■実名公表の京都市に賠償命令 崇仁・東三条住宅追い出し反対闘争 更地化・民営化との闘いに弾み
前進 速報版 2018年7月12日 17:22
2016年の東三条のBさんの住宅追い出しを阻止した裁判の勝利に続き、絶対反対の旗を掲げ、階級的団結を軸に地域の共同体を守りぬく全国水平同盟の勝利となりました。
「公益上の利益」を盾に分断と制裁を狙う
今回の裁判闘争で改めて明らかになったことは、Bさんを追い出す京都市のむき出しの敵意です。
事件の発端となった2015年の市議会で京都市は、自分名義の部屋を放棄する代わりに母名義の部屋に居住させろ、と主張するBさんに対して、「任意での明け渡しはもはや望めない状況となったため、自らが名義人となっている部屋についても使用承認を取り消し、改めて両住宅の明け渡しを請求した」と答弁。市に盾ついているとして、Bさんに両方の部屋を明け渡せと迫ってきました。そして実際に二つの部屋を明け渡せという裁判を起こしました。一審では二つとも明け渡せと命じる反動判決でしたが、二審では押し返して勝利しました。
市は、実名を市議会などで公表することは「公益上の必要性」があり、実名を公表されて被る不利益よりも「公益上の利益」は上回るとして正当化しています。これは「公共の利益」の名の下に国家が私権を制限して、戦争国家化に向かう論理です。
更地化に反対する全国水平同盟の闘いに追い詰められた京都市は、市議会でAさんとBさんを「不法占有者」として名指しして非難するだけではなく、行政に盾つく人間として分断し、「社会的に制裁」することを意図していました。これこそが差別であり、権力犯罪としての狭山事件と同じ構図です。
地域の団結守りぬき改憲・戦争阻止を!
しかし、全国水平同盟は実名公表が「プライバシーの侵害」の問題にとどまらず、崇仁と東三条の更地化と民営化攻撃の一環であることを見ぬいて、組織を挙げて闘ってきました。
Bさんは意見陳述で「改良住宅は地域の住民のためのものだ。労働者の衣食住を確保するために闘って勝ち取ってきたものだ。住宅からの追い出しは私たちだけの問題ではなく、多くの地域での生存権の問題だ」と述べました。
今回の勝利は、更地化と民営化を推し進め、地域と労働組合の団結を破壊して改憲・戦争へ走る安倍政権を追撃する闘いへの号砲でもあります。
京都市の控訴を許さず、国賠訴訟の勝利を押し広げ、安倍政権と対決する解放運動をつくりあげましょう! 7月15日に大阪府高槻市で開催される全国水平同盟第7回大会に結集しましょう! (京都 朝霧広巳)
〔写真〕勝利判決を受けて弁護士会館で総括集会を行い、この勝利を押し広げることを誓った(7月5日 京都市)
■京都・崇仁で住民交流会 "体を張って店と家を守る"と決意
前進 速報版 2018年1月11日 18:47
全国水平同盟崇仁・東三条支部で新たな出会いと団結が生まれている!
昨年の12月18日、京都弁護士会館で、西郡支部や高槻支部の参加も得て、京都・崇仁での懇談会に新しく参加された住民と交流会をもちました(写真)。崇仁・東三条支部のビラをずっと読んでいて、「自分も同じ目にあっている、同じ気持ちでいる」と参加したのです。
崇仁の改良住宅でも京都市立芸大が移転してくることを口実に突如として住宅の建て替え問題が浮上しました。市は店舗付住宅からの立ち退きを迫ってきています。住宅の建て替えは、の共同体を解体し家賃を高額にして追い出す、新たな更地化攻撃です。
参加した住民は、「元々住んでいた住居と店舗を京都市に安価で売って改良住宅を得たが、口約束だけで、住民をだまして、今になって京都市の勝手な都合で住居と店舗を奪おうとしていることに我慢がならない」と訴えています。
店舗付住宅で商売をされているCさんは「自力で店舗を改修する苦労までして現在の店舗経営を成り立たせてきた。このことに誇りをもって生きてきた。市が新たに提示している場所は地域の端っこで、店としてやっていけない。京都市は生きていけない事を押し付けてきている。体を張ってでも自分の店と家を守る」と決意を述べました。
Cさんの息子さんは、移転先が決まらない住民向けの「仮設住宅」に32年住んでいます。市は、新しい団地に移ってもらうと言ってきましたが口先だけで、今日に至っています。息子さんは、「こんなに長年放置しておいて、今になって追い出しをかけてくる。今更そんな勝手な仕打ちを黙って聞くわけにはいかない!」と怒り心頭で思いを語りました。
崇仁では長年「お上の言うことには逆らえない」と諦めが支配してきていました。そういう中で、住宅追い出し反対のAさんを先頭に闘い立ち上がった崇仁・東三条支部の闘いが、崇仁保育所の移転・民営化阻止の闘いにつながり、今回の住民との出会いにつながりました。
西郡支部からは、住宅追い出しとの長年の闘いから今は住民訴訟として新たなステージに入り意気軒高と闘いの先頭に立っている姿が報告されました。高槻支部からは、12月13日の植木団地裁判での超反動判決を受けて立ち、植木団地労働組合員一丸となった闘いが開始されたという力強いアピールがありました。
西郡、高槻、崇仁、東三条でも全く同じ攻撃が起こっています。それは個々の出来事ではなく、この国のあり方が99%の労働者や住民のための国ではなく、1%の金持ちのための国になっていることに起因しています。バラバラに分断されている私たち99%の労働者や住民が一つに団結して闘いの旗を掲げて、私たちの力で闘い続けることで道は開けます。全国水平同盟に結集して、闘おう!
