

飲み会2日目

2016-10-19 | Weblog
昨日はラジオ番組の録音だった。痴漢冤罪被害者の矢田部さんに出て貰って、その経験を語って貰った。
常々冤罪を背負わされた人の苦悩は、その人が人生で背負っているモノの多寡によって決まる。家族を背負い、生活を背負っている人となれば、生きて行くことに絶望したりもする。
矢田部さんは一審が有罪。高裁で逆転無罪となったが、聞けば「もし有罪になったらば裁判官の席に駆け上がって首を切って自殺し、裁判官に返り血を浴びせてトラウマを背負わせてやろうと思った」そうだ。
奥さんも心身不調に陥ったと言うし、会社も解雇。復職しても居心地が良いはずもなく、失ったモノの大きさを語った。
それに反して、全く反省もしないし、責任も取らない警察、司法。日本が欠陥国家であることを示す矢田部さんの冤罪だ。
録音後、築地署公妨でっち上げ事件の二本松さんの店に行って、日大法医学部名誉教授の押田先生も交えて歓談。カラオケまで行って楽しい飲み会だった。