桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

3度目

2023-07-15 | Weblog
今日は腹水抜きが終わって退院だ。
まあ入院と言っても2泊3日。入院なんて言えない短さだが、3度目ともなれば慣れたものだ。
腹水を抜いて呼吸が楽なのは明日辺りまでかな。もう今朝は1リットル程度は溜まり始めてる。でも、今回は腹水を止める処置をする予定だし、メタトロンもやる予定なので、これまでよりは限界になるのは遅くなるだろうと期待してる。
癌は痛みや怠さなどでジワジワと神経を病む。これに勝てるか負けるかだろうが、今年の夏こそ、峠だな。
さて、どっちへ行くモノやら。

必要な存在だね

2023-07-14 | Weblog
俺は神や仏を信じない。いや、存在するはずはないと思っているが、人間の弱さには必要な存在なのだと、この頃は思っている。
生きしと生きるモノは、みな死ぬ。人間以外の動物たちは死をどのように思っているのかは判らないが、人間は死を恐れる。自分の存在が消えてしまうことに恐怖すら感じる。
死を恐れるだけではない。生きて行く過程にある病や困難に出会うたびに、そこにある苦悩から逃れて助けを求める心境になる。
そこに必要なのが、神であり、仏だ。見えない偉大な力に縋り、頼って苦悩や苦痛から脱出したいと思うのは必然なことなのだ。
回復に向かっていると感じていた癌が急速に悪化して痛みや辛さになって来ると、神や仏はいないと公言する俺も、何とかしてくれ‼️と祈るような思いになっている。
人間の弱さ、脆さに付け込んで縋る想いを金にする宗教ばかりだから大嫌いなのだが、本当に人間に寄り添う宗教は必要だな。

証拠の導き出す結論

2023-07-12 | Weblog
袴田事件で検察庁が有罪立証をする方針を示したが、広範囲から非難の声が上がっている。
検察庁が再審公判で有罪立証するのは自由だ。自由なのだが、広範囲から非難の声が上がるのは検察庁の有罪立証が証拠に基づかないと思えるからだ。
袴田巌さんを有罪として来た証拠は味噌タンクから発見された衣類ゆえだ。しかし、衣類に残る血痕やら何やらを含めて、今や、その証拠が警察と検察による捏造証拠だと明らかにされた。だからこそ、検察庁の有罪立証方針は非難されるのだ。
検察庁は、その有罪立証方針に付いて「証拠の導き出す結論に従って有罪立証するのだ」とか語るらしいが、証拠の導き出す結論は袴田さんの無実以外はあり得ない。
裁判所が認定する警察の証拠捏造だが、それは警察だけで行ったことではない。断じてない。
袴田さんを犯人だとして始まった裁判は、その犯行衣類であるとされたパジャマに、余りにも血痕が少ないことから疑義が示され始めていた。そこで出現したのが味噌タンクからの衣類だ。
これは警察だけの行いだろうか。
困った検察は警察に示唆したのではないのか、「何とかならないか?」と。
自分の手は汚さない検察の狡猾さだ。
それで警察は味噌タンクの衣類を捏造した。検察主導の証拠捏造だからこそ、検察自ら行った実験に反する結果になりならがも、その結果を無視して有罪主張するのだとしか、俺には思えない。
腐れ検察、芯まで腐った検察は解体するしかないのだ。

気力

2023-07-11 | Weblog
足の浮腫みと腹水、体調は良くない状態が続いているが、腹水が溜まると胃も圧迫されて食べると苦しい。だから体力的にも落ちる。これが悪い原因だろう。
ベッドに横になっているからブログを書くのも手に持ってだが、その携帯を持ち続けて書くのが苦痛なのだから困ったものだ。
また明後日は腹水抜き入院だ。今度は腹水を止める処置が、少しは効果が出れば有り難いのだが。

2023-07-04 12:53:50

2023-07-04 | Weblog
巡礼の鈴
  五月闇貫きて
庭木より
  木漏れ日来たる
病床に
五月闇
  バーコードされ
    患者様
点滴の
リズムと庭の
木漏れ日と
癌に病み
  大の字で受け
扇風機

あれから24年

2023-07-04 | Weblog
俺たちが水戸の、恵子さんの古い友人たちによって結婚の祝う会をして頂いたのは、もう24年前になる。
それから再審を実現して勝ち、警察と検察の責任を追及した国家賠償裁判にも勝ち、歴史を築いて来たが、その支えになって下さった多くの方が鬼籍に入った。
今、俺自身も癌に侵されて闘っているが、なかなかしぶとい癌に負けそうな状態になっている。
映画、書籍、CD、歌手。冤罪との闘いは困難だったが、それを超える喜びと満足があった。俺にしか出来ない道を歩き、切り開いた想いもある。
だから、後悔はないが、もう1度元気になって連れ合いとの時間を楽しみたいし、司法改革でも行動したいものだ。
しかし、24年、色々とあったなぁ。
多くの皆さんに感謝。連れ合いに感謝の今日だ。

俺がおかしい?

2023-06-30 | Weblog
ナースコールをしてトイレを見て貰った。
便器が古い。だから、水の流れが弱くて紙が流れて行かないのだが、来てくれた看護師さんは「紙は流さないで袋に入れて」だって。
だって、トイレを自由に使いたくて特別室をかりたんだよ?
紙も流せない特別室か?
それは納得出来ないと抗議したらば、今朝の看護師さんは「そうですよね、見て貰います」と行って帰った。
ホントに何だよ、この病院は😱💥
怒る俺がおかしい?

長い夜だった

2023-06-30 | Weblog
昨日は昼間に寝たせいか、寝付けなくて痛い身体を持て余していたが、そろそろ3時は過ぎて4時になるだろうとトイレに起きたらば、まだ午前1時前。
ビックリだった。
この病院は歴史があるせいか、窓の鍵が閉まらない。荒天の天気予報での風で窓が鳴り、神経質な俺は気になってダメだった。
それでもウトウトした後、少しは眠れて3時過ぎ。あとは朝まで、またゴロゴロだった。
直腸がんからの出血があるためにトイレのある特別室を借りたが、トイレの紙が流れない、何とかしてくれ❗

2度目は

2023-06-29 | Weblog
今日から、また腹水抜き入院だ。
最初のときは検査が多かつたが、今回はレントゲンと血液検査のみで、しかも血液検査採血は左腕に最後まで付けている点滴用の針から抜いたので、わざわざ右腕に針を刺されなかったから助かった。
でも、どうも要町病院とは相性が合わない感じだな。
いやに馴れ馴れしい看護師の態度。廊下などで煩い声を上げる看護師。余計なときは来るが、ナースコールしても来ない役立たず。
何かイライラさせられる。
毎回検査はしますからね、とコロナ検査を言う看護師は、まだ3度目以降も腹水抜き入院に来ると思っているようだが、これで終わりにならないかなぁ。

総ては慣れ?

2023-06-28 | Weblog
腹水が貯まると、少し多く食べると腹が膨満感で苦しくなる。
しっかりとタンパク質を摂らないと腹水の原因も解消しないから3度の食事に拘らないで食べる回数を増やしてもいいと言われた。
少量を何回にもと言う訳だ。
これもダメなんだな。
増やせば胃に残る感じで、結局は少量の食事でも腹が張って苦しくなる。
どの程度を食べれば苦しくならないか、それが判るようになって、今日はギリギリで苦しくならなくて済む量だけを食べられた。
明日からは、また腹水除去の入院だ。3度目はないことを願うばかりだが、もしあっても次は苦しくならない食事が出来そうだ。
慣れって凄いねぇ、