救援本部ニュース420号 2013.2.10
すべてはゼネコンのため。犠牲になるのは地元と作業員
福島第一原発事故に伴う除染作業は、総額1兆円をはるかに超える巨額事業なのに、手抜き作業、作業員への不透明な給与支払い、ずさんな放射線管理など重大な問題が次々と発覚。環境省は、監視職員を増やすとか、抜き打ち検査を強化するなどという。
しかし、そもそも福島から東北、関東まで広がる広範囲の山林、家屋と農地、道路、河川と湖沼、大地全体に広がる放射能汚染をどうやったら除染できるというのか。放射能は半永久的に消えないし除くことなどできない。「移染」でしかないとみんな思っている。それで〝除染したから安全だ、もう補償はしない、古里に戻れ。いやなら勝手にどこでも好きなところに行けばいい〟で済まされていいわけがない!
政府がやっているのは、東京電力の責任には一切触れることなく、ゼネコンなど大資本に巨大な税金をつぎ込むことだけ。「復興」の名で福島など被災地を食い物にし、生業を奪われた労働者・農民・漁民をかき集め、暴力団も使って何層もの下請け構造をつくってあくどくボロ儲けさせる――これは、悪徳業者だけの問題ではありません。国全体が、社会全体がそうなっているということです。
フクシマの怒りと一つになって闘う! だれもこんな政治や社会をいいと思っている人はいません。そしてもう、ここまできた以上、あきらめることなんかできません。すぐにもこんな社会は根本から変えなければならない。
もうすぐ3・11から2周年を迎えます。原発事故以来、まったく変わっていない福島の現実。福島の人々の怒りと一つになって闘うことが必要です。
労働者は自分たちの労働組合を闘う組織に変えて、必要なら労働組合をつくって、農民も漁民も住民もみんな団結して、国と社会を変えるまで闘っていきましょう。祈りではなく闘いを! 3月11日、福島に全国から集まりましょう。
国鉄1047名解雇撤回!民営化・外注化粉砕、非正規職撤廃!2・17労働者集会 2月17日(日)午後5時 東京・錦糸町 すみだ産業会館
再稼働阻止! 未来のために立ち上がろう!3・11 反原発福島行動’13
3月11日(日)正午 福島市福島県教育会館大ホール
★当面する闘争スケデュール
★いまこそすべての原発なくそう!全国会議 HP
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