Aさんの住宅追い出し絶対反対の闘いが、崇仁保育所の移転民営化阻止の闘いにつながりつつ、崇仁の更地化に反対する地域の住民との新たな団結を生み出しています。(京都・村治道子)
■"3億円払い出て行け" 植木団地裁判で大阪地裁が超反動判決
前進 速報版 2018年1月11日 18:23
12月13日、植木団地裁判(「植木団地使用不許可決定取消訴訟」と「植木団地明渡等請求訴訟」)の判決を迎えました。大阪地裁に、植木団地の労働者が勢ぞろいし、地域の労働組合をはじめ関西の労働者が大法廷を埋め尽くしました。三輪方大裁判長は、高槻市側の明け渡しと損害賠償請求を全面的に認める超反動判決を言い渡しました。
激しい怒りとともに、「こんなことで負けてたまるか。地域や全国の仲間と団結して闘って未来を切り開く」と再度決意を固め、12月26日に大阪高裁に控訴しました。
今回の判決は、まず、どんな理不尽なことも、生かすも殺すも、高槻市長の裁量だというものです。植木・園芸業を営んでいく上で植木団地がどんなに必要な場所であり、そこで先輩や仲間と協同して誇り高く働いてきた労働者の渾身(こんしん)の訴えを一顧だにしていません。
植木団地は洪水や液状化が想定される、防災拠点にふさわしくない場所であることなどについても、決めるのは市長の裁量で今後考えれば良いとしました。労働者住民の生活や命などどうなってもいいという高槻市の主張を認めたのです。
次に、「同和対策事業廃止に伴い植木団地廃止はすでに決まっていたこと、いつまでも甘えるな」と、差別をあおっています。西郡の闘いが、植木団地闘争・高槻支部―京都崇仁・東三条の闘いへと広がり、全国水平同盟は全国組織として発展しました。植木団地闘争は、狭山闘争と一体で、ありとあらゆる差別を打ち破る闘いの拠点です。安倍政権・国家権力は、その存在に恐怖してたたきつぶそうとしたのです。
さらに、裁判長は、バブル期の地上げ屋まがいに、植木団地の土地評価額を近隣宅地並に査定した高槻市の高額な損害賠償金請求を丸のみにして、園芸協同組合に約3億円、各組合員にも超高額な賠償金の支払いを命じました。しかも、賠償金には仮執行までつけました。「ふざけるな!」と、腹の底から怒りがこみあげてきます。さらに、その土地評価額を根拠に、控訴するのに必要な印紙代が315万円! 金のない者は裁判さえさせないというのか!
植木団地闘争は、既成の解放同盟と高槻市が一体となった仕事外しや妨害、警察権力による弾圧に何度も直面し、その都度地域の仲間とともに乗り越え、3年以上にわたって「解放の拠点」「労働者階級の団結の砦(とりで)」の旗を立て続けてきました。
今回の判決は、こうした植木団地闘争をつぶすための国家・新自由主義の、とりわけ、天皇代替わり―改憲―戦争に突進する安倍政権、つまり国家権力の強烈な意思の表れです。闘いの旗が立てば、それが労働者階級の怒りと結びつき、燎原(りようげん)の火のように炎が燃え上がり、支配階級の策動は、必ず破綻するからです。
天皇代替わり・改憲・戦争、労働者の総非正規職化に対し絶対反対で社会を根本から変えるために闘います。植木団地闘争への支援をお願いします。(北摂労組交流センター・上園耕作)
◇
カンパ振込先/郵便振替口座00390―2―166044/加入者名 植木団地労働組合
■12月13日(水)植木団地裁判判決闘争に総結集しよう
全国水平同盟ブログ 2017年12月12日
植木団地追い出し絶対反対!高槻市弾劾!
