①高レベル放射性廃棄物=核のゴミを処分する場所がないため原発はトイレのないマンションに例えられている。
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日本では使い終わった核燃料を再処理施設でプルトニウムとウランを取り出して再利用する計画で、
その時に残った液体(廃液)がいわゆる核のゴミ。
これをステンレスの容器に入れて、ガラスで固めたものは放射線量は極めて高く、人が20秒以内に死んでしまう。
②この核のゴミを処分する場所は決まっていないが、処分する方法は決まっている。
まず、厚さ20cmの金属の容器に入れて、さらに厚さ70cmの粘土で覆い、
これを最終処分場の地下300mより深い岩盤に閉じ込めるという方法。
毒性が自然界並みにまで下がるには最大で十万年かかると言われている。
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この地下に埋めるという方法以外にも、1960年代から海に捨てる、宇宙に捨てるという方法も検討されてきた。
だが海は海洋投棄を規制するロンドン条約に違反し、宇宙は打ち上げに失敗して爆発するリスクがあるため、
採用されなかった。
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世界各国も地下に埋めるという方法を採用し、フィンランドでは最終処分場の建設が進み、
スウェーデンも建設場所が決定。フランスは場所の選定が終わり、建設計画を政府に申請中。
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③日本では最終処分場が無いまま原発を使い続けて半世紀以上が経ち、
全国で1万9トンもの使用済み核燃料が溜まった。
今は各原発の敷地内などで保管されているが、既に保管できる量の8割に達している。
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さらに、その使用済み核燃料リサイクルする青森県六ヶ所村の再処理工場は、
1997年に完成する予定だったが、26回も延期を繰り返しまだ完成していない。
総事業費はおよそ14.7兆円。電気料金を通じて国民が負担することになる。
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そもそもこの核燃料サイクルは、夢の原子炉とアピールされた高速増殖炉が稼働することが前提だった。
使用済み核燃料から取り出したプルトニウムを使い続けることができるという原子炉だが、
高速増殖炉もんじゅはトラブル続きで実用化ができないまま廃炉が決定した。
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⓸長崎大学の鈴木教授は、「核燃料サイクルは破綻している。費用がかさむ再処理を続けることで
国民負担が増え、見直しは避けられない」と指摘している。
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そんな中、岸田政権は新たな原発の建設や60年を超える運転を可能にする方針をかかげている。
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トイレができる見通しが立たない中、核のゴミが溜まり続けている。そういう状況が続いている。
核のごみ処分地「日本に適地はない」 地質学者ら300人が声明公表