桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

私的見解を

2015-07-04 | Weblog

一昨日、朝日新聞に慰安婦問題で、日本軍が関与していたことが明らかになる公文書が発見されていたことが書かれていた。

当然のこと、日本軍が関与してないはずはない。

八紘一宇に関した、三原じゅん子質問で、俺が言いたかったのは、「日本国存亡の生命線」として東南アジア諸国を侵略した日本軍の、その精神的支柱になった言葉を引用して「世界の指導者となれ」などと政治家が使う不見識を書いただけ。杉原千畝がユダヤ人を救った言葉だったとしても、東南アジア諸国民には、どう捕えられるのか。そこを感じ得ない人は政治家として許されるのか、それだけのことだ。

南京虐殺も、その被害者が30万人でも、3万人でも、どこに違いがあるのであろうか。

慰安婦問題もそうだ。20万人が過大で間違いだから、100人も無かったとなるのだろうか。正確な人数はともかくとして、あったことはあった。そこから始まらなくては正しい議論になるだろうか。

確かに被害者数も正しくあるべきだが、その間違いから、一気に「だから嘘だ」となる百田などのネット的真実は、世界の誰をも納得させないし、日本の国際的な信用にも関わるだろう。