判決闘争に集まろう
□12月13日(水)午後3時~ 大阪地裁202大法廷
*1午後2時半から裁判所別館前で傍聴券の抽選があります。2時半には結集して下さい。
植木団地闘争勝利3周年集会で、闘いの旗を立て続けると宣言!
11月23日、植木団地闘争勝利3周年集会を植木団地で開催し、今後も団結を守り、闘いの旗を立て続けると、意気高くを宣言しました。地域の労働者住民、労働組合など112人が結集し、労働者階級の団結でともに勝利を切り開く決意が口々に語られました。
12月13日は、高槻市による、植木・園芸労働者の就労の場である植木団地からの追い出しをめぐる大阪地裁での一審判決の日です。判決を前にして、この3年間、激しい切り崩しや弾圧をはね返して自主管理闘争をやりぬき団結を守りぬいてきたことで、判決を前にあらかじめ勝利していることを確認しました。 全国水平同盟高槻支部の本格的建設を軸とする植木団地闘争の新たな展望を示す決定的な集会となりました。
全国水平同盟高槻支部は、支部を本格的に建設すると表明!
集会の連帯挨拶で、植木団地闘争の当初から結びついてきた関西生コン支部、港合同、動労千葉が、植木団地闘争への熱い思いを語りました。関西―全国の国鉄闘争陣形との団結こそ、植木団地闘争勝利の原動力です。
植木団地労働組合・全国水平同盟高槻支部の代表は、「勝ち負けを頭に置いていない。判決はあくまで通過点。闘いの旗を立て続けるかどうかが問われている。労働者階級として闘ってきたが、追い出しこそが差別だとつかんだ」と述べ、高槻支部を本格的に建設すると力強く表明しました。また、植木団地の組合員、家族は、口々に労働者階級として闘ってきた誇りを語りました。
全国水平同盟は狭山闘争ー解放運動の主流派として闘う
全国水平同盟から西郡支部、崇仁・東三条支部、東京・杉並支部が、植木団地と共に、地域住民からすべてを奪う「命より金もうけ」の新自由主義による更地化攻撃に対する怒りを束ね、狭山闘争―解放運動の主流派として闘うと決意を述べました。
集会後のデモ行進では、富寿栄団地の住民が部屋の前やベランダから温かい声援を送りました。また、11・23闘争の宣伝カーに、北摂地区の解放住宅で住民がかけより、「いつもビラを見ている。植木団地の闘いを支持している」と声をかけてきました。 全国水平同盟の力強い登場、高槻支部の本格的建設は待ったないです。
改憲・戦争絶対反対の「団結の砦」として闘う!
植木団地闘争は、労働者階級の「団結の砦」としてそびたっています。地域の高槻医療福祉労働組合、大阪北部ユニオン、婦人民主クラブ全国協大阪北摂支部は、ともに、地域住民全体を組織するために闘う決意を述べました。朝鮮半島への核戦争の危機が切迫している今こそ、改憲・戦争絶対反対の砦として分断を打ち破り、団結して闘いましょう!
全国水平同盟ブログ 2017年12月12日
植木団地追い出し絶対反対!高槻市弾劾!
判決闘争に集まろう
□12月13日(水)午後3時~ 大阪地裁202大法廷
*1午後2時半から裁判所別館前で傍聴券の抽選があります。2時半には結集して下さい。
植木団地闘争勝利3周年集会で、闘いの旗を立て続けると宣言!
11月23日、植木団地闘争勝利3周年集会を植木団地で開催し、今後も団結を守り、闘いの旗を立て続けると、意気高くを宣言しました。地域の労働者住民、労働組合など112人が結集し、労働者階級の団結でともに勝利を切り開く決意が口々に語られました。
12月13日は、高槻市による、植木・園芸労働者の就労の場である植木団地からの追い出しをめぐる大阪地裁での一審判決の日です。判決を前にして、この3年間、激しい切り崩しや弾圧をはね返して自主管理闘争をやりぬき団結を守りぬいてきたことで、判決を前にあらかじめ勝利していることを確認しました。 全国水平同盟高槻支部の本格的建設を軸とする植木団地闘争の新たな展望を示す決定的な集会となりました。
全国水平同盟高槻支部は、支部を本格的に建設すると表明!
集会の連帯挨拶で、植木団地闘争の当初から結びついてきた関西生コン支部、港合同、動労千葉が、植木団地闘争への熱い思いを語りました。関西―全国の国鉄闘争陣形との団結こそ、植木団地闘争勝利の原動力です。
植木団地労働組合・全国水平同盟高槻支部の代表は、「勝ち負けを頭に置いていない。判決はあくまで通過点。闘いの旗を立て続けるかどうかが問われている。労働者階級として闘ってきたが、追い出しこそが差別だとつかんだ」と述べ、高槻支部を本格的に建設すると力強く表明しました。また、植木団地の組合員、家族は、口々に労働者階級として闘ってきた誇りを語りました。
全国水平同盟は狭山闘争ー解放運動の主流派として闘う
全国水平同盟から西郡支部、崇仁・東三条支部、東京・杉並支部が、植木団地と共に、地域住民からすべてを奪う「命より金もうけ」の新自由主義による更地化攻撃に対する怒りを束ね、狭山闘争―解放運動の主流派として闘うと決意を述べました。
集会後のデモ行進では、富寿栄団地の住民が部屋の前やベランダから温かい声援を送りました。また、11・23闘争の宣伝カーに、北摂地区の解放住宅で住民がかけより、「いつもビラを見ている。植木団地の闘いを支持している」と声をかけてきました。 全国水平同盟の力強い登場、高槻支部の本格的建設は待ったないです。
改憲・戦争絶対反対の「団結の砦」として闘う!
植木団地闘争は、労働者階級の「団結の砦」としてそびたっています。地域の高槻医療福祉労働組合、大阪北部ユニオン、婦人民主クラブ全国協大阪北摂支部は、ともに、地域住民全体を組織するために闘う決意を述べました。朝鮮半島への核戦争の危機が切迫している今こそ、改憲・戦争絶対反対の砦として分断を打ち破り、団結して闘いましょう!
■11・23植木団地三周年闘争に総決起しよう
全国水平同盟ブログ 2017年11月20日
<植木団地闘争アピール>
植木団地追い出し絶対反対!階級的団結!を掲げた植木団地闘争は、4年目の闘いに突入します。衆院選の結果が示しているように、安倍と小池の改憲・戦争、団結破壊攻撃に対する労働者人民の怒りは根底的です。危機にのたうつ安倍と労働者人民が真っ向から激突する18年階級決戦と一体に、植木団地闘争の4年目をとことん闘いぬく決意です。
来る12月13日、大阪地裁において植木団地裁判(「植木団地使用不許可決定取消訴訟」と「植木団地明渡等請求訴訟」)の判決が言い渡されますが、裁判所の判決で植木団地闘争が決着するものではありません。3年間の植木団地闘争は、勝利の地平を既にこじ開けています。
何よりも、植木団地闘争が、高槻市による問答無用の植木団地追い出し、解放同盟富田支部と一体となった激しい切り崩しと団結破壊をはね返し、小なりといえど団結を堅持し、植木労働者として誇り高く働き、「絶対反対」を貫いていることです。攻撃の核心は、差別で労働者を分断し、労働者人民を「あきらめと絶望」させることです。それを打ち破っているのです。
また、植木団地追い出しは、富田地区再開発・富寿栄住宅更地化攻撃と一体であり、それを切っ先として6000万労働者からすべてを奪う攻撃です。私たちは、自分たちのために闘うだけでなく、ひとつの労働者階級として、労働者階級全体の利益を守るために闘いました。そのように闘ったからこそ、全国水平同盟と結びつき、動労千葉を先頭とする国鉄闘争陣形と結びつき、全国の闘う労働者・労働組合と強固な団結を打ち固めることができました。この団結があったからこそ、明るく元気に3年間闘ってこられたのです。
さらに、国家権力の解放運動潰しに屈服し、利権にすがり、団結破壊の手先に成り下がっている解放同盟に取って代わる、労働者の分断を打ち破る新たな解放運動として登場しました。今年5月には植木団地現地で、不屈の石川一雄さんと団結して狭山闘争を闘いました。
日本-アジア-世界は、今や一触即発の戦争前夜です。新自由主義が引き起こす戦争を始まる前に止めることができるのは、労働者の国際的団結の力です。「絶対反対と階級的団結の砦」としてそびえ立つ植木団地闘争は、全国-全世界の労働者と団結して戦争を止めるために闘いぬきます。
11・23植木団地闘争勝利三周年闘争に結集し、共に闘いましょう。
(写真は、5月21日植木団地で闘われた全関西狭山集会)
名 称 植木団地闘争勝利三周年闘争
と き 11月23日(木・休)13時
ところ 植木団地(高槻市川添1丁目18-1)
主 催 植木団地労働組合・全国水平同盟高槻支部
※ 集会終了後、富寿栄住宅までデモ